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(2024年9月16日号に掲載)

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▽ 妻が調理師免許を持っているので「得意な料理は◯◯」などと宣言した日にゃ、マトモに突っ込まれそうな気がして、とても言えない。献立のレパートリーは足元にも及ばない。妻を見ていると、仕事、家事、人の世話を同時にこなしている。右脳と左脳を連結する脳梁が女性は男性よりも約50倍太いという(何かの記事で読んだ)。つまり、女は男より50倍もの「複数処理能力」があるらしい。マルチタスク型 (水平思考型) は女性の特質? 一方で、厄介な問題に没頭して解決する一点集中型 (垂直思考型) は男性の特徴? 鍋底にこびり付いた黒焦げをタワシで削ぎ落とす作業を任せれば、男は一心不乱にやり遂げる (笑)。男女脳の “特技” を生かして家事を分担するなら、無用の夫婦ゲンカは回避できそうだ。▽20年前の隣人はユダヤ系の老夫婦。お爺さんの担当家事は私と同じで、週1回のゴミ出しと回収後のコンテナを運び戻すこと。これこそ彼の特技だったようで、いつも近所では一番乗り。そればかりか、我が家のゴミ箱まで素早く元に戻してくれる。とにかく動きが速い。翌週に隣家のコンテナを戻してあげたら、彼の「ゴミコンテナ片付けバトル」の競争心に火をつけたのか、その後3週連続で制覇された。回収車が去るや否や電光石火の如く現れたと妻が言う。ドアの隙間からタイミングを計っていたに違いない。(SS) |
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▽知人は掃除をプロに任せているが、私は掃除屋さんが来る前に慌てて掃除をしてしまう性格なので、それができない。掃除が苦手な私に、日本の友人がYouTubeの「最強の掃除のやり方&神アイテム」(https://x.gd/a1s5Q)や「キッチン泡ハイター」(https://x.gd/3MEMb)などのリンクを送ってくれた。確かに、楽をして掃除をすることが継続のポイント。特に「キッチン泡ハイター」は台所や浴槽、トイレにも使える便利なクリーナーで、掃除グッズを無駄に増やしていた自分にとって、まさに目からウロコのアイテムだった。▽「少しも料理心なきは つたなき心なり」。これは戦国時代の武将、伊達政宗の言葉。料理好きだった政宗は、毎朝献立を考えていたそうで、その研究は戦時の食料にもつながったと言われている。日持ちしつつ、味も良いものを追求し、当然、美味しい方が士気も上がるというものだ。▽10年ほど前、夫が生活習慣病の兆候があるという検査結果を受けてから、ヘルシーな料理を作るようになった。自家製カスピ海ヨーグルト、「ののじピーラー」のキャベツの千切り、ベリーとナッツのジェラート、豆腐お好み焼き、おから+おおばこピザなど。“You are what you eat”。私たちの身体は口にしたものでできている。「健康がいちばん、食事がいちばん」なのだ。(NS)
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好きな家事の1位は洗濯。大まかに洗濯物を分けて洗濯機に放り込み、完了するまで他のことをしながら待つ。終了を知らせるメロディーが鳴ったら、自然乾燥した方が良いものは取り除いて、残りを隣の乾燥機に放り込む。乾燥完了のチャイムが鳴ったら、良い香りに包まれながら、ほんわかと温かい洗濯物をソファーに座ってのんびりと畳む作業が一番好きだ。温かさに吸い寄せられるように猫がやってきて、洗濯物の山の上に丸くなりたがるのをやめさせるのだけが難点。気分が乗った時の食事作りも好き。家にある食材で自己流の料理を作ることもしょっちゅう。美味しくできる時もあるけれど、不思議なものが出来上がる時もあって、家族からは"You don’t have to be too creative."と注文が入る。▽苦手な家事は、疲れている時にする家事全般。疲れているからといって放棄できないモノもあるのは分かっている。でも、私は自分の精神衛生のために、疲弊時は必要最低限のことだけ済ませて、あとは放っておくことにしている。イライラしながら作って不機嫌な顔で出された食事や、ため息をつきながら掃除されたきれいな部屋は、家族にとってもはた迷惑だろう。テイクアウトのご飯を散らかった部屋で楽しく食べて充電できるなら、家事もまた楽しく取り組める。(RN)
