July 9, 2025

2010.3.16. ワイン三都物語

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アメリカのワインと言えば、カリフォルニア。

全米一のワイン生産地として名高いナパバレーは、毎年470万人もの観光客が訪れる賑わいのある地です。

古城のようなワイナリーや個性的なワイナリー巡りを楽しむワインラバーも多くいます。

テメキュラはワイナリーの多さも魅力ですが、なんと言ってもサンディエゴから1時間30分という手軽さがウリ。

さらに、遠出は無理という忙しい読者のためにサンディエゴのワイナリーもご紹介します。
 
 
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アメリカ国産ワインの95%がカリフォルニアで製造されています。

特に、ナパバレーは325以上のワイナリーがあり、全米一のワイン生産地として知られています。

サンディエゴからだと泊まりがけの旅行となるために、訪れる機会がなかなかないと嘆くワイン通も多いはず。

そんな、いつか行ってみたい想いに拍車をかける「夢の列車」があることをご存知でしょうか?「ナパバレー・ワイン・トレイン」—— ワインと美味しい食事が楽しめる豪華なアンティーク列車 —— 。

ワイングラスを片手に車窓から景色を眺めつつ、至福のひとときを過ごしてみたいものです。 

 
 
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© NapaValleyWineTrain
ナパバレー・ワイン・トレインは、サンフランシスコの北部に位置するナパバレーからセントヘレナまでを、ぶどう畑やワイナリーの間を縫って時速30kmでゆっくり走るワイン列車のこと。

ハイウェイ29号線とほぼ平行にナパバレー鉄道のレールが走り、その区間の一部がワイン・トレインの走行区間となっています。

乗車時間は往復3時間。

のんびり列車の旅です。車窓からのナパバレーのなだらかな丘陵地帯やぶどう畑にワイナリーの景色を眺めながら、贅沢な食事とワインを味わえるとあれば、ワイン通でなくとも憧れます。

2月末には黄色のかわいらしいマスタードの花が咲き乱れ、秋には優しい光がぶどう畑を照らす光景が乗客を優しく迎えてくれます。

 
 
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© NapaValleyWineTrain
木立の中をのんびり走るワイン・トレイン
列車は1915〜1917年および1952年にプルマン社によって製造された車輌を改造したもので、オリエント急行を彷彿とさせるような高級感のあるアンティーク列車。

豪華なグルメ列車の旅をたっぷりと堪能できます。

タタタン、タタタン…という三車輪列車ならではのバックグランドミュージックが聴けるのも楽しみの1つ。

日本ではすでに三車輪列車は走っていませんので、鉄道ファンならずとも楽しめることでしょう。

 
 
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© NapaValleyWineTrain
ナパバレーはネイティブインディアン・ワポ族の居住地でした。

彼らの言葉で「ナパ」は「芳醇の地」を意味するように、大地も川も野生の生物で輝き満ちあふれていました。

野生のぶどうも実っていたようです。

1836年に開拓者ジョージ・カルヴァート・ヨーントがこの地に住居集落を築きます。

ワイン製造への希望を見いだした彼は、ぶどう畑を開墾します。

その後、1861年になって初めての商業用ワイナリーがチャールズ・クルッグによって開かれます。

開拓者たちの努力の末、1889年には多くのワイナリーが繁盛していたようです。

しかし、急成長を遂げたナパバレーワインは、ぶどうの過剰生産により価格が急落してしまいます。

さらに、害虫フィロキセラの被害によって、ワイン産業は大打撃を受けます。

 
 
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                © NapaValleyWineTrain
            大人気のイタリアンデザート
   「チョコレート・ティラミス・トラフォル」
禁酒法が1920年に制定されると、ナパバレーのワインも衰退を辿ります。

