September 15, 2025

約束

アメリカに来た頃、金を無心してくる無遠慮な panhandlers が怖かった。他人に金銭を要求するのは “自尊心を捨てた行為” であり、つまるところ “優しい強盗” に思えてならなかった。拒絶した場合の反応を考えると不安になり、いつもクオーター2~3枚を握らせていた。ましてや「恥の文化」の中で生きる日本人には、あり得ないはずの話 (?)。新幹線の乗客が「あの … 突然で申し訳ないのですが、千円ほど貸して頂けないでしょうか」と話しかけてきた。髪が少し乱れ、深い皺が刻まれた爺さん。道楽が過ぎて若い頃に離婚。絶縁状態の息子が死の床にあると知り、新幹線に飛び乗ったが、所持金がないことに気づいたという。唖然としている私をよそに身の上話が続く。疑念は残ったが、私の興味は千円を得ようとする必死の演技 (?) に向いていた。詐欺被害を覚悟で千円札を差し出し、返済の宛先を日本の母親の住所にした。窓越しに深々と頭を下げる老人。「オレも人が良い」と自嘲しながら改札口を出た。帰米して2週間後、母のもとに1通の手紙が届く。そこには息子の死に目に会えた喜びと感謝が綴られ、千円札も忍ばせてあった。爺さんのストーリーはウソかも。でも、あの見知らぬ老人は赤の他人の私との約束を守った。それこそが真実。 (SS)
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▽「もし復員できたら、家族のもとに」。第二次世界大戦下、シベリアの極限の飢えと寒さに苦しんだ父とその人は、頭髪と爪を交換した。戦友は約束を守り、祖母に 「遺品」 を届けてくれた。戦後丸3年が経って、父は復員。そんな悲しい約束があったことを忘れたくない。▽20年ぶりにぎっくり腰をやってしまった。最初の2日間はものすごい激痛で、寝返りも、座ることもできなかった。「これを機会に、運動を習慣化しよう」と自分に約束した。▽配偶者に先立たれた人なんて、世の中には沢山いる。でも、男やもめになった旦那の姿を想像すると、辛いものがある。「俺より早く逝ってはいけない♪」。若い頃の冗談めかした約束を守りたいと思うようになった。▽約束の時間よりいつも遅れてくるヒトがいる。ある研究によると、原因はその人のキャラにあるらしい。同時に複数のことをやりすぎる、のんびりした性格、体内時計が動いていない等々。ギリチョン行動が得意な自分も気をつけよう。▽「2度目の東京オリンピックを一緒に見ようね」。東京開催が決まった日、父とそんな約束をした。何と、その世紀の祭典が来年開催される。1964年と2020年の両方の大会を見られるのは、60歳〜90歳代。年々その人口が減ることに、一抹の寂しさを覚えるが、父の分までしっかり見たいと思う。 (NS)
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sheau-ching-san.gif 自分にできないことを「できる」と約束してほしくない! 約束したら、絶対守ってほしい! この世の中が変わってきたのか、私が“古い人間” になったせいなのか、最近、いい加減な人が増えてきたような気がする。年が明けてから1か月以上経ったが、我が家はソーラーパネルの設置、屋根、ペイントなど、大幅にいろいろな家関係の工事をいくつかの業者さんに頼んでいる。どの業者さんも基本的に良い仕事をしてくれているし、お願いしていることもきちんとやってくれているけど、来るという日に来ない、来ないはずの日に来る。。。。スケジュールがハンドルしにくいことが頻繁にあって、私も旦那もとても困っている。約束していたスケジュールがうまくいかない場合は、簡単にテキストひとつで知らせてくれればいいのに、それもできないのはなぜだろう??? 私には理解できない。もしかしたら 「約束」は「絶対」の意味じゃなく、ただの「予定」という “業界用語”?? これからももっと “業界用語” を理解しないといけないかも (笑)!   (S.C.C.N.)
