2024年3月1日
サンディエゴ郡内で少なくとも10匹の猫を拷問・殺害した容疑者がSD郡上級裁判所ノースカウンティ法廷で罪状認否で有罪を認めたことから、オーシャンサイド出身の男 (31) に8年の禁固刑判決が言い渡され、身柄がカリフォルニア州刑務所に送られた。
地元メディアが伝えた。
SD郡上級裁判所のロバート・カーニー判事は被害者 (飼い主) からの陳述を聞いた後、被告の「加虐的な性質」を指摘した上で、社会に深刻な危険をもたらす邪悪な存在として保護観察申請を却下した。
事件が発覚したのは、2019年5月24日にサンディエゴ動物愛護協会 (SDHS) がGPSトラッカーを発信させ、エスコンディードを中心に、行方不明となっていた猫10匹の死骸 (中には遺骸の一部) が発見されたのが発端。
SDHSはエスコンディード市警、SD郡保安官事務所、FBIを含む複数の法執行機関と協力して本格的な捜査を開始した。
SDHSの発表によると、動物虐待を目的に使用されたと思われる銃器や拷問用道具を含む125点以上の凶器類を押収し、それらが容疑者の指紋やDNAと一致したという。
動物愛護協会は、飼育放棄、栄養失調、虐待を受けた動物のためのシェルターを運営していることが一般的に知られているが、動物虐待犯罪に対する法執行の役割も担っている。
容疑者は動物保護施設や大手求人サイトを通じて猫を引き取って虐待を繰り返していた。
世間の信用を得るために退役軍人を装っていたとされる。
(2024年3月16日号掲載)