ほとんどのぶどう畑は放置され、ワイナリーで働く人々は転職を余儀なくされます。

礼拝用などの特別なワインの製造と、年間200ガロンまでの自家用ワインの製造のみが許可されていました。

イタリア人にとってワインは水のようなもの。

自宅の地下室で家族用のワインを自給自足で製造していたようです。

少数のワイナリーも細々と生産を続けていたのが功を奏し、14年後の1934年に禁酒法が廃止されると、待ちかねたようにナパバレーワインが復興し始めます。

 
 
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© NapaValleyWineTrain
ナパバレー・ワイン・トレインが通るナパバレー鉄道の前身「サザン・パシフィック鉄道」は、1800年代にワインと、サンフランシスコからカリストーガ温泉へ行く湯治客を運ぶために活躍していました。

しかしトラックが運搬手段に取って代わると鉄道は衰退し始めます。


その頃、「ライス・ア・ローニ」で有名なパスタ会社の社長であるイタリア移民2世のヴィンセント・ドミニコは度々この地を訪れていました。

故郷のイタリアに似た温暖な風土が気に入っており、老後を過ごす土地はここしかないと思っていたようです。

1986年、彼が72歳の時に会社を売却します。

その資金で、鉄道の存続を希望する住民の願いを叶えるために鉄道路線の一部を買い取ります。

「のんびり揺られながらワインと景色を楽しむ列車はどうだろう?」とナパバレーの住民から提案されたのが発端でした。

自身もナパバレーに移り住み、精力的に事業を進めます。

全米からプルマン社の古い車輌を買い集め、3年の歳月をかけて修繕を終わらせます。

車内の壁には艶のあるマホガニーを贅沢に使い、当時人気のあったジェームス・ディーンなどといったハリウッドスターの生写真や自宅にあった農具で車内を装飾します。


列車の存続を希望し、町おこしになると期待する住民がいた一方、親しんだ町が観光客のアトラクションで変化していくのを恐れた住民もいたようです。

セントヘレナ市のスミス市長は線路に寝転がって抗議をしたというエピソードも残っています。

そんな賛否両論の中、1989年9月にナパバレー・ワイン・トレインの運行がスタートしたのです。

 
 
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© NapaValleyWineTrain 陽気なスタッフたち
ナパバレー・ワイン・トレインは1日2便運行されています。

ランチかディナー、そして「ビスタドーム(展望)車輌」、「グルメ車輌」、「シルベラード車輌」の3つそれぞれ趣向を凝らした車輌から1つを選びます。

展望車輌は大きなドーム型の天窓とプライベートな雰囲気が人気の車輌。

1952年製の車輌を改装したビスタ・ドーム・カーです。

コース料理はスパークリングワインから始まり、季節のフレッシュな食材を使った豪華なカリフォルニアクイジーンが堪能できます。

乗車料はディナーが129ドル、ランチは124ドルで、食事と一杯目のスパークリングワインが含まれています。

ワインやその他の飲み物は別途です。


ある日、カップルが乗車しました。

会話も弾んできたころ、ウェイターから手渡されたメニューを見た女性の目に留まったものは「Will You Marry Me?」のメッセージ。

ロマンティックなシチュエーションに頬を赤らめた女性の答えは…もちろん"Yes"。

同社の日本人スタッフの曽志崎友里さんがエピソードを語ってくれました。

乗車前になかった指輪が、乗車後に女性の薬指にはめられているのを見かけたこともあるそうです。

 
 
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© NapaValleyWineTrain
グルメ車輌ディナー(99ドル)/ランチ(94ドル)はプルマン社のアンティーク車輌に乗って、ゆったりとした雰囲気の中で食事が楽しめます。

2シーティング制で、ファーストシーティングを選ぶと、往路で食事、復路ではラウンジカーに移動してデザートがいただけます。


セカンドシーティングを選ぶと、往路はアペタイザーとドリンクをラウンジカーで楽しんで、復路ではグルメ車輌に移動して食事とデザートをいただきます。

料金には乗車代と食事代が含まれていて、 ワインなどの飲み物代は別途です。

グルメ車輌の1階にある厨房や列車後方にある展望デッキなども自由に見学することができます。

 
 