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yoko うちの平日の日程は次の通りだ。7時半起床。私 → シャワーを浴び、身支度をする。子どもが前日の夜にお風呂に入っていない場合は、子どもたちにもシャワーを浴びさせる。夫 → 子供たちに朝ご飯を食べさせ、息子の歯磨き、着替えを手伝う。私 → 8時45分までに息子と家を出て、小学校に息子をドロップした後、出勤。夫 → お昼12時に娘をプリスクールに連れていく。3時に娘のお迎えに行き、4時40分に息子をピックアップ。3人で家に帰る。私 → 5時半に会社を出て、6時過ぎに帰宅。帰宅すると、家は散らかり放題、子供たちはタブレットを観て3人でだらだら〜。「一体、家に帰ってから今まで何をしていたの?(怒)」ということが多かった。だが最近、夫が子供たちと “夕方家に帰ったらすること” の約束事を作って実施している。家に帰ると、まず『お風呂』、それから『勉強』、その後『遊ぶ』。夕飯を食べ、歯磨き、ストーリータイムの後、夜8時半までに就寝。これは助かる! ぜひ、このまま続けてほしい。 (YA)
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reiko-san 約束を守る人、すばらしい。約束をいつもきちんと守る人がいると、それだけで、その人のすべてを信用したくなる。逆に、約束の時間にいつも遅れてくる人、やると言っていつまでたってもやってくれない人、貸したものをいっこうに返してくれない人などへの信頼度は一気に下降する。自分自身の今までを振り返ってみて、約束は比較的きちんと守ってきたとは思うのだが、それでも守れなかった約束もたくさんあるし、それが原因の苦い思い出もある。年を重ね、いろいろと失敗も重ね、最近は、簡単に人と約束を交わさないようにしている自分がいることに気がつく。できない約束なら最初からしないのだが、その時は絶対に守れると思ってした約束でも、守れないこともやはりあるのだ。相手が大丈夫だよと言ってくれても、こちらは申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。そういう状況になりたくないから、最初からちょっとでも無理がありそうな約束はしないようにしている。そして「多分無理だけど、できたらね」と、ものすごく曖昧な約束をすることも多い。でも、さすがにいつもこればかりだと、今でも少ない友人・知人がもっと少なくなっちゃうかな(汗) (RN)
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suzuko-san 「一生かけて君を幸せにする。約束する」。婚約や結婚の時に口から出されるこんな言葉の、なんとむなしいことか。これがもし、もし本当だったら、浮気も離婚も起こらないはず。そう、「約束は破られるためにある」のである。その言葉を発して、スターリンは日ソ中立条約を突然破ったという。国と国との約束事でさえ平気で破られるのだ。個人と個人の約束など、あってないようなものではないか。とは言え、この人間社会は時間やお金など、約束事だらけで成り立っている。私も過去に借金を依頼された際、借主は「何月何日までに必ず返しますから」と約束する。私はその言葉を信じてお金を貸す。ところが期限になってもなしのつぶて、ということが数回あった。時間の約束もしかり。100回待ち合せたら150回遅れるという喩えが出るほどの、遅れ癖がある人もいた。約束は破られるため … とはいえ、約束は破ることを前提にするのではなく、「守る」ことが大前提にあると思うのだ。約束が守られてこそ、信頼関係が成り立つというものである。事情や環境などが変わるにつれ、心や考えは変わる。それは否めないことである。故に変わった時は、誠意をもって、前もって相手にそれを伝える勇気と真摯さを持つこと。人間関係を保つためには不可欠なことだ。 (Belle)
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jinnno-san 年末、春日井市に帰ったとき、近所の林医院で初めて健康診断を受けた。心電図やら脈数やら採血したりだの、尿をコップに入れて小窓に置いたり (コレ分かる? 笑) だの。帰りに 「数日後に持ってきてね」 と “痰入れ” (← オエっ!) と “検便キット (2日分)” を渡された。翌日からニッポン国内お遊びの旅で1週間は医院に帰ってこれない、けどせっかく健康診断をしてくれるから、がんばって全うするよ!と誓い、痰入れと検便キットをバックパックに隠し入れ (恥ずかしいので 笑)、信濃特急で長野へ! 寒すぎてか、、、うXこでなーい (Deny 笑!)。お次は飛んで南国石垣島へ (笑)。暑すぎてか、、、うXこ、でた (笑) が ーー ! やっぱ自分ちじゃないと採取できん! 断念!(涙) なんやかんやで日本列島ざっと計算すると5,200Km、痰・便採取できず!(号泣) サンディエゴへ向かう朝、林医院に戻り 「取れませんでした、しかも検便キットなくしちゃったので (なくすか?) もう1セットください (くれた 笑)」。採取に成功したのは、、キットたちがプラス9,000Km移動してから〜!(笑)。(痰も難しい!)。林医院宛て郵便の中身を記入するのに、迷った結果 “Food” と書いてしまった、アハハ (あはは?笑) (税関殿、開けないほうが・・笑)。