2024年8月20日
民主党大会が8月19日夕刻にシカゴで開幕。
11月の大統領選に向け、撤退したバイデン大統領 (81) から米史上初の女性大統領を目指す党候補ハリス副大統領 (59) への
イメージ刷新をアピール。
共和党候補トランプ前大統領 (78) 打倒に向けて党の結束を固めたい考えだ。
中間層の生活水準向上や同盟・友好国との連携強化を盛り込んだ党綱領も採択した。
登壇したハリス氏は演説で、バイデン氏の「歴史的な指導力」に謝意を示した上で「希望とともに前進する」と訴え、
「掲げた理想のために闘う。私たちは勝利する」と誓った。
2016年の大統領選で二大政党初の女性候補となりトランプ氏に敗れたヒラリー・クリントン元国務長官 (76) が演説し、女性の社会進出を阻む「ガラスの天井」に触れ
「遂に天井を破る寸前に来た。今、クラック (ひび割れ) の向こう側に自由が見える」と訴えた。
女性の権利獲得のために闘った女性たちは「進み続けなさいと言うだろう」と述べ、ハリス氏支援を呼びかけた。
日程は8月22日までの4日間。
テーマは「国民のために。国家の未来のために」 (“For the People, For Our Future”)。
バイデン氏も演台に立ち、大統領選で「トランプ氏は女性の力を目の当たりにするだろう」と述べ、人工妊娠中絶規制に反対する女性たちの支持を得てハリス氏が勝利すると強調した。
党大会に出席した政治家や各州の代議員らは、中間層重視の経済政策や人工妊娠中絶の権利擁護を掲げたバイデン氏の実績を改めて評価。
トランプ氏が大統領に返り咲けば、米国の民主主義や女性の権利は後退すると訴え、党勢拡大を図る。
*Picture:© bella1105 / shutterstock.com
(2024年9月1日号掲載)