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私は自称・他称を問わず、リッパな呑み助。飲兵衛には“おつまみ” が最大の友とばかりに、昔から独り身の割には必要に迫られて、せっせと料理に勤しんできた。それが嵩じて、我が家でのパーティ―開催もいとわず、多い時には月に2回も仲間を集めて、朝6時頃からパーティー料理の準備を始めたり、はたまた友達が勤める会社の忘年会に我が家を使ってもらったりと、自分の時間をかなり料理に費やしている。この国に乗り込んできた時も「食関係で身を立てられたら」という淡い期待を抱いていた。結果、民宿を始めたり、インド料理教室を開いたり、頼まれれば誰かの家庭に夕食を届けるケータリングに手を染めたりと、私は少なからず食関係でお金を頂戴してきた。と、ここまで書けば、当然お分かりだろうが、好きな家事と言えば料理!と言い切ることができる。一方、嫌いな家事はアイロン掛け。この「仕事」だけは溜めるだけ溜め込んで、嫌々ながらしている。そんな私だから、遂にはアイロンを必要とする衣類は着ない、という方向へ走ってしまう。最後にアイロンを使ったのはいつ?と考えなくてはいけないほどだ。そんな中、元旦那の娘がなんとジーンズにアイロン掛けをしているのを見てオッたまげたことがあった。殊更にアイロン掛けが嫌いな人にしてみれば、なんでジーンズにまでアイロン? 世の中には奇特な人もいるもんだ! (Belle)
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どうしても「お片づけ」ができない友達がいる。帰宅すると、歩きながら自分の持ち物を床に置き捨てていく感じ(分かる?笑)。元の場所へ戻せばいいのにって思うけど、これだから、いつも部屋は散らかし放題。旦那は料理が得意なので“ご飯係” だけれど、片付けはしない 笑。そこは料理しない女房が担当。バランスが取れてる 笑。お二人は座敷犬を飼っている。散歩させる時間がありながら、室内の数箇所にオムツの風呂敷バージョンみたいなのを敷いていて、そこでオシッコするし、うXこもしてる。どういうこと?笑 ネコだって家の中に設えた一箇所のトイレで用を足すのに、座敷犬ってそういうもの? 片付けが好きじゃない御両人だけど、排泄物は処分しているみたい (当たり前 笑)。わたしといえば面倒くさがり屋だけど、水周りが汚れているのには耐えられず、料理をしながら、すぐさま洗い物と並行して終わらせる。食器を片付けるときも、棚に手が届かないので、いちいち踏み台を持ってきて収納する。面倒で面倒で仕方ないけど、やる 笑。たまに洗ってないお皿までしまっちゃうことも 笑。煩わしいので、トイレ掃除の使い捨て洗剤付きスポンジで、台所シンク → 洗面所 → 風呂場 → トイレの順で掃除完了 笑。要するに、、面倒くさがりが高じて、苦手な家事などない、かも? (・・・すべて面倒だぁ~ 笑)。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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家事は決して好きな作業ではないが、掃除機をかけたり、床を拭いたりすることに少しの満足感を見出している。使い捨てのモップで床を拭き、付着したたくさんの汚れを見ると、こんなに取れたのかと思えて嬉しくなる。洗濯や皿洗いもそれほど苦にはならない。しかし、夫が調理した後の片付けは、大きくて重い洗い物が多いので嫌いだ。何より苦手なのが料理。レパートリーが少ないため、朝食は味噌汁にご飯、焼き魚に卵焼きの普通すぎる和食か、パンとコーヒーという簡単なものばかり。毎日の子供のお弁当作りも辛い。日本のように美味しい冷凍食品が豊富にあれば助かるのだが、アメリカではそうもいかない。唐揚げなどのfrozen foodはあるものの、味がイマイチなので、結局は朝から揚げたり、焼いたり、炒めたりする羽目になる。限られた選択肢の中から、ブロッコリーやトマト、卵焼きなどで彩りを工夫し、メインは唐揚げか肉団子という具合。もっと面倒な時はハムサンドと卵サンドでごまかす。料理は頭を使う必要があり、段取りや手際の良さが求められる。私が料理を苦手とする理由は、メニューを考えたり、レシピを探したりすることで頭を悩ませたくないから。疲れている時には食事を作る気力さえ湧かない。家族のために自分に鞭打って頑張れるけど、一人暮らしだったら、毎日インスタントラーメンで済ませているかも。(SU) |