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© NapaValleyWineTrain
旬の食材の味を大切に調理された
 「ポーク・テンダー・ロイン」
シルベラード車輌(ディナー/ランチともに49ドル50セント)は、ナパバレーのフレッシュな空気を取り入れられるようにスライドの窓が付いています。

西部劇仕様の内装とカジュアルな雰囲気がファミリーにも好評です。

食事はその日の気分次第。

メニューを見てお好きなものチョイスする形式です。

その他、ナパバレーで生産される各種ワインがティスティングできる専用の車輌などもあります。

 
 
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© NapaValleyWineTrain
メインシェフのケリー・マクドナルド氏
サーブされるすべての料理は、メインシェフのケリー・マクドナルド氏の芸術作品。

一本釣りされた天然物の魚や人道的に生産された畜産物、地球に優しい農産物など選りすぐりの地元の食材を使用します。

旬の素材を最大限に活かしたディッシュは通の舌をも唸らせるほど。

アペタイザーからデザートに至るまで、素晴らしいワインとのコラボレーションが期待できるのも魅力です。

列車内の3つの厨房が見学できるのも自信の表れといったところでしょうか。

 
 
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© NapaValleyWineTrain / 
テイスティング車輌のソムリエ
通常の乗車のほかにも、「ワイナリー見学」、「殺人ミステリー・ディナー・シアター」などの特別乗車にも力を入れています。

ワインメーカー、ソムリエ、シェフと同乗して、ワインと料理のペアリングや醸造の裏話を聞けるイベントも一興です。

結婚式などのパーティーにも対応しているそうです。

広大なナパバレーのぶどう畑を眺めながら、極上のワインと美味しい食事、そして贅沢な空間を味わってみるのもいいですね。

 
 
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Napa Valley Wine Train への行きかた


サンフランシスコ・フェリー乗り場よりVallejo行きフェリーに乗船(休日はVallejo行き200番のバスに乗車)。Vallejoからはシャトルに乗車。フェリー、バス両方で往復45ドル。前日までに予約のこと。

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ゆうゆう読者限定サービス 

「ワイントレイン・ワインショップ」の商品をオンラインからご注文すると商品が10%割引に!(ワインクラブ・発送費は除く)特別コード「YUYU」 と大文字で入力して下さい。
期間3/16/10-7/16/10まで。

詳細・問合せ先 Napa Valley Wine Train
☎ 800-427-4124  ウェブサイト

 
 
 
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Buena Vista Carneros Winery


1857年に創業の歴史あるワイナリー。テイスティング は10am-5pm。20ドルで5種類のワインとサンプルフードが付いてきます。ウェブサイトでクーポンをプリントアウトして持参すると、2人で1人分の料金に。プライベートテイスティング&ランチは45-85ドル。

18000 Old Winery Rd. Sonoma
☎ 800-926-1266 ウェブサイト

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Heitz cellar


ツアー客はお断り。ゆえにゆったりとした時間が過ごせるワイナリー。このワイナリーを訪れるソムリエからの評判もいい。テイスティングは11am-4:30pm。

436 St. Helena Hwy., St. Helena
☎707-963-3542 ウェブサイト

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Rubicon Estate


フランシス・コッポラ映画監督のワイナリーとして有名。入場料の25ドルには5種類のテイスティング、歴史ツアー、コッポラ監督の映画で使われた小道具などが展示されたミュージアムへの入場が含まれます。

1991 St. Helena Hwy. Rutherford
☎ 707-963-9084 ウェブサイト
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Opus One


有名なワイン生産者であるロバート・モンダヴィとフランスのロッチルト男爵が共同出資したワイナリー。ベンチャー企業としても有名です。数百ドルする高級ワインが1杯 30ドルでテイスティングできるのが魅力です。営業時間は毎日10am- 4:00pm。ツアーは毎日10:30amから。35ドルでビンテージワインの試飲が可能。どちらも予約が必要です。

