July 6, 2025

日本のお通夜にぼう然

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日本のお通夜にぼう然

japan_otsuya_big.gif日本で英語を教えている友人のマイクは先日、アパートの大家さんの旦那さんが亡くなったので、初めて日 本の通夜に出席しました。彼の目に飛び込んできたのは、皆で寿司を食べ、お酒を飲んでドンチャン騒ぎをしている光景。「悲しいはずなのに、酔っぱらって騒 ぐなんて・・」。マイクはぼう然としてしまいました。

理解できずに、その理由を私に尋ねるマイク。でも、私も知人の葬儀に出席したとき、ひんしゅくを買ったことがあります。参列者全員の記念撮影の際、カメラ マンがシャッターを押す瞬間にいつものクセで思わず微笑んでしまいました、それなのに、通夜の会食で無礼講さながらの“ 宴会”が許されるのは、どういうことなのでしょうか。

日本人の私でも不思議でならないのに、アメリカ人のマイクにどう説明したものか. ..。思案のあげく「故人は賑やかな雰囲気が好きな人だったのよ。皆が楽しんでいるのを見て喜んでいるから、いいのよ」と、苦しまぎれの理由を付けて納得 させようとしたのですが、彼はまだ謎に包まれたままです。


やまとなでしこ

 

私のクルマはどこ?

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私のクルマはどこ?

obaasan_big.gifどこにクルマを停めたか、忘れてしまうことってありますよね。特に、広~いアメリカの駐車場では大変な ことになります。でも、ショッピングモール側も心得ていて、迷路にハマり込んだ人たちを乗せてクルマを探し出すサービスを提供しています。何と心強い! これはアメリカならではの便宜でしょうか。

これは、現役ドライバーで85 歳になる旦那の祖母のハナシ。彼女はかくしゃくとして元気なのですが、寄る年波には勝てず、物忘れが目立つようになりました。先日も、ホートンプラザに出掛けたのですが、自分が停めたクルマの場所が分からなくなってしまったようなのです。

そして、係員に助けを求めたまでは良いのですが、自分がどのクルマに乗ってきたのか、思い出せなくなってしまったようなのです。ドライバーのおじさんも苦 笑い。「白い車」という手掛かりだけを頼りにおじさんと迷走すること小一時間。祖母が「あの車よ、見つけたわ!」と叫んで指差したクルマは「青い車」だっ たとか・・。

祖母はその愉快なストーリーを自慢気に教えてくれました。    


サンディエゴ大好きむすめ

 

Do you have the time?

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Do you have the time?

nampa_big.gifサンディエゴに語学留学中のオンナの子です。

街を歩いていたら、知らないアメリカ人のオトコの子が私に近づいてきて、いきなり“Do you have the time?”と言い寄るではありませんか! てっきりナンパされたと勘違いして、警戒感をにじませながら"No! I have no time!" と強い口調で応えました。それを友達に話したら、のたうち回って大笑い。以来、友達は私の顔を見るたびに、「今、何時? ~ちょっと待ってね♪」とサザン節でからかうことしきり。

ヘコんでいる私に同情してか、友達のひとりがデパートでトイレに行こうとして"May I borrow the toilet?"( 便器を借りたいけど、持ち出してもいいかしら?) と尋ねてしまい、店員さんから「何に使うの?」と大笑いされた経験を話してくれた。しかも、なぜ笑われたのか、その時はさっぱり分からなかったから最悪。 後で顔から火が吹き出しそうだったとか。みんなで英語を身に付けていこうね!!


いつか必ずバイリンギャル

 

植木も自己主張している

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植木も自己主張している

bonsai_big.gif隣りに引っ越してきたアメリカ人のおばさんは、枝の上に真四角の箱やハートの形をした大きな盆栽を作ることを生き甲斐としている。日本の植木と違って、彼女同様に植木も自己主張しているように思えてならない。

昔、留学生だったころ、両手がハサミのままこの世に残されてしまった人造人間、エドワードが美しい娘に心奪われるラブ・ファンタジー映画“Edward Scissorha nds”( ティム・バートン監督/ ジョニー・デップ主演) を観たのを覚えている。もう17 年も前だけれど、盆栽を自分の手= ハサミ= でカットするシーンが面白かった。でも、あれって、映画の中だけじゃないんですよね・・。

隣の大きな盆栽は外からもよく見える。塀を越えてニョキリと出ている巨大な姿は決して美しくなく、存在感がありすぎて恐い。「ステキでしょう。B O NS A I がポピュラーな日本から来たあなたの率直な感想を聞きたいのよ」と意見を求めていながら、おばさんは一方的に話す。美的センスうんぬんよりも、自然との共 存意識の根本的な違いなのだろう。日本人は盆栽で“ 現代アート”を表現しない。

おばさんへのクリスマスプレゼントに、四季の移ろいや風情を鑑賞する日本のわび・さびを説明した英語の本を贈ろうと思っている私・・。サンディエゴ動物園で見るようなパンダやフラミンゴのバカでかい盆栽が、和みの庭を創り出すとは思えない。違和感を持つのは日本人だけ?

あんたがイチバン