(2024年9月16日号に掲載)
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(2024年9月1日号に掲載)

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▽精神論に傾倒する野球少年 (昭和の男) だった私は、エクササイズの度が過ぎて地獄の入口に立っていた。部活のシゴキに体力の限界まで走り続ける「心臓破りのランニング」 があった。無理だと思いながらも、あの電柱まで走ろう、もう1本、そして、もう1本と目標を上げていく。すると、精神力が体力を凌駕して意識下の制御が効かなくなり、永遠に走り続ける危険な状態に追い込まれる。死に直結する扉を開けた恐怖に襲われ、意識的に路上に倒れて自分の命を救った (?) ことがある。▽野球をやめてから体が重くなり、大学入学時には85kgになっていた。部活勧誘で柔道部主将に目を付けられた私は「君は必ず強くなる! 柔道部を救ってくれ!」と熱っぽく口説かれる。主将の執念は凄まじかった。翌日も正門前で私を待ち構えて強引に入部させようとする。翌々日も私の後を追い、信号待ちをしていたら、突然「ビックリ〜」と姿を現わした。ジョークにもならず、この時に減量を決意した。▽徹底した食事制限と運動により、半年間で23kgのダイエットに成功! ところが、食物を拒否するメカニズムが自分の体を支配して、その後も体重が減少。気が付けば50kg前後まで落ちていた。医師からアノレクシア (拒食症) の一歩手前と診断され、危うく命を落とすところだった。「魔界」に通じる道は至る所にある。ご用心。(SS) |
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▽三日坊主が得意な自分としては珍しく、この1か月、散歩を続けている。午前6時頃に、日の出とともに家を出て、近隣公園の遊歩道を1時間ほど速歩きする。FitBit (ウェアラブルデバイス) で1日10,000歩を目指している。▽うがいをしてから、日焼け止めを塗り、帽子をかぶって外に出る。これが歩き出すためのコツ。帰宅後は汗だくになるので、シャワーを浴びてから歯を磨く。▽散歩を始めたきっかけはダイエット。この20年間で、旦那と自分の体重が逆転してしまった。毎日見ているので気づかなかったが、先日、旦那と一緒に写真を撮る機会があり、自分の大きさと劣化に驚いた。▽旦那は医者から生活習慣病を指摘されてから20年近く、ほぼ毎日、1時間ほど夕方に散歩をしている。その結果、とてもスリムな健康体になり、どんな服を着ても似合うようになった。▽「リバウンドしてしまったけれど、またダイエットすればいいや」と安易に考えていたところ、私は相撲部屋の新弟子検査に合格できる体重に近づいていた。▽最近では朝の散歩が楽しみになり、ぐっすり眠れるようにもなった。専門家によれば、スマホなし、イヤホンなしで1人静かに歩くとメンタルヘルスに効果があるらしい。あえて行き先を決めず、普段通らない道を歩くことも推奨されている。スタイルが良ければ、どんな服でも似合う。もっと貯筋しようと決意した今日この頃。(NS)
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私のエクササイズといえば、時間があるときに行うapp-based deliveryだ。もちろん、運転中は座っているだけだが、この仕事は歩き回ることも多い。デリバリー先のアパートやコンドのユニットが見つからなかったり、近くにパーキングできなかった場合などは、結構歩くことになる。大型ショッピングモール内のレストランや店舗でフードや商品をピックアップする時は、駐車場からの距離があり、階段の上り下りもある。さらに、買い物をして届けるショッピングオーダーが数多く入るので、グロサリーストアーで商品を探し回り、購入を済ませてカスタマーに届けるのもちょっとした運動になる。500ドル分の食料品、巨大なペットフード、猫トイレ用の砂、48パックの水ボトル、箱入りソーダやビール、複数のワインボトル、ガロンウォーター、氷パック、ウォーターディスペンサー用の5ガロンの水まで、重量製品のデリバリー依頼も結構ある。アマゾンで小型のドーリーを買い、クルマに常備しているので、エレベーターのないアパートや段差の多い所に届ける場合はそれを使い、クルマとお届け先を何度も往復して搬送することになる。なかなか大変だが、稼げるし、運動にもなるし、一石二鳥だ。 (YA)
