2024年7月16日
対話型人工知能 (AI)「チャットGPT」を手がけるオープンAIは7月25日、AIを活用した新たな検索サービス「サーチGPT」を発表した。
一部の利用者向けに試験版の運用を開始し、今後の開発に視野を向けている。
インターネット検索で圧倒的なシェアを誇るIT大手グーグルに対抗していく構えだ。
マイクロソフト (MS) も7月24日、検索エンジン「Bing (ビング)」でAIを活用した新たな検索サービスを発表しており、IT各社による
開発競争は激化の一途をたどっている。
利用者がサーチGPTで知りたい内容を検索すると、ネット上の最新情報をAIが要約し、関連する画像も合わせて提示してくれる。
出典元のリンク先も示されるため、詳細な情報を探ることができる。
人と会話するように追加質問も可能で、オープンAIは従来の検索サービスと比べて「より速く、より簡単に情報を見つけることが可能になった」と説明している。
将来的にチャットGPTと統合する予定だという。
サム・アルトマン最高経営責任者 (CEO) はX (旧ツイッター) に「私たちは検索を今よりもずっと良くする余地があると考えている」と投稿している。
AI開発のピッチが加速する中、ソフトバンクグループ (SBG) の孫正義会長兼社長は、チャットGPTを開発したオープンAIに1兆円を投資する方向で以前にアルトマンCEOと話を進めたが、破談になったことを明らかにしている。
孫氏は「逃した魚を語っても仕方ない」と振り返った。
(2024年8月16日号掲載)