林先生、約束はウーンと守ったべ~ (爆!)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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私は怒っている。簡単に約束を破る夫に。私は確実に守れる自信があることしか約束をしない。特に子供とは。大人相手でもしないけど。しかし私の夫は、簡単に子供たちと適当に約束をする。「明日は一日中一緒に遊ぶからな〜」「明日はお外でピクニックをしよう!」などなど、不確実な約束を簡単にしては、簡単に破る、もしくは理由をつけて無理矢理納得させる。子供たちは楽しい約束事は決して忘れず、本当に楽しみにしているのだ、そして、それが叶わなかった時のショックは、大人が思うよりずっとずっと大きいのだと思う。だから、私は絶対に守れる約束しか子供とはしないのだ。期待をさせてガッカリさせたくない。親として当然のことではないだろうか。それなのに大人が約束破ってどうする! これでこれから先、子供が約束を破ったときにちゃんと叱れるのか? 自分のことは棚に上げて・・と、言い返されるに違いない。ということで、今回は私の夫の約束破りのグチでした。すみません。 (SU)


(2019年2月16日号に掲載)

胸さわぎ

胸さわぎが人の死を予告したり、災厄から身を守ったという話はよく耳にする。実際に、私自身や親族も似たような体験をしている。▽日本にいる母が三日三晩、繰り返し電話をかけてきた。意味のない不安に襲われ、不幸が起こるのではと心細くなってしまい、異国に暮らす私たち夫婦の身を案じて連絡してきたのだ。「病気になっていない?」「困っていない?」と、早口で尋ねる母。笑いながら「心配ないよ」と応える私。翌日「本当に大丈夫なの?」と再び母。次の日も「やっぱり何か変だよ」と言ってくる。そして、4日目に妹が急死した。▽帰米する当日、脳出血で車イス生活を続けていた父が「今度会うときは葬式だな」とポツリと呟いて笑った。「何言ってんだよ」と私も笑いながら返したが、その穏やかな佇まいに一瞬ギョッとして胸さわぎを覚えた。攻撃的で相手を威圧する鋭さが消え失せた、初めて見る父の姿。それが最後に見た父の姿となった。▽中国・三国時代の軍師、諸葛孔明が用いた占術「奇門遁甲」の原理を専門家から教わった。生来、人間に備わる「虫の知らせ」と言うべき鋭敏な直感力をベースにした開運術という。センサーの感度は文明の発達とともに低下しているが、極度の “危機的状況” に直面すると潜在能力が発動するらしい。 (SS)
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▽予習をしていない時に限って当てられる。心臓がバクバクして胸騒ぎ。「お前の顔にも、大きな黒子ついているぞ」と国語の先生。クラス全員が大爆笑。クロコがホクロだと知った瞬間だ。それ以降、前もって、教科書に目を通すようになった。▽胸騒ぎで思い出すのは、郷ひろみの「2億4千万の瞳」。♪ 出会いは億千万の胸騒ぎ〜。当時の日本の総人口が約1億2千万人で、瞳の数が2億4千万ということらしい。全ての日本国民が胸騒ぎということだ。確かに、エキゾチック ジャパン ♪ だ。▽アメリカの神経学者の研究によると、人間には潜在的に sixth sense (第六感) が備わっているという。胸騒ぎや虫の知らせなど、非常事態に陥ると、その引き出しにアクセスできる人がいるとのこと。▽目的地に向かって迷わず空を飛ぶ渡り鳥や、地震の直前に騒ぎ立てる動物たちは、地磁気の異常や電磁波を体の特殊な受容体で感知するとか。この磁気感覚は、人間の網膜にもある特殊なタンパク質の働きを利用して得られるそうだ。▽残念ながら、自分は第六感に無縁の人間だ。祖父、祖母、そして、母、父が亡くなる時も、まったく胸騒ぎを覚えなかった。でも、引き出しの奥にしまわれているのだとしたら、ドバっと出てくる可能性はあるわけで、いつか、そんなセンサーを獲得できたらと思っている。(NS)
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sheau-ching-san.gif 我が家の1匹目のニャンちゃん Socks (ソックス) が死んで3か月後に、Zoe (ゾイ) がうちの敷地に姿を現わした。100%ノラで子猫のZoeはとても可愛かった。でも、人に慣れていなかったので、近づこうとするとすぐ逃げてしまう。ある夜、旦那が向かい側から道を渡ろうとした Zoe を心配そうに見ていた。まるで、我が家めがけて駆けてきたようだった。そして、1台の車が猛スピードで走ってきて、 “ポン” というと音と “ミギャー” というスゴい声が聞こえた。それを目撃した旦那は胸騒ぎを感じていた。私に「Oh my God !! Zoeは車に引かれた!」と。すぐ Zoe を探したが、どこにもいなかった。。。「絶対、どこかで苦しんでいて、死にそうになっているよ!」と旦那が私に叫んだ。あの晩、二人は泣き続けた。。。その後、数日間、Zoe の姿はなく、「やはり」と私も思った。でも、5日目に奇跡のように、Zoe が元気な姿でドアの前に現れた! 本当に嬉しかった! Zoe はあれから私たちの家族の一員になり、11年も一緒に過ごした。そして昨年、Zoe が天国へ (!_!)。今は猫を飼っていない。 またいつか Zoe と Socks のような sweet 猫に出会えたらと。。。  (S.C.C.N.)