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若い頃はとにかく働いて、働いての日々。エクササイズの発想は全くなかった。ましてや、世の中が運動志向の時代ではなかった。故に、私の生活に運動というものは一切組み込まれていなかった。それでも若いうちは新陳代謝が良かったのか、不健康な生活をしていても、贅肉が付きまくることなく、なんとか正視に耐える体つきをしていた。それが中年の域に達する頃から、お腹周りの脂肪がやたら気になるように・・・。「いかん、これでは!」と一念発起。時間をやりくりして「週末には近所を走ろう」と防水加工の施されたジャケットとパンツを購入。真新しい上下を着て、真冬の寒い中を1時間ほど走って、もうすぐ我が家だと思った頃、石か何かに躓いて転倒し、新品のパンツが破れた。以来、運動に興味が失せた。で、移住。主婦を決め込んでいた私は、有り余る暇の使い方に頭を悩ませるほどだった。それで見つけたのが近所のセンターでのエアロビのクラス。通ってみるとこれが面白い。健康的。ハマった。
以来、徐々に運動志向になっていく。いつだったか、朝エアロビ、昼間水泳の後で、夕方テニスに出かけたら、テニスの相手から「君は110歳まで生きるつもりか」と聞かれて「ノー、ノー、220歳」と嘘ぶいた。今では中年太りを (いや、老年太り!) を避けるため、朝の運動は日々の必須アイテムだ。さあ、今日も行くぞ! (Belle) |
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夏休みのラジオ体操を皆がしている理由は何だろう、と思っていた小学生の頃。だって、楽すぎる運動だし、汗はかかないし、息は切れないし・・と、生意気にも日本国民に愛される体操を軽視していた。ところが、今、我が家のエクササイズといえば、、ラジオ体操! 笑。長さもリズムも丁度いいのよ! 笑。メニューにもそれなりのストレッチが入っていて、背中はボキボキ鳴るし 笑。ただ、ラジオ体操だけだと汗をかかないし、筋肉は付かないだろうし、脂肪も落ちない。とうことで、なんちゃって腹筋運動を始めた。上半身が起き上がる本格的な腹筋はとても無理なので、首をちょこっと挙げる程度で 笑、お腹の筋肉を引き締めようという試み。これキツイけど、やはり汗かかない 笑。友達のH部長も平均体重をとっくに超えてしまい、日本では 「肥満」カテゴリーになっちゃったので、焦って室内自転車マシーン漕ぎで、めちゃめちゃ汗を流しながら減量作戦中。でもなぜか、1Kg減って1Kg増えるみたいな、堂々めぐりの繰り返し。二人とも運動の仕方、合ってんの? 継続すればいつか効果が出ることを期待しているんだけど、、運動するたびに柑橘系っぽい匂いがツンと鼻について気が散る。正体はH部長の使ってる汗よけ用の自転車の布! 運動はOKだけど臭いのはたまらん! 運動は隣同士でしちゃいけないって、分かった 笑。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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40代前半くらいまでは、有酸素運動などで脂肪を燃やすことを重視していたが、50代目前ともなると、筋力の維持、姿勢、柔軟性が気になるようになった。私は昔から猫背な上に、最近は携帯などの見過ぎでストレートネックも加わり、気が付くととても格好悪い姿勢になっている。そして身体も硬い。姿勢が悪いと怪我をしやすくなり、内蔵にも影響を及ぼして重大な病を引き起こすこともあるという。このままでは将来が心配なので、身体が超硬い人向けのストレッチをYouTubeで検索して挑戦したり、最近ではストレートネックの治し方を検索して数日続けてみた。ストレートネックの体操をした後はとても気持ちが良く、首回りが動かしやすくなった気がするので続けられそうだ。問題はストレッチ。YouTubeのインストラクターが「超超超硬い人用」というタイトルで載せていたストレッチを試しても、足や腕が思うように伸ばせなかったりで、なかなか同じようにできない。このインストラクターは本当に硬い人しか想像できないんだと、勝手に怒りを覚えて別の動画を探した。しかし、パーフェクトに真似できるようなものは一つもなかった。私の身体が硬すぎるのか? 取りあえず、しばらくは真似できなくても、可能な限り、使っていない筋肉を少しでもほぐし、柔軟な身体を目指して頑張ることにした。まだ始めて3日目だけど・・・。(SU) |
