事件は妻が帰省中の深夜に起きた。1か月前にトイレのドアノブ (握り玉タイプ) が腐蝕して抜け落ち、ネジも紛失。穴が開いたまま放置して、ドアストッパーで密閉を防いでいたが、うっかり内側から閉めてしまった! 出られない! 雪隠詰めとはこれ如何に。内部に手を入れてラッチ (突起部分) を引こうとするが狭くて届かない。道具も使えない。妻がいたら、ドアの両側から通したリボンテープでラッチを押し込められた? ドア全体を取り外すドライバーもない。ドアの隙間に厚紙を入れてラッチにチャレンジしたが、斜面にストッパー枠があり、これも失敗。飼い猫が「ご飯くれ~」 と鳴きながらドアにカリカリと爪を立てる。私はパニック状態の自分をリラックスさせようと、床にバスタオルを敷いて横になった。頭に浮かんだのは、南米の鉱山で地下700メートルに閉じ込められ、2か月後に救出された作業員たちのこと。深刻さは比べものにならない。朝になれば誰かが家の前を通るし、窓から絶叫して911に連絡してもらえばいい。でも、地元ニュースの笑いネタになりそうだ。目に留まった頭の横のビニール袋。壊れたドアノブが中に! 無理にハメ込んで力任せに回したら、開いた!! 約1時間の格闘。帰宅した妻は「大変だったね~」 と目に一杯涙を溜めていた。必死に笑いをこらえている涙だった。(SS) | |
▽多忙な現代人には「ボーっとする時間」が必要だと言われている。まるで車のエンジンがアイドリング状態になるように、脳をリラックスさせれば再び活力を取り戻せるという。しかし、私はその「ボーっとする」ことが苦手だ。何かしていないと落ち着かない。夫が簡単にその状態に入るのを見るたびに、羨ましく感じることがある。▽今年から友人に勧められてFitbitのスマートウォッチを使い始めた。この時計は、睡眠の質をトラッキングし「目覚め」「レム睡眠」「浅い眠り」「深い眠り」の段階を詳しく表示してくれる。例えば「レム睡眠」は脳がまだ活発に動いている状態、「浅い眠り」は体が軽く休んでいる段階、そして「深い眠り」は体がしっかりリラックスできる段階とのこと。自分のリラックス状態を見える化してくれるこの時計に驚かされている。▽3か月ほど前から早朝の散歩を日課にしている。太陽が昇る前にスマホを持たずに出かけ、朝の澄んだ空気の中を1時間ほど歩く。歩くたびに自然と心が落ち着き、日々のストレスが軽くなるのを感じる。脳科学によると、ボーっとするためには大通りや海、森などの自然風景を見ることが効果的だそうだ。自宅で行う場合は、動画サイトで自然の風景を眺めることも勧められている。実際、私も自然の中で過ごす時間が増え、少しずつ「ボーっとする」感覚を獲得しつつある。(NS)
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▷リラックスといっても、毎日忙しくて、なかなかノンビリと時間を取って寛げない。それでも、日々の生活にリラックスタイムが存在していたことに気付いた。挽きたてのコーヒー豆の香りを嗅いだとき、淹れたてコーヒーの一口目を飲んだとき、山積みの仕事を片付け終えたとき、お菓子を焼いてその甘い香りを嗅いだとき、香ばしいパンが焼き上がったとき、シーニックドライブを車で走り、とても美しい景観が見られたとき、掃除を終えて自宅がきれいになったとき、朝起きて、今日は仕事と子供たちの学校が休みの日と気付いたとき、子供たちと一緒に映画を観たり、絵を描いたり、ゲームやクラフトをして過ごしているとき、猫が膝の上でゴロゴロと喉を鳴らしているとき。▷昔、お世話になったホストマザーはBig Bear Lakeに別荘を持っている。去年から数回、このリゾートへの小旅行に招待され、泊まらせて頂いている。夏は青空の下で、緑に囲まれながらハイキングと湖でのアクティビティ、冬は雪景色を愉しみながら雪遊びと、素晴らしい体験をさせてもらった。今は秋たけなわ。また小旅行に誘って頂いた。秋山の風景も素敵だろうな。自然の中で、とてもリラックスできそう〜。 (YA)
