2024年3月20日
大リーグのパドレスは韓国・ソウルで3月20日からの開幕シリーズ2連戦に臨んだ。
大谷翔平選手、山本由伸投手を擁するドジャースとの対戦は日本でも注目度が高かったが、パドレスに在籍する2人の韓国選手にとって、生涯忘れられないイベントになったようだ。
母国で初開催のメジャー公式戦。
昨年、韓国人初のゴールドグラブ賞をユーティリティー部門で受賞した金河成 (キム・ハソン) 内野手は「本当に名誉なこと。
待ちきれなかった」と興奮を隠せなかった。
2戦目に先発した山本投手の印象を「とても良い投手。
リスペクトしている」と話す一方で、持ち前のしぶとい打撃を発揮した。
新加入の高祐錫 (コ・ウソク) 投手は25歳で韓国通算139セーブの実績を誇るサウスポー。
ソウル・シリーズでは登板できなかったが、今季加入の松井裕樹投手とともに救援陣の柱として期待が高まる。
落差の大きいカーブ、切れ味十分のスライダー、球威のある直球の3球種が武器。
韓国でのパ軍 vs ド軍開幕シリーズをソウルの邦人児童らも心待ちにしていた。
ソウル市内にある日本人学校の児童生徒らがメッセージを寄せ書きした応援旗を完成させ、大谷選手に「ホームラン打って」などとエール。
試合前に校内でのパブリックビューイング (PV) で大きく掲げられた。
「世界的な選手に馳 (は) せる思いを形にしたい」と教員らが企画。
大谷選手の同僚となった山本投手には「めざせ千奪三振」などと書き込まれた。
パドレスの金河成選手ら韓国人スターの名前や、日韓両国旗もあしらわれていた。
現地の野球チーム「ジャパン・ウィンディーズ」で活動する中学1年、深尾晴琉さん (13) は「自分の夢は野球選手になること。
大谷選手と山本選手が一番の憧れ」と話し、「ファイト!」などと熱心に書き込んだ。
(2024年4月1日号掲載)
(2024年4月1日号掲載)