(2024年9月1日号に掲載)
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(2024年8月1日号に掲載)

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▽夏季五輪に4回出場し、28個のメダル (23個は金) を手にした、伝説の競泳選手マイケル・フェルプス。金5個を獲得したリオ五輪でのインタビューで “If it comes to that, I can swim fast.” (いざとなれば、オレは速く泳げる) と言っていたのを思い出す。これだな!と思った。天賦の才という恩恵があるとはいえ、若手の台頭を許さず、12年間も王座に君臨し続けるという超人的な偉業を成し遂げた原動力は、想像を絶する練習量は勿論のこと、精神的に他者を凌ぐ隠されたパワーがあったはず。それが、あの言葉「その時には速く泳げる」 じゃないのか。フェルプス自身が言霊 (ことだま) の効用を熟知していて、口癖のように自分に言い聞かせてきたのだろう。人間の自律神経は思考で働く。思考は言語で作られるので、ポジティブな言葉を常に口にしているとMAXの実力を発揮できる。それを信じていたに違いない。▽私は冬季五輪の隠れファン。ウインタースポーツに縁がなく、オフバランスを原点とするスキー&スケートを敬遠してきた反動なのか、雪と氷を征服したアスリートへの尊敬と憧憬の念でTV中継に釘付けとなる。コンマ○○秒の記録を争うアルペン・ダウンヒルは見ていてもシビレる。夏冬を問わず五輪大会で必ず起こる感動的なシーン。期待しながらパリ五輪を観戦中。(SS) |
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▽子どもの頃から足が速かった。だから、小学生から高校まで陸上部員だった。足が速いとスポーツ万能と勘違いされるが、決してそんなことはない! ソフトボールなど一度もプレーしたことがないのに、高校の球技大会当日、無理やり一塁を守らされた。無茶振りもいいところ。左手でグローブを使うことができず、右の素手でボールを受け続けて、皆に爆笑された。チームは優勝したが、自分の右手は青あざができて、しばらく箸が握れなかった。▽運動が脳に与える影響を「スポーツ脳」と呼ぶらしい。運動をすると「幸せホルモン」が作られて爽快な気分になり、ストレスや不安が減るとのこと。ネットでポチれば食料が簡単に手に入る時代だが、脳は1万年前からほとんど進化していないとか。私たちが身体を活発に動かして家に戻ると、脳は食べ物や新しい住処を探していたと解釈し、報酬として多幸感を与えてくれるという。生物学的に、私たちの脳はまだサバンナにいるのだ。▽パリ五輪が始まった。2026冬季はミラノ、2028夏季はロサンゼルス、2030冬季は未定、2032夏季はオーストラリアのブリスベンで開催される。夏季オリンピックを4回迎えると、ゼロ歳児が成人式を迎え、70歳のシニアは90歳になる。次の五輪大会を観戦することが、高齢者の目標となっているように思う。(NS)
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スポーツは何もしていない。小学生の頃から体育の授業が苦痛だった。短距離競争は走るのが遅いし、長距離は持久力がない。鉄棒や跳び箱、マット運動も苦手、球技も全然ダメ。ペアになって行う練習では、なるべく自分と同じように球技が苦手で、スポーツに真剣でない子と組むようにしていた (私の番になると球を落としてしまうので続かない。上手な子と組むと相手にイライラされそうだし・・・)。球技大会はチームに迷惑ががかりそうで、参加するのが申し訳なかった。スポーツ観戦も、野球どころかオリンピック中継も観ない家庭で育ったので、全く興味がない。そんな親の影響もあって、子供と一緒にスポーツを楽しめない私。せいぜい一緒に歩くくらい? このままだと、私のようにスポーツとは縁のないインドア派に育つんだろうなと不安になったので、去年から空手を習わせた (インドアだけど、一応スポーツ)。予想に反して、兄妹とも筋が良さそう。空手の型をどんどん覚えて、キック、パンチ、ディフェンスも上達し、ベルトテストを受けて、着々と昇級している。空手は礼儀作法、集中力や忍耐力が身に付いて、心身ともに成長できるので、始めて良かったなと思う。黒帯を目指して、これからも頑張ってほしい。 (YA)
