ゆうゆうインタビュー 西野多恵子

99 nishino taeiko top
—— チュラビスタ・バレエ団

99 nishino 1 チュラビスタ・バレエ団は4年前にNDA(Neisha’s Dance Academy)所属のユース・バレエ団として設立されました。以来、さまざまな活動を通じて順調な成長を続け、多くの支援者の方々のご尽力により、今年の春、念願のNPO法人(非営利団体)の認可を受け、いよいよ本格的に活動を開始いたしました。


—— NPOとしての役割

 NPOが近年、さまざまな文化芸術分野の発展に大きな役割を果たしていることは、皆さまもご存知のとおりです。チュラビスタはサンディエゴ郡で2番目に大きな市であるにもかかわらず、今まで同市にNPOのバレエ団はありませんでした。NPO法人として、我々バレエ団は州や市から奨学金や補助金の交付を受け、より大きな課題に取り組むことができます。チュラビスタの皆さまが、これまで以上にバレエという素晴らしい芸術に親しんでいただけるよう、創意と活力に満ちた素晴らしいバレエ団に育てていくつもりです。なお、当団体への寄付金はすべて非課税扱いとなります。


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思い出に残るエピソード

99 nishino 2 2008年6月、チュラビスタ・バレエ団初の海外公演が実現しました。16歳前後の7人の団員を引率し、日本のユースバレエ団との国際交流公演に参加しました。新国立劇場の芳賀望さんをはじめ、東京シティバレエのソリストや海外からの豪華キャストと共演することができました。とりわけ、古典作品を代表する 『白鳥の湖』で日本の優秀なダンサーたちと同じ舞台を踏めたことは、若い団員にとって貴重な経験となりました。また、日本人のバレエに対する真摯な態度、プロ意識、礼儀正しさに触れることができて、たいへん勉強になったようです。


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ジャパン・グランプリについて

 バレエの先進国である日本では、毎年全国で50以上のコンクールが開催されています。私は6年ほど前から、ジャパン・グランプリ(JGP=全国ジュニアバレエコンクール)に携わっていますが、今年Administrative Directorの大任を仰せつかりました。JGPは日本の他のコンクールと異なり、英国ロイヤルバレエスクール校長、ジョン・クランコスクール校長、ハンブルグ・バレエスクール校長など、世界の超一流のバレエ団やバレエスクールのトップが審査員として参加します。私にとっても、このような高名な先生方からアドバイスを頂けることは大きな魅力です。


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これからの抱負

99 nishino 3 コンクールの運営、バレエ団芸術監督の仕事、公演回数を増やす事、衣装部の創設、ダンサーの育成、抱負は質量ともに数え挙げればきりがありませんが、焦らず一歩一歩前進するつもりです。皆さんはBalletomane (熱狂的バレエ愛好家)という人々をご存知でしょうか。芸術の振興にはこのような方々の存在が不可欠です。チュラビスタにも近い将来、多くのBalletomaneが現れて、時に厳しく時に暖かく支援していただけたらうれしいですね。


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この秋の公演について

 NPO認可記念公演として、グリム童話より『白雪姫』を上演します。オーディションに80人近くの応募者が集まりました。振付、監督、演出すべてを私が担当します。ぜひお越しください。日時:2008年11月15日、16日(1時、4時2回公演)/ 会場: Ruth Chapman Performing Arts Center, Eastlake /チケット各$12(近日発売開始予定)


西野多恵子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

大分県別府市生まれ。6歳でバレエを始める。高校卒業後プロとして活動した後、単身ワシントン州シアトルに留学。1999年よりNDA講師。現在は同アカデ ミーバレエ講師の指導に当たる。2002年〜2007年、モスクワバレエ「胡桃割人形」サンディエゴキャストのコーチを務める。渡米後現在に至るまで NBCやFoxニュース、現地の新聞や雑誌より数回にわたり取材を受ける。2004年チュラビスタ・バレエ団の芸術監督に就任、2008年春より同バレエ 団がNPO法人として認可される。2004年より全国バレエコンクール、ジャパン・グランプリのコーディネーターを務め、2008年、アドミニストレィ ティブ・ディレクターに就任。
(2008年9月16日号に掲載)