サバイバル英語 フレスノに住んでいた私のおじいちゃんのサバイバル英語はスゴかった。正しく言うと、私の祖母の弟ということで、私にとって「おじいちゃん」のような人だった。 でも、このおじいちゃん、93年の波乱の人生ドラマを1人で演じ切ってきたような人で、19歳で密航して米国で苦労を重ね、インターンキャンプにも入れら れた経験もある。オレゴンで鉄道工夫を長年続けて、やっと農業で成功した人だった。教育を受ける機会に恵まれず、英語も見様見真似で身に付けてきた。だか ら、スゴイ発音の英語を話していたけれど、私よりもよく通じていた。 おじいちゃんの若い頃の英語習得法がダイナミック。誰もが一度は聞いたことがあるけれど、"What time is it now?" を「掘った芋、いじったな」、バスから下車する時の "I get off.” を 「揚げ豆腐」と本当に言っていたんだって! その頃、孫のジェフリーもこの「方式」で日本語を覚えようとしていたので "Don't touch my mustache!" (ドウイタシマシテ) を連発していた。 掘ったイモ いじらない |