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yoko 小学5年生のときに初めて猫を飼った。その子はペットショップで売れ残っていた。もう仔猫と言えないほど育ちすぎていたその子は、ゴージャスな長毛種のペルシャ猫であるにもかかわらず、純白の毛は薄汚れて黄ばんで、毛玉の塊だらけ、オッドアイの顔も何だかふて腐れて可愛くなかった。店員さんに破格の値段を言われ、母が財布のひもを緩めた。初めての猫! 私も妹も大興奮だった。だが、母は大変そうだった。体のあちこちに出来た毛玉を櫛で梳 (と) かそうと頑張ったが、歯が立たず、結局トリマーに連れて行った。トリマーでもどうにも出来なかったようで、毛玉の箇所をトリムされ、あちこちハゲになって帰ってきた。ブーたれた顔にハゲだらけの体。ますます可愛くないが、私 (と家族) の猫! やっぱり可愛かった。名前は私がつけた。ペルシャ猫の「ペル」。ペルはあまり丈夫でなく、すぐお腹を下すし、愛想もない子。でも、とても可愛がっていた。ある日、ペルの姿が見当らない。探しても探しても見つからない。胸騒ぎを覚えて、2階の窓から家のすぐ側の線路の辺りを見ると、線路に白いものが・・。1年も一緒にいられなかった。 (YA)
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reiko-san 先日、友人の犬を数日間預かった。猫が2匹いるので、どうなることか不安もあったが、引き受けた。諸々の事情を考慮し、猫たちは寝室に隔離。夕方、犬を連れて友人が来訪。犬のベッド、餌と水を入れるボール、ドッグフード、お気に入りのおもちゃ数個、首輪とリーシュも一緒。ベッドをリビングに、餌と水のボールはキッチンの床に置く。犬は何だかソワソワと落ち着かない様子で、オーナーにまとわりついている。この時点で、何かが変だと感づいていたのかもしれない。犬も胸さわぎを覚えるのなら、きっとこの子もこの時、胸さわぎ全開だったと思う。夕食を一緒に食べ、しばらく一緒におしゃべりをし、夜半に友人は帰ることに。犬は、置いて行かれないよう、オーナーの後にしっかりとついていく。これから起こることを知っている私たち人間は、同情の眼差しで犬を見る。犬にハグし、家を出る友人。閉められた扉の前で呆然とする犬。胸さわぎ的中。かわいそうな犬は、それからしばらく、クーンクーンと寂しそうに鳴きながら、扉に顔をくっつけて座っていた。でも、その後は諦めたらしく、私たちを仮のオーナーとして慕ってくれ、散歩にも一緒に行き、一緒に寝て、私たち家族は犬とのつかの間の生活を楽しんだ。 (RN)
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suzuko-san  遠~い昔の1月の末。東京は中野の下宿先で、その日は珍しく深夜まで試験勉強をしていた。すると下宿先に電話。午前2時ごろである。「今頃、電話? 誰?」と思いながら、何か胸騒ぎがした。下宿先の家族は皆寝入っているのにもかかわらず、おばさんが電話を取り 「ベルさん、あなたによ」。慌てて2階から駆け下りて、電話口に出ると、「お母さんが具合が悪いから、朝一番の新幹線で帰って来なさい」と叔母が。「叔母ちゃん、明日試験だから帰れないよ」「とにかく、帰って来なさい」。私は朝6時の新幹線に飛び乗って福山へ。母は数日前に入院したとは聞いていたが、まさか・・・。列車が福山に近づくにつれて、胸騒ぎがひどくなった。駅に迎えに来ていた兄に、「病院に直接行こう」。私の言葉を無視して、兄は私を家に連れて帰った。そこには、すでに黒白の幕が・・・。私はその光景を目の当たりにして、目の前が真っ白になって、その場でひっくり返った。入院していたとは聞いたが、死ぬほどひどいとは聞いていなかった。あの胸騒ぎは、なんと母の死であったのか。故郷を離れて1年目。喧嘩ばかりしていた母から届く、衣類を詰めた箱の中に、そっと入っていた私が大好きな駄菓子に涙し、母の存在の有り難みを感じていた矢先であった。 (Belle)
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jinnno-san 前回の続き・・ (前号を読んでいない方はあしからZoo 笑)。果たしてまた9,000kmのフライトを経て、わたしの航空便 (うXこ) は、無事に林医院さんに届いたのだろうかと思っていたら、実家の母から「ちょっとあんた! 血便らしく細胞の検査しなさいって!」と。「なーんだ、ちゃんと届いたじゃんか」 と国際郵便事情に感心したのも束の間、「あれ? ちょと待てよ。ケツベン? 細胞けんさあー!?」と、胸騒ぎしまくり! そして 「ニッポンのお医者さんは、本人以外にも結果を打ち明けるのね」と、客観的に事態を受けとめる。冷静に考えた結果、「あ! これは細胞じゃなくて、再検便じゃ!」。なぜなら失くしたと思っていた検便キットがあったー!(笑)。国際電話で林先生に「痔かもしれないし、キットがもう1セットあるので再検便してください」。田舎では先生の言うことは絶対で、林先生は多分、このような患者からのリクエストを受けたことがなく「え? もう1回検便?」と面食らっていた(笑)。胸騒ぎ中の幸いは、今が冬でよかったぁ! 夏だったら郵便屋さんに申し訳ねぇ。検便の封筒に中身は “Food” と記載するでしょ (するの? 笑)。 でも、ツーンと食べ物以外の何かが匂ってただろうな (オエっ! 笑)。よおーし! 検便に愛着が湧いてきたので、これからは Ben って呼ぼう! (笑 ?)