Friday, 18 October 2024

エヌビディア純利益最高、2.7倍 売上大幅増、生成AI半導体堅調

2024年8月29日

米半導体大手エヌビディア (NVIDIA/NVDA=NASDAQ) が8月28日に発表した2024年5~7月期決算は純利益が前年同期の約2.7倍の165億9,900万ドル (約2兆4,000億円) だった。

売上高は約2.2倍の300億4,000万ドルで、2024年2~4月期に続き純利益、売上高ともに四半期として過去最高を更新した。

生成人工知能 (AI) 向け半導体の需要が引き続き堅調だった。


エヌビディアの業績の動向は日米の株式相場に影響する。

決算は堅調だったが、今後の業績見通しが市場の高い期待に届かず、8月29日の東京株式市場の日経平均株価 (225種) は
一時400円超下げた。


エヌビディアの主力製品は、大量の計算を同時に実行できる画像処理装置 (GPU)。

生成AIの学習や推論の処理に使われており、最近のAIブームに乗って同社の成長の原動力となっている。

AIを含むデータセンター向けの売り上げは約2.5倍の262億7,200万ドルだった。


ゲーム部門の売上高は16%増の28億8,000万ドル。

自動運転向け半導体といった自動車部門は37%増の3億4,600万ドルだった。


2024年8~10月期の売上高は325億ドル前後とする見通しを示した。


エヌビディアのコレット・クレス最高財務責任者 (CFO) は8月28日、2024年5~7月期にAI向けの新型半導体「ブラックウェル」のサンプル出荷を始めたと説明。

2024年11月~2025年1月期に数十億ドルの売り上げを見込むとした。


AIブームの先行きを占う意味でも、市場関係者の注目が集まっていた。

*Picture: © Below the Sky / shutterstock.com


(2024年9月16日号掲載)