Saturday, 21 December 2024

トランプ氏、米国民に団結強調 暗殺未遂後初の演説、指名受諾

2024年7月19日

11月の大統領選に向けたウィスコンシン州ミルウォーキーでの共和党大会は最終日を迎え、トランプ前大統領 (78) が党候補の指名受諾演説に臨んだ。

米国の政治分断が深まる中で起きた7月13日の暗殺未遂事件後、初の演説で国民に団結を強調。

勇ましい弁舌を抑制し、穏健派や無党派にも支持を呼びかけて政権奪還を目指す。


一方、民主党では再選を目指すバイデン大統領 (81) が6月の討論会で振るわず、高齢不安の拡大から支持離れが加速。

ワシントン・ポスト紙は、オバマ元大統領 (62) もバイデン氏がトランプ氏に勝利できるかどうかについて、懐疑的な見方を示したと
報じた。


トランプ氏は暗殺未遂事件で「国を一つにするチャンスを与えられた」と考え、バイデン政権を厳しく批判する内容だった演説を変更した。

トランプ氏の義理の娘で、共和党全国委員会の共同委員長を務めるララ・トランプ氏は演説前、CBS-TVの番組で国民は「これまでと違うソフトな姿」を見ると語っていた。


演説でトランプ氏は、米墨国境管理厳格化不法移民流入阻止インフレ対策減税を通じた経済再建軍事力増強を通じた「力による平和」を強調。

副大統領候補JDバンス上院議員 (39) とともに選挙で勝利し、米国第一主義の政権を改めて率いる考えだ。


共和党はトランプ氏の演説後に大会の幕を閉じる。

民主党大会8月19日22日にイリノイ州シカゴで開かれる。

 


(2024年8月1日号掲載)