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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私は『胸さわぎ』というものを感じたことがない。嫌なことが起こる時に感じる、前兆のようなものらしいが・・。私は科学的に証明できないものを信じない。幽霊、超能力、輪廻転生、天国地獄・・。なので、起きた後でビックリすることが多々ある。① 大学受験失敗編。合格発表の日。落ちる胸さわぎなど微塵も感じず、なぜか 「付いていくよ」 と東京まで一緒に来てくれた彼氏。そこに私の受験番号はなかった。落胆するよりも、一緒に来た彼氏に気を遣う始末。胸さわぎを感じてくれたら一人で行ったのに・・。② 彼氏に振られる編。なぜかいつも振られて終わる私の交際遍歴。それはいつも突然。「別れよう」「は? 何で?」「前から考えてた」「いつからよ?」 ・・・胸さわぎでも感じていたなら、心構えができていたのだろうか? ③ 帰省中の母の事故編。日本を離れる数日前。実家でのんびりと優雅にゴロゴロ。電話が鳴り、出ると母親が「バイクで事故っちゃった。今、病院。相手の人が連れてきてくれた。数時間帰れないからね」という連絡が! 至急病院に駆けつける! 状況が分からないまま、事故の相手を「ふざけるな!」と怒鳴りつける! その日は小雨が降っていた。まるっきり胸さわぎなどとは無縁だった。最後に疑問。『胸さわぎ』があれば、人生を助けてくれるのか!? (IE)


(2019年3月1日号に掲載)

規則

▽ MLB開幕目前。野球ファンの自分には、3月になると必ず読み返す本がある。“The Unwritten Rules of Baseball” (Paul Dickson 著)。MLBにはコミッショナー統轄下の委員会が定めたルールブック (野球競技規則) と、選手が守るべき礼節を定めた不文律 (暗黙の規則) が存在する。後者を解説した本との出会いで、野球観戦が数倍面白くなった。▽実際にTV中継で目撃したシーン:① メッツ入団直後の新庄剛志。3ボール & ノーストライクからの投球をフルスイング。空振りしたが、これが相手投手への侮辱行為として、翌日のゲームで報復 (死球) を受けた。5点差以上リードしている時、ストライクが予想される 3-0 からの球を打つのは無礼千万 (暗黙のルール)。② 短気な投手ブラッド・ペニーが若手選手から本塁打を喰らった。激怒した彼は三塁を回った打者に詰め寄り、暴言を吐く。マナーが悪いのはペニー? 違う。打者は喜びのあまり、大はしゃぎでベースを回っていた。先輩投手からホームランを打った時は、控えめに、伏し目がちにホームインすべき (暗黙のルール)。▽敗者の品位を貶 (おとし) めない礼儀を勝者に厳しく求めている野球。 実利主義のアメリカとは思えない、崇高な 黙契と呼ぶべき美徳 —— と言ったら大袈裟かな?  (SS)
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▽その昔、銀行で働き始めた頃、社内文書にまっすぐハンコを押そうとしたら、「違うだろ、左斜めに傾けなきゃダメだ」と課長に注意された。上司と並んでハンコを押すときは「左に傾ける」という、暗黙の規則を知って、最初は戸惑ったが「お辞儀をするように」と教えられ、大人の社会はそこまで気配りが必要なんだと納得した。確かに、部下のハンコが、皆お辞儀しているように見えた。銀行の合併で、あの暗黙のルールがどうなったかは知らないが、シャチハタでは「電子印鑑」でも斜めにする機能を追加しているそうだ。▽同級生のさっちゃんから中高年のダイエットのルールについてLINEが届いた。「痩せる必要ないんです。どうせ70〜80歳になったら痩せるんだから。それに、モノを残すなという時代を生きてきた我々は、ダイエットなんか無理。旦那や子どもが残したモノ、仏壇にあげたモノまで、全部口に入れないと気がすまないんだから」▽旦那と一緒になった頃、よく喧嘩をした。赤の他人と一緒に住むのだから、ぶつかるのは当たり前なのだが、「こうあるべき」といつもイライラしていた。でも、いつしか、部屋が汚くたって死ぬことはない。がんばってもいいし、がんばらなくてもいい、と思うようになった。人生は、マイルールを緩めれば緩めるほど、上手くいくと思うようになった。 (NS)
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sheau-ching-san.gif 規則、規則、小さいことでも大きいことでも、何でもルールを作ってしまう私。「君がいつも忙しくしていて、動きまくっているのを見ていると、リラックスできない!」と旦那によく言われる (やりたいことがありすぎるから、仕方がないよ〜)。“適当” という言葉は好きじゃない。“適当” は “いい加減” と同じレベルではないかと自分で思っている。私の “世界” では、 全ての物に置き場所が決まっている。全ての書類にはサイズから種類によって決まった整理法がある。食料品も買った瞬間から、袋への入れ方、レジカウンターへの置き方、エコバッグへの入れ方、家に帰ってからの片付け方、、、、全て自分なりの規則を持っている。守れない時もたまにあるけど、やはり我慢できずに “直して” しまう。考えてみると、自分の周りのすべてに、何かの自分なりの規則を作っているらしい。これを書いているうちに、自分の “変人” ぶりが恐ろしくなってきた。。。。o_o   (S.C.C.N.)