7900 St. Helena Hwy., Oakvill
☎ 707-944-9442 ウェブサイト

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Sterling Vineyards


ナパバレーが一望できる丘の上に建つワイナリー。麓からワイナリーまでのトラムから眺める景色は圧巻です。テイスティング5種とセルフガイドツアー、トラム乗車 料込みで20ドル。ビンテージワインのテイスティングは 3種で40ドル。ウェブサイトに5ドル割引券があります。平日 10:30 am - 5 pm。週末10 am -5 pm。

1111 Dunaweal Lane Calistoga
☎800-726-6136 / 707-942-3345 ウェブサイト

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Domein Chandon


スパークリングワインで有名なワイナリー。16ドルから22ドルまでの4種類のテイスティングオプションがあります。また、各種ツアーも充実していて、ナパバレー・ワイン・トレインと提携したツアーもあります。営業時間は毎日10am-5pm。レストランはランチが11:30am-2:30pm、ディナーが6pm-9pm。木- 日のみ。

1 California Drive Yountville, CA 94599 
☎888 242 6366 ウェブサイト
 
 
 
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anime.jpgアメリカのワイン造りの歴史は、18世紀後半にスペインの宣教師がカリフォルニアでぶどうの栽培を開始し、ミサ用のワインを生産したのが始まりと言われます。

19世紀半ばには北部・内陸部にぶどう栽培が拡大しますが、19世紀終盤の寄生虫の被害、1920年代の禁酒法の影響でカリフォルニア・ワインの生産は一時途絶えてしまいます。

禁酒法の解禁後に生産は再開されますが、多くは安価なブレンドワインで、現在のような高級ワイン用品種の栽培に取り組み始めたのは1970年代から。

目覚ましい品質向上を遂げ、今や本場フランスに勝るとも劣らないワインが生産されるようになっています。

生産量はフランス、イタリア、ドイツに次いで世界第4位です。

 
 
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ワイン用のぶどう栽培に欠かせない条件は、水はけ、日当たりの良さ、昼夜の寒暖の差が大きいこと。

日照量の多いカリフォルニアの中でも、海流や盆地の内陸性気候の影響で昼夜の寒暖が大きい地域でワイン用のぶどう栽培が盛んです。

フランスと違って収穫期に雨が降らないため、カリフォルニア・ワインの品質は安定しており、ヴィンテージチャートを見ると、ほとんど平均から優良と記されているのもこのためです。

気温の高さと日照量の多さからぶどうは完熟し、高いアルコール度に達することが多く、たっぷりとした果実味を前面に押し出した風味が特徴です。


現在、カリフォルニアワインのぶどう品種は赤白合わせて55種以上。

多くはヨーロッパ系の品種ですが、中にはアメリカ独自の品種ジンファンデルなどもあります。

主な白ワイン用品種はシャルドネ、フレンチ・コンバール、シュナン・ブラン。

赤ワイン用はカルベネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、メルロー、ジンファンデルなどです。

 
 
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1976年に制定されたカリフォルニア州のワイン法はジェネリックワイン、ヴァラエタルワイン、プロプライアタリー・ワインの3種に分類しています。

ジェネリックワイン
数種のぶどうをブレンドした日常消費用ワイン

ヴァラエタルワイン
ラベルにぶどうの品種を表示したワイン

プロプライアタリー・ワイン
ワイナリーがぶどう栽培から、醸造、瓶詰めまでを行ったワインのこと
 
 
 
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ワインは製造法や原材料によって普通のワインやスパークリングワインなどの4種類に大別されます。

budou2.jpgスティルワイン(非発泡性ワイン)

