2024年9月2日
カリフォルニア州の人気リゾート市パームスプリングズの美術館前にある伝説的俳優、マリリン・モンローの巨大像が移設される見通しとなった。
像は代表的な出演映画『七年目の浮気』 (1955) でスカートがめくれ上がる様子を再現。
観光客には人気だったが、下着などが見えるため不適切だと批判が出ていた。
米メディアによると像の名前は「永遠のマリリン」 (“Forever Marilyn”) で、高さ約8メートル、重さ約1,700キロの巨大サイズ。
マリリン・モンローはパームスプリングズ市で出会ったタレント代理人に才能を見出されたことから、それを記念して
地元観光団体が市の認可を経て2021年に設置した。
ニューヨーク・タイムズ紙は、像はスカート内の覗 (のぞ) き見や盗撮を助長しかねず「女性蔑視」と批判する美術館関係者の声を
伝えた。
設置に先立ち、像が不当に交通を妨げるとして、市民団体「マリリン移設委員会」 (Committee to Relocate Marilyn) が市に判断の撤回を求めて提訴。
米メディアによると、関連訴訟が続いたことから、法廷闘争の長期化に伴う財政負担を回避するため、市が今年7月、移設に基本合意したと発表した。
像が置かれている公園内の別の場所に移すという。
基本合意を発表した市のフェイスブックの投稿に対し、観光客からは「美術館と山景を背にする現在の立地は “インスタ映え” に完璧。好んで写真を撮っていたのに」と反論するコメントが相次いだ。
*Picture: © Noah Sauve / shutterstock.com
(2024年9月16日号掲載)