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yoko 「ルール」があると、何も疑問に思わずに、その通りに行動してしまう。規則がいっぱいの日本で鍛えられたので全然苦にならない。特に学校は規則だらけだった。小学3年生の時の学級担任がとても厳しく、彼女のルールをまだ覚えている。「朝礼は、まっすぐ前の人と列を揃えて立って、動かずに校長先生のお話を聞くこと。」「先生のお話を聞いている間は、手 (指も!) は勿論、頭も動かしてはいけない。」「生徒は教室の後ろのドアから出入りすること (前のドアは先生専用)。」「時間内に給食を食べ終われなくても残してはいけないので、5時間目も引き続き教室の後ろで食べること (食器は返却するので、ビニール袋に入れられた)。」水筒は持ってきてはいけないので、喉が渇いたら水道から。「授業中 (特に体育の授業中) に喉が渇いても、休み時間になるまで飲んではいけない。」 … 今だと児童虐待で通報されそう。。。 現在、息子が小学校に通っているのだが、学校も、先生も、生徒たちも自由で、伸び伸びしていていいな〜と思う。 (YA)
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reiko-san 娘はサンディエゴの公立学校に通っている。こちらの学校にも校則はもちろんあるが、ドレスコードの欄を改めて読み返してみると、とても緩やか。つま先の開いた靴やハイヒールは禁止、超ミニパンツ&スカートは禁止、攻撃的な言葉やデザインがプリントされたシャツは禁止、大きくぶら下がったイヤリングは禁止、化粧はしないなど、どれもまあ納得できる。私が通っていた日本の小学校は公立なのに制服があり、中学 (これも公立) になると、制服はもちろん髪型の指定まであった。女子は段カットか長髪ならおさげ。男子は全員丸刈り。靴下は白一色。私は髪の色が元々茶色っぽく、髪の脱色・着色など言語道断の中学入学前に、先生や先輩に目をつけられるのを恐れて、長かった髪を人生初の超短髪にしてしまった。今もこんな校則が存在するのか分からないが、これって生徒の人権を完全に無視していると改めて思う。高校でも服装や髪型に関する細かい規則のオンパレード。私の在学中、校則を見直そうと生徒と先生が議論したことがあったが、生徒が投げかけた質問に対する学校側の説明が意味不明な上、何も変わらず、ひどく落胆したのを覚えている。社会の安定のため大切な規則もたくさんあるが、無意味な規則はどんどん問題提起して改善していくべきだと思う。 (RN)
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suzuko-san 先日、大好きな『チコちゃんに叱られる』という番組を見ていたら(半年くらい前の放送分)、「サッカーで手を使わないのは何故?」 という問いに対し、サッカー選手はおろか、サッカー協会の重鎮でさえも「それは足だけで行うスポーツだから」とか「手を使ってはいけない規則だから」という答えで、どうして手を使ってはいけないか、の答えは誰も知らなかった。正解は「手を使うと、殴り合いになるから」手を使わない規則になったという。このようにスポーツをはじめ、学校へ行けば校則、社会に出れば就業規則、家庭であれば各家庭のルールと、我々の周りは規則だらけ。我々の日常の生活は、規則がなければ秩序は保たれない。しかしこの規則、基本的にはもちろん守らねばならぬものだが、モノには例外、というものがつきものだ。「東洋のシンドラー」と呼ばれる杉原千畝は、規則を破り、ナチス・ドイツから逃れてきた多くの避難民(主にユダヤ人)にビザを発給。日本を経由してアメリカに渡った彼らの命の恩人となった、というではないか。規則は規則としても、がんじがらめにならず、されず、臨機応変に対応しろということかと、縛られるのが嫌いな私は勝手にそう解釈している。チャン、チャン! (Belle)
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jinnno-san 約1,700人集まったセミナーに参加した時のこと。大勢の人が早くから並んで、前の方の席を確保していた。遅く登場したわたしは一番後ろの席。やっぱ見づらいわ。休憩時間になると、元の席に戻れるようにノートを椅子に置いて、皆さん規則正しく、人の席を横取りしない (されない) 工夫をしていた。休憩後、帰ってこない人もいて、前方に空席を発見。一緒に行ったH部長に 「この席、空いているみたいだから座ろう。わたしは後ろの席に戻ってノートを取ってくるわ」。元の椅子にはちゃーんと我らのノートが。「誰も盗んでないのね、規則正しいわ」と感心する。前の席に戻り、H部長のペンが挟んであるノートを手に取ったら「あれ? H部長、ペン替えた? 誰かにペン盗まれた?!」と規則正しかったはずの1,700人に疑惑が! そしてノートを開けた瞬間、分かってしまった!「この字、ちがーう!」 (笑)。まさかのまさか、わたしのノートはわたしんでしょと、開いた途端に「これ、誰の?!」(爆)。ニッポン人の誇りにかけて規則正しく振る舞っていたハズが、他人のノートX 2を盗んでしまったぁぁー! すぐさま元の席に戻り、自分たちのノートを発見。盗んじゃったノートは元の自分の席に置いてくるしか、術はなかった。。 