2023年12月24日
アメリカ合衆国税関・国境警備局 (CBP) は、昨年12月18日にサンディエゴの米国/メキシコ国境で、ハラペーニョ (メキシコの青唐辛子) の香味ペーストを詰めた容器の中から大量のメタンフェタミン (中枢神経刺激薬) とコカイン (精神刺激薬) を摘発したと発表した。
押収された密輸薬物は合計で1,043万ドル (約15億円) に及ぶ末端価格になるという。
CBPが12月23日に明らかにした。
この捕物劇 (とりものげき) はオータイメサ通関の貨物検査施設で起きた。
有効な国境通過カード (Border Crossing Card=BCC) を所持していたセミトレーラー (前部車輪が
ない大型トレーラー) の運転手 (28) がハラペーニョ・ペーストの積荷を搬入している際に、K-9 (麻薬探知犬) が異物を感知して反応を示した
ことから、捜査官が積載物の精査に踏み切った。
結果として、ペースト入りの容器から349個の怪しげなパッケージが見つかった。
香味ペーストと見せかけた袋の中には、メタンフェタミン3,161.43ポンド (約1.4トン) とコカイン522.5ポンド (約237キロ) が含まれていた。
捜査当局はトレーラーと違法薬物としての危険ドラッグを押収し、搬送していた運転手の身柄をアメリカ合州国・国土安全保障省 (Dept. of Homeland Security=DHS) に引き渡した。
オータイメサ通関のロサ・ヘルナンデス管理官は「当局のK-9チームは傑出した (違法薬物の) 探知能力を備えている。
その高い信頼性こそが麻薬取締における不可欠の戦力」と述べている。
*写真はイメージ
(2024年1月16日号掲載)