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今年で通算3回目、100年ぶりの開催となったパリ・オリンピック。今号が発行される頃には始まっている。フランスと言えば想像する言葉は「優雅」。多くの観戦者の興味を引くであろう開会式のパレードは、オリンピック史上初! パリの街を流れるセーヌ川のオステルリッツ橋からイエナ橋までの6㎞を、選手たちが国別の船に乗って開会式を彩るというから、なんと優雅なオープニングセレモニーであろうか。それはともかく、私はスポーツとは自分が身体を動かすモノであって、テレビなどで見るモノではない、という持論がある。日本にいた頃、夏の夜はビールを片手に枝豆をつまみながらテレビで野球を見る、というのが定番の娯楽だったらしい。私はそのカテゴリーの人々には属していなかった。米国に来て驚いたのは、野球もさることながら、アメフトを始めバスケなどなど、テレビでのスポーツ観戦人口、ひいてはスポーツバーの数だった。まぁ、コンサートなども実際に劇場に足を運ばないでTVやネットなどで見たりもするから、スポーツ観戦も同じかとも思ったりもする。スポーツは頑張れば自分でもできる。その楽しみの方が大きいと思うのだが。というワケで、私の場合、開会式で繰り広げられる各国のユニークな衣装や選手たちの表情を見るのがオリンピックの最大の楽しみという、つまらない観戦者ではある。(Belle)
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スポーツらしいスポーツをずーーっとしてない。学校時代は部活でキャプテンを務めていたし、運動がキラいってことではない。でも、走ったり筋力つけたり、頑張って苦しむのはもうイヤ 笑。走るのはムリなので、せいぜい近所の散歩、家での腹筋10回が限度 笑。観戦するのはだーいすき。オリンピックのボランティアに参加したという知り合いはいるけど、わたしはオリンピックを生で観たこともない。今回の五輪開催地パリで生まれ育ち、そこに両親が暮らす実家がある友達は、毎年子供を連れて里帰りしている。場所はパリのド真ん中の、歴史あるふるーい小さなアパートの最上階。いつもはそこに寝泊りしてるらしいんだけど、今年は、彼女のお母さん曰く「オリンピックがパリに来るなんて、生涯でもうないかもしれない (前回は100年前だったらしい 驚!)。こんな二度とない、ビジネス・チーャンス!」(ん?笑) ということで、立地条件サイコーのその部屋をAirbnbとして貸し出しちゃったとか 笑。彼女は今夏も2人の子供を連れて里帰りしてるハズだけど、郊外のAirbnbで泊まってたりして 笑。親子・孫・おばあちゃんの関係をも引き裂いてしまう (そういうワケでもないけど 笑)、4年に一度の五輪大会。どんな選手よりも、おぬしが一番強し 笑。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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スポーツはプレーするのも観るのも楽しい。基本的に球技が好きで、小・中学校の部活はバスケットボール、高校はテニスと学校外の社会人バスケチームに参加し、渡米後も大学でバスケをしていた。スポーツは余計なことを考えずに没頭できるので、ストレス解消にもなっている。今はテニスが一番の楽しみで、週に2、3回程度テニス仲間と打ち合っている。私の娘たちにも、夢中になって長く続けられるスポーツを習わせてあげたいが、アメリカの学校には日本のように3年間続けられる部活動がないのが残念。学校では1年のうち1か月ほどクロスカントリーをするだけで、体育の授業以外に運動する機会がなく、自分で習慣を身に付けないと運動不足になってしまう。特に、今時の子供は家でタブレットや携帯で遊んでしまうことも多いので、体を動かすことに慣れていないように思う。私の子供たちもフットワークが鈍い(?)。娘たちと一緒にテニスをした時、最初の出だしが遅くて、ついイラッとしてしまった私。気がついたら「打ったら戻る!」「ボール見ろ!」「足を動かす!」など、まるでスパルタコーチのようになっていた。それからというもの「またテニスしようよ」 と水を向けても、長女は付いてきてくれるが、次女は嫌気が差したようで、やらなくなってしまった。困ったな。今度はどのスポーツに誘おうかと思案中。(SU) |
(2024年8月1日号に掲載)