最も一般的なワイン。赤ワイン、白ワインなど。炭酸ガスがなく、アルコール度は9〜14度のものを指します。



スパークリングワイン(発泡性ワイン)

炭酸ガス入りの泡立つワイン。シャンペンなど。



フォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン) 

スティルワインに他の酒を加えてアルコール度を上げたワイン。ブランデーなどの強い酒を使用することが多く、コクや保存性が高いワイン。シェリー酒などが有名。



フレーヴァード・ワイン(香り付けワイン)

スティルワインにハーブや香辛料、果汁などを加えて独特な風味を付けたワイン。食前酒やカクテルなどに使用され、スペインのサングリアが知られています。

 
 
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wine.jpgワインは生きものと言われるデリケートな飲み物。

保存する際は、日光や蛍光灯に長時間さらされるような場所、冷蔵庫のドアポケットなどの頻繁に振動を受ける場所を避けましょう。

温度差が少なく、コルクが乾燥しない湿気の多い所に保管します。

理想的な温度は12〜14℃、湿度は70〜80%くらいです。

大きめの発泡スチロールの箱に入れて冷暗所に置くのが一番手軽な方法です。

 
 
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味わいは主に「甘み」、「酸味」、「渋み」、「アルコール」の4要素で表現します。

甘み:主に白ワインで使用。極甘口〜極辛口まで。

酸味:ワインの味の中で大切な要素。強すぎても弱すぎても味を損ないます。

渋み:主に赤ワインで使用。
             渋みの元となるタンニンは熟成するにつれてマイルドになります。


アルコール:アルコール度の高さ。
                       一般的に高いほどコクと甘みが増します。



味わいのほかに、赤ワインで使用されるのが「ボディ」という表現。
口の中で感じられるワインの重み、コクのことを指します。



ライトボディ:渋みやコクが控えめで色も薄くてフレッシュなワイン。

ミディアム・ボディ:渋みもコクもほどよく、色の濃さも中程度のもの。

フルボディ:渋みやアルコール分がたっぷり感じられるしっかりした味わいのワイン。   
 
 
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ぶどうの品種は驚くほど多く、ワインの原料となる品種だけでも約1,000種類あります。


wine_temp.jpgカルベネ・ソーヴィニヨン(赤ワイン)

代表的な高級種でフランスのボルドー地方が有名な産地。芳醇なカシスの香りに溢れ、色は深く重厚なワインに


メルロー(赤ワイン)

豊かな香りと渋みが控えめでまろやかな風味。
やわらかな口当たりのワインになります。


ピノ・ノワール(赤ワイン)

フランスのブルゴーニュ地方を代表する品種。
渋みが控えめでフルーティな香りがあり、シャンペンにも。


ジンファンデル(赤ワイン)

カリフォルニアで生まれた品種で、軽快な若飲みタイプから長期熟成タイプまでいろいろなワインになります。


シラー(赤ワイン)

フランスのローヌやプロヴァンス地方、オーストラリアで収穫される品種。
皮の色素が濃く、ユーカリなどの濃厚な香りがあり、コクのある長期熟成タイプのワインに。


シャルドネ(白ワイン)

世界で最も人気のある白ワイン用の高級品。
香り豊かなキレのよい辛口ワインになるほか、シャンペン用にもよく利用される品種です。


ソーヴィニヨン・ブラン(白ワイン)

ボルドー地方の主要品種。フレッシュフルーティな辛口。 
ワインを飲み慣れない人にも飲みやすいワインです。


セミヨン(白ワイン)

ソーヴィニヨン・ブランとブレンドされることが多く、まろやかで繊細な辛口ワインを生むぶどう。


リースリング(白ワイン)

ドイツを代表する品種。
バランスがよく、華やかな芳香、繊細でフレッシュナ味わいと酸味が特徴です。

 
 
 
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サンディエゴからI-15を北へ約1時間の距離にあるワイン産地「テメキュラ」。