持ち主とノートが再会できますよーに! アーメン! (最後は神頼み 爆!)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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生活の中にはたくさんのルールや法律がたくさんあるが、普通に生活している中で、そんなに意識したことはあまりない。日本ならね。しかし、アメリカというこの国で外国人である私は、毎年日本に里帰りしてアメリカに入国するたびにビクビクしているのだ。それは、グリーンカードを持ちながら、許可なしで日本へ6か月以上も長期滞在したことがあり、その後、アメリカに入国する際に別室に呼ばれ、「もう一回、同じことしたらグリーンカードを取り上げるからね」と警告されたからだ。あの時は、ああ、私ったらなんで書類手続きして日本へ行かなかったんだろうと後悔したものだ。しかも、あと1年で私のグリーンカードは期限切れになるので、更新手続きをしなければいけない。外国人に厳しい大統領のもとで、簡単に手続きできるのだろうか? スピード違反でチケットを切られたこと以外ルール違反を犯したことはないと思っているが、この国では何をやるにもビクビクだ。こんなで、私は老後をこの国で暮らしていけるのだろうかと、今から不安になる。 (SU)


(2019年3月16日号に掲載)

継続

▽16年継続しているウォーキング。健康寿命の延伸を目的に、ほぼ毎日歩く。2年前に科学的検証に基づく「サルコペニアの定義」 (筋肉は使わないと萎縮し、加齢とともに急減する) が発表され、継続の意志を強くした。距離を2.5マイル → 3.5マイルに伸ばし、負荷をかければ効果的と知って、本を数冊入れたバックパック (約5kg) を背負って歩く。歩行距離の累計は約12,500マイル (約2万キロ)! 33年前、米先住民のミイラから抽出されたミトコンドリア DNA の塩基配列が現代の日本人と一致した。私一人で地球半周の距離を歩くのだから、大陸が地続きの頃、世代を継いで日本人の DNA が世界の隅々まで “拡散” されても不思議はない。▽なぜ「二代目夏目漱石」はいないのか? (昔、私は “突飛なことを言う変人” と笑われた)  友人が「伝統芸能には徒弟制があるけど、文学界にはないよ」と諭 (さと) す。「文壇には門下生がいる。襲名しても問題ない」と私。十八代目中村勘三郎は NYPD の警察官を登場させるなど、奇抜な演出と新作歌舞伎に情熱を注いだ。先代とは好対照。名跡を継続 (継承) しても芸風 (作風) は異なる。そこが魅力。「先代は天性のユーモアが光ったけど、二代目はさりげなく人情で読ませるね」。そんな会話、面白いんじゃない? 文学の世界でも。 (SS)
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▽「今、小さなことを多く積み重ねることが、とんでもないただひとつの道なんだな、という風に感じています」。先日、引退を発表したイチローが、メジャーリーグの年間安打数の記録を破った時のコメント。さまざまなレコードを叩き出してきたイチローも生まれつきの天才ではなく、小さなことを積み重ねた末に高みまで辿り着いたのだ。継続することが結果を生み出すという、普遍的なことを教えてくれたイチローに感謝。▽何かを継続したいときには「意思の力」ではなく「惰性の力」に頼るのが良いと某大学の先生が言っている。そのためには「例外をつくらない」「宣言してしまう」「ハードルを下げる」「他者の目にふれる」と良いらしい。「惰性の力」偉大なり。自分のまわりにもそんな力を活用して、何か新しく続けられるものがあるかもしれない。▽お陰さまで『ゆうゆう』は今年、創刊32年を迎えることができました。毎月2回、継続して出版できますのも、広告主並びに読者、関係各位の皆さまのご支援、ご協力の賜物と心から感謝いたします。4月30日に平成という31年間が終わりを迎えます。『ゆうゆう』が平成という時代とともに歩んでこられたことに感謝を込めて、そして、これからも、地域に根ざした身近な情報を丁寧に発信していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。 (NS)
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sheau-ching-san.gif 仕事柄、「継続」との言葉を見ると、広告主様との広告契約のやりとりを思い出す(^.^)。「継続」は更新のお知らせを送る際に必ず使う言葉。はい、もちろん、皆さんに広告の契約を更新していただき、ぜひ広告を「継続」していただきたいで〜す! よろしくお願いしまーす! (^_^)。そして、何と言っても、ジムに通うことは継続している! 自分も驚いているほど、9年間も通い続けている! 最初は週1回、1つのクラスだけを取っていたが、今は週4〜5回、6〜7クラスも取っている。運動だけじゃなく、楽しいから続けられていると思う。これからも継続して、頑張って通いたいと思う。最近、整理した昔の写真をたまに見ている(年のせい?)。気がついたのは、自分の髪型。考えてみると24歳からずーっと同じ髪型(ちょっと短い、ちょっと長いくらいの変化)。変えたほうがいいのか、それとも同じ髪型で「継続」するべき? 悩む悩む。。。。(S.C.C.N.)