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(2024年7月16日号に掲載)

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▽ 笑いとは ① オーソドックスな笑い、② ナンセンスな笑い、③ ブラックユーモア、④ 自嘲 —— の4種類に大別できそうな気がする。数年前まで、私たち夫婦が好んで観ていたTV番組にNHKの『ケータイ大喜利』 があった。視聴者から電話で寄せられる出題テーマの回答にナンセンスな笑いが炸裂していた人気番組。「行きたくないサファリパーク。その理由?・・1匹しかいない」。「評判の悪いバッティングセンター。その理由?・・敬遠してくる」。拍手!! 有りそうもない話に奇想天外な現実感を添えて深い笑いを誘う、理性が優位に立つ高度なテクニック。これらは “シュールギャグ” と呼ばれていたが、幻想や倒錯を直接的に表現するシュールとは異なる。作為的・人間的とも言える微妙な滑稽味が広がる “ナンセンスギャグ” だ。私たちは引退したら、知恵を絞って参加したいと考えていたが、15年間続いた番組は突然、2020年3月に終了。老後の楽しみが一つ消えてしまった。▽ストレス過多の現代は笑いとユーモアを「友」にしないと生きていけない。大袈裟に言えば、不幸・不運に遭遇しても、そこに意味を見つけて笑いに解していけば、残された人生に応えていけそうな気がする。それを態度に示すのは難しい。それでも、私たち夫婦のどちらかが臨終を迎えたとき、これまでの愉快な話をして笑って見送ることを約束している。(SS) |
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▽私の母はよく笑う人だった。「笑っていいとも」や「笑点」などのテレビ番組が大好きで、笑うだけでなく、「惜しい!」「甘い!」とツッコミを入れながら楽しんでいた。まるでMCのように聞き手として笑いを取るタイプで、堅物の父も笑いながらそのツッコミを楽しんでいたように思う。▽「Sさん、男はね、笑ってくれる娘のほうがカワイイと思うんだよ。女性は、笑いを取りに行かない方がいい」。昔、東京でOLをしていたころ、会社の忘年会で部長に言われたことがある。母のDNAをしっかり受け継いだ私の「一発かましたれ精神」が打ち砕かれた瞬間だった。▽最近の研究によると、笑いに必要とされる「自己主張」や「支配」といった男性的な行動嗜癖を持つ女性は、社会的に冷遇されやすく、残念ながら「モテない」とされている。つまり、面白い女性はそのユーモアゆえに損をするという現実がある。▽幸い、今の旦那は私のツッコミを喜んでくれる人だ。自分が面白いと思ったことを一緒に笑ってくれる人がいると、本当に嬉しくなる。「ユーモアとは、〜にもかかわらず笑うこと」とはドイツの哲学者の言葉。辛いことや苦しいことがあっても、にもかかわらず笑うこと。自分の失敗を相手とともに笑い飛ばすこと。相手に対する思いやりとして笑うこと。できれば自分の臨終の時も、軽妙に笑いを飛ばしてみせたい。(NS)
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▽私の夫はよく笑う人。面白いことを見聞きしたり、考えついたりすると、私や娘に話したくて仕方ない。自前のジョークもよく飛び出す。私たちに教えてくれようと話し始めるのだけど、自分で笑い始めてしまってなかなか先に進まない——ということも珍しくない。笑いのツボにハマるともうダメだ。涙目になりながら大笑いしている。本題の話やジョークが面白かろうがつまらなかろうが、私たちは彼のその姿を見て、一緒に笑い始めてしまう。「腹を抱えて笑う」人って本当にいるんだと、夫と出会って知った (笑)。▽自分のことを笑われたと思って不機嫌になりかけた時に、「I’m not laughing AT you, I’m laughing WITH you.」と、慌てて言われたことってありませんか。「なんて都合の良い口実」だと余計に腹が立つこともあるけれど、気がつくと、私も時々、この表現を使っている (笑)。こちらには嘲笑するつもりは全くなくても、言われた人にとっては「馬鹿にされて笑われた」と思ってしまうことがあると思う。一緒に笑い合えるなら、お互いにこの上なくハッピーな気持ちになれるけど、一方的な笑いは人を傷つけることもある。自戒の念を込めて、気をつけようと思う。(RN)