ルイセノ・インディアン語で「霧を抜けて陽の照る場所」を意味するこの地域に、シラルゾ夫妻がテメキュラ初の商業用ぶどう畑を開業したのは1968年のこと。

現在は30以上のワイナリー、トータル約33,000エーカーのぶどう畑に成長を遂げて、品質もヨーロッパ産の有名ワインにぐんぐん近づきつつあります。

温暖な気温と海からの風による気候が豊富な種類のぶどうを育てます。

各ワイナリーごとに特典付きのメンバー制度を設けています。

ワイナリーの詳細、品評会の受賞ワインの一覧は以下のウェブサイトでチェック。


テメキュラ・ワイン製造者協会
 
 
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Maurice Carrie Winery


ヴィクトリア調農家が目印の家庭的なワイナリー。パイナップル風味のシャンペン、週末は焼き立てのサワードーとチーズが楽しめます(平日は作り置き)。テイスティングは6種10ドル。グラス付き。提携のLa Cereza Winaryとの共通券は15ドルで、ワイナリーごとに6種のテイスティングとグラスが付きます。10am-5pm。

34225 Rancho California Rd. Temecula 
☎ 951-676-1711 ウェブサイト  

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Baily Vineyard & Winery


中世の城のようなイメージのワイナリー。フルーティーなソーヴィニヨン・ブレンドやシャルドネなど。テイスティングは平日11am-5pm、土曜10am-5pm。5種10ドルでグラス付き。

33440 La Serena Way. Temecula 
☎ 951-676-9463 ウェブサイト

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Wilson Creek

美しい庭園とアーモンド風味のシャンペンが有名。ワイン6種が楽しめるテイスティングはグラスが付いてきます。月-金10ドル、週末は12ドル。10am-5pm。

35960 Rancho California Rd. Temecula 
☎ 951-699-9463 ウェブサイト

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Ponte Winery

地域で最大のテイスティングルームがあり、ぶどうの木のくん製ピザ、旬の材料を使った料理が楽しめるレストランも人気。テイスティングは10am-5pm。月-木10ドル、金-日は12ドルで6種類。グラス付き。

35053 Rancho California Rd. Temecula 
☎ 951-694-8855 ウェブサイト

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Palumbo Family Vineyards & Winery

年間わずか1,500ケースのみを生産する赤ワイン専門のプロプライアタリー・ワインのワイナリー。メルローやカルベネ・ソーヴィニヨンなど。金12pm-5pm、土・日10am-5pm、平日は要予約。

40150 Barksdale Circle. Temecula  
☎ 951-676-7900 ウェブサイト

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South Coast Winery

才能あるワインメーカーが製造しているワイナリー。76室のホテルやスパ施設も設置されています。テイス ティングは5種類で12ドル。毎日10am-6pm。オレンジカウンティのSouth Coat Plaza内にもテイスティングルームがあります。

34843 Rancho California Rd. Temecula
☎ 1-866-994-6379 / 951-587-9463 ウェブサイト

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Bella Vista

テメキュラワイナリーの先駆者であるシラルゾ夫妻が開いた最古のワイナリー。現在はハンガリー出身のオーナーの所有ですが、1978年に作られたオリジナルの畑からもワインが生産されています。テイスティングは5種で8ドル 。グラス付き。毎日10am-6pm(夏季時間)。

41220 Calle Contento. Temecula 
☎ 951-676-5250 ウェブサイト

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Mount Palomar Winery

1969年に創業した地中海スタイルワインのリーダー格。可愛い建物やイタリアンのデリも人気。テイスティングは2つのバーにて行われ、6種で10ドル。グラス付き。月-木10am-5pm、金-日10am-6pm (冬季時間)。ツアーは10ドルで週末の11:30am、1pm、2:30pm、4pmの1日4回行われます。テイスティングすれば無料。

33820 Rancho California Rd.Temecula
☎ 800-854-5177 / 951-676-5047 ウェブサイト
 
 
 