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私が無二のお酒好きというのは、前号でも書いたのでご存知の方も多いはず。かく言う私も、お酒を飲み始めたのは23、24歳の頃。大学時代のコンパはおろか、初めて訪れたヨーロッパで、名物ワインや名物ビールを一切口にせず帰国した、という真面目な?学生生活を送っていた。ところが、就職した雑誌社のほぼ全員が呑み助で、勧められるがままについつい手を出したら、これがイケる! 以来、飲み遅れた分、飲み急げと、せっせ、せっせとお酒に親しんでいった。もう、夕食時のアルコールは欠かせない。水やお茶で夕食が終わらせられるか!ってなもの。とりわけ、この国に来てからは、会社勤めをしない人生を過ごしているので、時間に余裕があるときは「自宅ハッピーアワー」が日課となっている。毎日飲むからには深酒はしない。翌日のために少し余裕を残しながら、楽しみながら飲む。このハッピーアワーを嗜むことで、「あぁ〜、これで今日もつつがなく終わった」という一日の区切りがつく。ここからの時間こそが、私の毎日の大事なリラックスタイム。最初の一口を口に含んで、それが食道を通り抜けるあたりから、フワ~っといい気分になる。シアワセな心持ちに浸れるのである。何でこれをヤメられようか! お酒を口にしない人は、どうやって一日の区切りをつけているのか不思議だ。お菓子? お煎餅? 誰か教えてぇ~。 (Belle)
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ニッポンなう。羽田行きのフライトで、いつもは窓際か通路席を指定するんだけど、真ん中席のさらにド真ん中だった 笑。トイレに行きにくいのよ〜。隣の人に気を使ってリラックスでけん、と思っていたけど、どこでも寝られる特技を持つわたしは、余裕で寝て、トイレも行って、真ん中席もまんざらじゃなかった 笑。ニッポンで一番緊張するのが電車利用。初めてPASMO (ICカード乗車券) を使おうとしたけど、クレカと紐づけができなくて、結局、券売機で毎回切符を購入 笑。いちいち、よーーく路線図を見つめて、行先を決めて、金額を確認し、現金入れて切符を買うので、ピッてする人に比べるとモタモタして時間が5倍 (大袈裟 笑) かかる。でも、乗車しちゃえば、新幹線ってめちゃくちゃリラックスでける。脚を広く伸ばしても前の席に届かない (脚みじけ〜 笑)。世界遺産の岩手県奥州藤原氏の町、平泉を訪れた。平安時代の庭園が残っていたり、建立900周年を迎える金色堂には藤原氏族のご遺体が納められている。首桶も展示されてた。中尊寺内のお茶屋さんの縁側から源義経の家屋がある高館を眺めながら、お抹茶と団子を頂いて、平安時代の人になっちゃった 笑。首桶を見た後なのに超リラックス 笑。平泉は京都と違って混んでないし、駅も小さいし、ステキな町。あたい、ここの平安人だったかも~。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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▽人生で初めて新幹線のグリーン車を利用したのは、今年の夏のことだ。東京から静岡までの区間を家族6人で乗車した。人が少なかったせいかもしれないが、とても静かで空気が良いと感じた。座席は2列+2列の配置で、個別のスペースが広く、ゆったりと落ち着いた環境が整っていた。1時間ほどの乗車時間はあっという間で、心地よくリラックスできた。東京で観光を楽しんだけれど、慣れない街の人混みに疲れてしまい、自由席を確保する手間を思うと、グリーン車の選択は正解だった。指定席もある程度安心できるが、意外と混んでいることが多いため落ち着かない。初めてグリーン車の快適さに触れた私は、もう指定席には戻れないかもしれない。▽一昨年の夏、日本へ帰省する際、空港のチェックインカウンターで、格安のビジネスにアップグレードできるというオファーを受けた。迷った末に、子供2人と一緒にビジネスにアップグレード。搭乗前は空港のラウンジで軽食を楽しみながらリラックス。子供たちはビジネスクラスを嫌がっていたが (知らないって怖い)、 ラウンジに来ただけでウキウキ。そして初のビジネスクラス体験! メニューや食器の違い、ゆったりとした空間、丁寧なサービスを満喫した。10時間のフライトも、これなら全然疲れない。次にビジネスに乗れるのはいつになるかな。(SU) |
(2024年11月1日号に掲載)