October 7, 2025

サンディエゴ郡、深刻なインフル流行に警戒 ワクチン接種率低下で再来の懸念

9/28/2025

サンディエゴ郡保健福祉課によると、2024〜25年のインフルエンザ流行は過去10年で最も深刻なシーズンの一つとなり、入院や死亡が大幅に増加した。新シーズンが10月から始まるにあたり、医師らは「今年も同様に厳しい状況になり得る」と警鐘を鳴らしている。その背景には、低下傾向にあるワクチン接種率がある。

▪️昨シーズンの被害状況
郡疫学・予防接種サービス部の報告によると、昨年度の感染者数は約40,000件と、過去5年間の平均13,000件余りを大幅に上回った。死亡者数は220人で前年の63人から急増。うち7人は小児で、前年の2人から増え、2009〜10年以来最多となった。郡当局の医師は「子どもやティーンの犠牲が多いのは痛ましい」と述べた。

▪️高リスク層と症状
重症化リスクが高いのは、65歳以上の高齢者、2歳未満の乳幼児、基礎疾患を抱える人、妊婦など。発熱、悪寒、咳、喉の痛み、体の痛み、嘔吐や下痢といった症状が突然現れることが多い。郡当局は「免疫力が弱っていると感染と闘うのが難しく、重症化しやすい」と説明する。

▪️ワクチン接種の重要性
郡の医師らは、感染と死亡の増加の一因が接種率低下にあると分析。米疾病対策センター (CDC) は、生後6か月以上のすべての人に毎年の接種を推奨している。また、本格的な流行は11月から12月にかけて始まるため、今の時期に接種しておくのが最も効果的と呼びかけている。ワクチンは一般に40〜60%の重症化予防効果があるとされる。

▪️基本的な予防策
郡当局は、ワクチン接種に加えて「感染者との接触を避ける」「咳エチケットを守る」「手洗いを徹底する」といった基本的な予防行動を続けることの重要性を強調。再び厳しいシーズンを迎える可能性がある中、早めの対策を市民に求めている。