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yoko 目標を持って継続するようなこと、例えば、健康のためにウォーキング、ランニング、ジム通い、野菜ジュースを毎日飲むなどは何もしていない。夫が時々、「これから僕は毎日 (コンドに付いている) ジムに通う!」と言って早朝に行き始めたりするが、大体3日ほどしか続かない。「毎朝野菜ジュースを作って飲むぞ!」と言ってブレンダーを出してきたりするが、最長3週間続いたかな。でも、目標を持ってスタートするのは偉い! 私はそれさえしようとしない。ただ去年あたりから趣味は復活させた。子供たちが幼児のころは、細々したものは危なくて出せない+それどころではなかったのだが、大きくなってくると、だんだん自分の時間が持てるようになってきた。そこで始めたのは、ソフトパステルで描く動物のイラストと手芸 (ぬいぐるみしか作っていないけど) とお菓子づくり。特に、最近気に入っているのは縫い物だ。手が空いた時に、映画を観たり、本を読んだりしながらも、チクチク縫えるので楽しい。小さいぬいぐるみが出来上がると子供たちも喜ぶ。ちょっとしたプレゼントにもできる。趣味はずっと継続していきたい。 (YA)
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reiko-san 放任主義の我が家のバックヤード、絶好継続中。数年前に引っ越してきた当時、定期的にガーデナーに手入れされていた庭は、雑草もまったくないよく管理された庭だった。しかし、節約モード全開だった私たちは自分たちで庭の手入れはがんばろうと、ガーデナーを断った。除草剤は使いたくなかったので、雑草対策は「ひたすら生えてきたら抜く」。最初の2〜3年は何とかやっていたが、そのうち、忙しさを口実に庭の手入れが適当になっていった。雨のよく降る冬場の庭は、雑草が生い茂り、パッと見るとどこかの草原にいるような気分が味わえる(無理やり)。猫たちは生い茂る草の中を楽しそうに (?) 歩きまわり、草をついばむ。たまに草取りをすると、掘り返された土の中のミミズや虫を狙って鳥たちが狂喜乱舞。手入れを怠っても健気に花をつけ、実をつける果樹も数本あるので、ハミングバード、蜂や蝶もやってくる。「今年こそは雑草をうまくコントロールして、家庭菜園を充実させようね」が夫との共通した目標なのだが、今年ももう3か月が過ぎてしまった。ぐずぐずしているとまた今年が終わってしまう・・。放任主義バックヤードがこのまま継続しないようにがんばろう。 (RN)
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suzuko-san 「継続は力なり」。確かに。私と正反対、自分の掟 (おきて) に厳しく生きる姉は、華道の先生をボランティアとして40年以上も続けた。それに比べ、何をやっても長続きしない私が一番長く続けているものと言えば、この人生以外では、何があるだろう、と考えなくてはいけないほどだ。私の人生の生き方は「バラエティ」であるからして、広く浅く、いろいろなものを少しずつ。一つのものを突き詰めていくなどという殊勝なこととは全く無縁。この国に来てからの仕事の仕方にその姿勢がよく表れている。まあ、よく、次から次へといろんな仕事をやってきたものだ、と思うほどだ。毎週土曜日だけの学校の先生、家庭教師、取材記者、民宿経営、インド料理教室、ケータリングサービス、ステージ用ドレスのネット販売、ツアーガイド、運転手、そして主婦業・・・これらの仕事を、多い時は4つも5つも同時に回していた時もあった。民宿は20年をもって一昨年廃業したが、中には12年毎年継続してゴールデンウイークにやってくるカップルとか、1年おきに継続して私との晩酌?を楽しみに来る40代の女性とか・・。これもある種の“継続は力なり” かとも思うが、いや、私の場合は “継続はお金なり” で、彼らがいてくれたおかげで、多少は儲けさせていただいた。ありがたや・・感謝! (Belle)
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jinnno-san 続 ・ 検便(笑)。(← 先々号と先々々号を読んでない方は、あしからZoo!) 実は検便って、2回採取しなくてはならないのであった。検便キットに採取用の棒が2本入っている。2回と聞いて先生に「1個 (個? オエっ 笑) で2箇所 (笑) じゃなくて、2個分?(オエオエっ)」。しかし、1日に2個出たらそれでオーケーではなく、違う日の1個分X2という意味らしい。となると、、、難しぃー。まず、家でないと検便ダメ~。まさかニッポン旅行のときのように、暖かいサンディエゴでバッグに入れて持ち歩くのは、キケンだわ。検便を決心してもう1か月以上になるのに、まだ1個分しか採取できてない。↑ (一番上) の人に 「まだ航空便 (べん 笑) 出してないの?」と聞かれ、難しさを説明すると「毎朝、起きてから出ないの?」と聞かれた。「え? 世間では、毎朝起きたら出るの?」。まさかの検便よりもっと基本的なところで問題?!(笑)。なんでわたしのうXこは好きな日と好きな時間に出るわけー?! だーから、なっかなか家でお目にかかれない!(笑)。そーこーしているうちに、春がやってきちゃった。夏前までには出荷 (航空便 笑) しないと、扱う郵便局の人に申し訳ないわ! と言いながら、もう採取済みの1本は、同居人にナイショで冷蔵庫の醤油の横にそっと (?笑) 立てかけてあるのだった (爆!)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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①『スポーツ』。しつこいようだが、息子2人はクラブスイミングに所属している。週6日の約2時間半の練習。上の息子は6年間、下の息子は4年間、よくやっていると、自分の子供ながらに感心する。来年は東京オリンピック。そう思うと、オリンピックに出場する選手たちは、どんなトレーニングを小さい頃から続けてきたんだろう。辞めたくなる時も何度もあったのだろう。けれど、頑張って継続してきたからこそ、今の結果がある。素晴らしいことである。②『地元の友達』。中学時代から仲が良い、私を入れて女2人、男3人のグループ。かれこれ32年の付き合い。中学卒業後はそれぞれ別の方向に進学したが、それでも頻繁に集まっていた。これから死ぬまで、この関係は継続していくであろうと確信できるのは、時々アメリカで孤独を感じる時に心強い。③『ジム』。私は同じジムに21年継続して入っている。だから会費も21年前の料金据え置き。南カリフォルニアにしかないような名前のジムで、誰もがビックリする、“年間2桁” の金額。更新するたびに、働いているスタッフもその金額にビックリ! まさしく継続は “金” なり、なのである。 (IE)


(2019年4月1日号に掲載)