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笑う門には福来る! そうです。よく芸能人の結婚会見で「どんな家庭にしたいですか?」 という記者からの質問に対して、「笑いの絶えない家庭を作りたい」と答える新婚カップルを目にするが、まさに、笑いは人間を幸せにする大事なツールだと思う。友達が私を誰かに紹介する時に 「この人、面白い人よ」とよく言われる。なんてことのない会話も、そこに僅かな笑いがあるだけで雰囲気が和むもの。私はくだらないダジャレや自虐ギャグ、オヤジギャグで会話に笑いを織り込むことが好きなのである。相手の笑いを誘うのに一銭もかからない。ちょっとしたバカなことを言ったり仕草をするだけで、その場が幸せになるのだから、これを使わない手はない。積極的にピエロになる。時々は「くだらない!」と呆れられることもあるが。例えばこんな会話…「私の人生の中で、一番生き生きと輝いていたのは三十路の頃だったわ」「そうなの?」「こういう時期を何と言うか、あなた知ってる?」「わからない」「手前みそ」。チャン、チャン! あぁ、くだらない! それでも相手はちょっとだけクスッとしてくれる。で、本人は大いに苦笑い! こんなどうでもいい言葉遊びで、私は「面白い人」という評価をもらえたりする。無料の言葉遊びで相手がニコッとする。なんて素敵なことでしょう!これからはもっと高尚、口承な言葉遊びで人を笑わせよう! (Belle)
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わたしは相手の顔を覚えていないことが多い無礼者 笑。でも、今回の話はわたしのせいじゃない! 向こうの記憶が良すぎ! 笑! ある集会に出ていたら、後から男子1名が入ってきて、いきなり大勢の中にいるわたし?を指さして “I know YOU!!” と叫んで手を振ってきた。まず、わたしは反射的に振り向いた。次に360度見回して「誰に指さしてんだ?」という素振りをしたら、その男子はわたしにロックオン 笑。隣に座ってる友達のH部長に「ダレ?」と聞いても分からない。H部長もわたしが人の顔を覚えられないのを知ってる。「どっかで会ったっけ?」・・やがて、その男子が視界から消えたので「まぁ、いいか」と思いながらカクテルを飲んでいたら、背後より “Hi! My name is Kevin! I know YOU from Grossmont College” と、英会話の教科書のような自己紹介をしてきた! 笑。新手のナンパ? 笑 (自慢ですけど 笑 わたし まだナンパされていますので 笑)。「美術のクラス取ってたでしょ?」「ん?」「XX年にグロスモント通ってたでしょ?」すべて大正解・・・。げーーーえっ! なんでこの人、そんな昔の??? しかも、メチャ仲が良かった訳でもないクラスメートのこと覚えてんの!? わたしがクラスでウルさかったとか、目立っていたとかも、細か〜く話し出した 笑。この一件こそ、最近一番笑えた! 笑。(笑えることは毎日アリ 笑)。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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昔から笑いは健康長寿に効果があると聞いている。一日に10分〜15分ほど笑うのが理想的らしい。ストレス軽減や免疫力向上、血流改善、痛みの軽減、精神的健康の増進など、さまざまな効果があるという。これはもう笑うしかない。とはいえ、無理に笑うのではなく、自然体で笑える状況を増やすことが重要らしい。なるほど・・。長女はよく笑う。彼女から見れば私は全然笑わないという。私は笑っているつもりなのに・・。長女は時々、私をくすぐって笑わそうとするのだが、こそばゆいのが嫌いな私は、やられている間は笑うが、暫くすると怒りに変わっていく。はっきり言ってイラッとさせられて逆効果。言われてみれば、最近「アハハハ!」と声を出して笑った記憶がない。テレビを見て子供たちが大笑いしていても、私は「フッ!」と鼻息で笑う程度だったかも。そんな私でも、面白い時はお腹を抱えて大笑いすることはあるのだ。一番笑ったと思える記憶は、スーパーでの取りとめのない会話で「生姜無いの? しょうがないなぁ」と、私の口から無作為に飛び出した言葉だった。偶然とはいえ、姉に「ダジャレ?」と言われたのが笑いのツボにハマってしまい、しばし抱腹絶倒。もしかしたら、些細なくだらないことで笑えるタネは沢山あるのかも。これからも声を出して大いに笑い、健康維持に努めよう。(SU) |
(2024年7月16日号に掲載)