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サンディエゴのワイン製造は1769年にフニペロ・セラ牧師が教会に礼拝用のぶどうを植えたことから始まります。

最盛期には35軒ものワイナリーがあったようですが、1960年に衰退してしまいます。

ただ、近年サンディエゴのワインも見直されてきています。

Escondidoを中心に、JulianやCarlsbadなどにいくつかワイナリーがあります。

 
 
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Belle Marie Winery


年間2万ガロン、30種類ものワインを生産するワイナリー。イベント、結婚式やピクニックヤードも。テイスティングは11am-5pm。5種7ドルで、ワインを購入するとロゴ付きのグラスがプレゼントされます。

26312 Mesa Rock Rd., Escondido 
☎760-796-7557  ウェブサイト

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Ferrara Winery


1932年に創業した郡内ワイナリーの老舗で、歴史的建 造物の指定も受けています。プレミアムワインのほか、グレープジュース、ワインヴィネガーなども販売。テイスティングは毎日10am-5pmに行われています。

1120 West 15th Ave., Escondido
☎ 760-745-7632 ウェブサイト  

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Orfila Vineyards & Winery


これまでに約900の賞を受賞した郡内で最も有名なワイナリー。チーズやグレープシードオイルなどを販売しているギフトショップや美術館も併設されています。テイスティングは 10am-6pm。6種10ドル。グラス付き。 毎日2時から無料のワイナリーツアーがあります。

13455 San Pasqual Rd., Escondido 
☎1-800-868- 9463 / 760-738-6500 ウェブサイト

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Bernardo Winery

コンサートやお祭りなどのイベントも多いワイナリー。レストランもあります。月- 金 9am-5pm、土・日10am-6pm。8種5ドルでワインを購入された方にはロゴ付きのグラスをプレゼント。日曜の2pmからのパティオで行われるジャズ演奏も必見です。

13330 Paseo Del Verano Norte, San Diego
☎ 858-487-1866 ウェブサイト

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Witch Creek Winery

ぶどうは栽培していませんが、郡内に2軒の試飲室を持つワイナリー。売れ筋はジンファンデル。カールスバッドとジュリアンにテイスティングルームがあります。

Carlsbad: ワイナリー&テイスティングルーム
(日〜木11am-5pm、金土11am-6pm 夏営業時間)
2906 Carlsbad Blvd., Carlsbad  ☎ 760-720-7499

Julian: テイスティングルーム(毎日11am-5pm)
2000 Main St., Julian  ☎ 760-765-2023 ウェブサイト

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Menghini Winery

ジンファンデル、シャルドネなどを製造しているワイナリー。ジュリアンならではのアップルワインも見逃せません。テイスティングは平日10am-4pm、 週末10am-5pm。料金は5ドルでテイスティングルームにあるすべてのワインの試飲が可能です。グラス付き。

1150 Julian Orchards Dr., Julian  
☎ 760-765-2072 ウェブサイト

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Fallbrook Winery


1981年にシャンペン醸造所としてスタートしたワイナリー。郡内にあるワイナリーとしては規模が大きく、近年ではカリフォルニアの権威「評論家チャレンジ」で7つの金賞を受賞しています。ワインクラブ制度もあります。

2554 Via Rancheros, Fallbrook  
☎ 760-728-0516  ウェブサイト

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Schwaesdall Winery


テイスティングは土・日10am-6pmのみ行われ、6〜8種で6ドル。ワイングラス付き。家族経営で小さなパーティーなどにも利用されています。

7677 Rancho De Oro Rd., Ramona  
☎ 760-789-7547 ウェブサイト

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Shadow Mountain Vineyards & Winery


1945年創業のワイナリー。営業時間は水〜日の10am- 5pm。テイスティングも可能です。

34680 Hwy. 79, Warner Springs  
☎760-782-0778 ウェブサイト