11/19/2024
感謝祭 (サンクスギビング) の祝日はホリデーシーズンの幕開けともされ、クリスマスや新年に向けた一連のイベントが始まる。
この季節は長年にわたり、家庭料理や旅行、地域のイベントが欠かせないものとされてきたが、パンデミック以降は大きな変化が現れている。
コロナ禍の影響により、2020年から2021年の感謝祭は大半の家庭で規模が縮小され、リモート形式での交流を余儀なくされた。
今年の感謝祭は感染症のリスクが落ち着いたこともあり、多くの家庭が例年のような大規模な集まりを復活させた。
家族や友人との再会は遠隔地に住む親戚にとって大切な時間であり、旅行需要も例年を上回る勢いで回復した。
年末に向かって国内外への旅行が活発化する一方、航空券や宿泊費の高騰が懸念される。
旅行者は混雑を回避するため、早めに旅行プランを立て、休暇日程を変えて予約を行う傾向がみられる。
また、環境に配慮した形でホリデーシーズンを楽しむ動きも広がっている。
サステナブルなギフトや地元職人による製品が注目され、地球環境への負荷を減らす取り組みが消費者の間で定着しつつある。
さらに、食材価格の上昇も課題となっている。
インフレの影響で七面鳥や乳製品、野菜の価格が高騰し、多くの家庭が予算を工夫しながら準備を進めている。
これにより、家庭での手作り料理の代わりに、デリバリーや持ち帰りサービスを利用する家庭も増える傾向にある。
(2024年12月1日号掲載)