▽ 妻がジョギング中に転倒し、コンクリートに右頬を強打。みるみる腫れ上がり、ハロウィーンが前倒しで到来したような恐ろしい形相になった。外来診療が制限されているので、オンライン診断で患部の拡大写真を添付し、医師の判断を仰ぐ。顔面の骨折はなく、軽症の打撲との見立て (!)。異変があれば再診すると言われ、とりあえず、冷却して様子を見ることに。すると、驚くほど急速に腫れが引き始め、3日目には擦り傷が薄く残るだけで、ちょっと見では普通と変わらなくなった。「スゴい回復力だね」 と言うところを「サイボーグみたいだね」と口を滑らせてしまった。言い直したが反応なし。▽ 外出制限令が出た頃、私の髪は伸び放題だった。通販で 「ヘアトリマー」を購入したが上手く切れない。30年前に買った「簡易散髪機」(バキュームで頭髪を吸引してカット) は髪が痛いばかりか、轟音がガンガン響いて、キ —— ンキ —— ンと耳鳴りがする。「バリカンセット」は切れ味が良いが、加減を知らない妻に刈り込まれて、昔の野球部員のような頭にされてしまった。半年が経過。頭頂部は薄いまま、後頭部と側頭部は再びボサボサ。「お茶の水博士」か「アインシュタイン」かと妻は笑うが、その程度ならご愛嬌で、極限状態だと 「死神」 に近い。とりあえず、屋外に出ないようにしている。 (SS)