September 15, 2025

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2022年回顧

 

▽個人的には平凡な1年だったが、2022年のMLBは面白かった。パドレスが圧倒的劣勢という下馬評を覆し、最強ドジャースをNLDSで倒した “奇跡” の陰に「AI」ありという話。これが少し笑える。ド軍はAI搭載の最新鋭ピッチングマシーン「iPitch」を導入した。対戦投手の球速、スピン率、配球パターンなどのデータを入力すると、実戦さながらの練習ができる。パ軍が進出するとは夢にも思わなかったド軍は、メッツの投手対策に明け暮れたという。初めにパ軍の実力をAIで評価すべきだったね。▽二刀流で2桁勝利/2桁本塁打を達成した大谷翔平と、ア・リーグの年間本塁打記録を塗り替えた (62本) アーロン・ジャッジのMVP争い。Newsweek コラムニスト Glenn Carle のコメントが印象深い。本塁打は「強いアメリカの象徴」という伝統的価値の体現。ジャッジはスーパーマン復活を夢見る米人の心を沸き立たせた。一方、二刀流は「常識を破り個性を貫く」という多様性の実現。大谷の好ましい性格にも共感が寄せられ、米人の異なる本能を呼び覚ました。日本人なのに「米人の理想像になりつつある」と言う。スゴイな大谷翔平。日本人選手がメジャーリーグで前人未到の「道」を切り拓き、新たな価値観をもたらす。そんな日が来ることを、誰が予想できただろうか。しみじみ思う2022年暮れ。(SS)
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▽2022年の流行語大賞に、ホームランを量産したヤクルト村上宗隆選手の「村神様」が選ばれた。他には、首都表記が変わった「キーウ」、プロ野球の日本ハムを応援する「きつねダンス」、世論を二分した「国葬儀」、関西人の口ぐせ「知らんけど」、スマホを斜め掛けできる「スマホショルダー」などが選ばれた。サッカーW杯の「ドーハの歓喜」も入れてほしかったが、選考に間に合わなかった。▽「明日やろうはバカやろう」。グズな私の性格を見かねて、先日、友達がこのセリフを教えてくれた。先延ばしをすると、すぐにやるよりも、倍の時間とエネルギーを消耗するらしい。対策としては「スモールステップ」が良いそうだ。「人間の脳は、大きな変化を嫌い、小さな変化は受け入れる」とのこと。2022年が先延ばしオンパレードだった自分としては「とりあえず5分だけやる作戦」をトライしている。▽同居ハムスターが天国へ。すると、愛猫の毛が急に抜けはじめ、ハゲてしまったのであわてて動物病院に行ったところ、獣医師から衝撃的な理由を言われた・・。そんなエピソードが Twitterで話題になっている。「ペットロスですね」。ペットがペットロス!? 2年前の12月にペットロスを経験した自分としては、涙があふれてしまった。ペットは家族だから、その一員が亡くなったらとても悲しい。人間もペットもみんな悲しいのだ。(NS)
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▽この時期に思い出すのが 「人生はトイレットペーパー」という言葉。何年も前に誰かから教えられた。その時はそんなものかなと思っていたけれど、ここ数年で、その感覚がしっかりと分かるようになってしまった。トイレットペーパーは最初なくなるのは遅いけれど、後半になるとカラカラと音をたて、あっという間に使い切ってしまう。その様がまさに人生の感覚と似ているという。数十年生き続けて、同じ事を繰り返すうちに、どんどん刺激がなくなり、短く感じてしまうのも仕方のないことなのか。▽今年は、馴染みのある方々の訃報が次々と入ってきた気がする。時代の流れをひしひしと感じずにはいられない。西郷輝彦、宝田明、上島竜兵、渡辺裕之、山本コウタロー、島田陽子、三宅一生、ゴルバチョフ、古谷一行、エリザベス英女王、アントニオ猪木、仲本工事(敬称略)・・。子供だった私の周りで「あの人が亡くなってしまったね」と言っていた大人に、自分もしっかりとなっている。▽トイレットペーパーかもしれないけれど、今年は後半に入って、新しいことにチャレンジする機会に恵まれて、激動の波にもみくちゃにされながらも、今まで関わることがなかった新しい人たちとの出会いもあり、刺激を多く受けている。体と心の健康管理も忘れずに元気に新年を迎えたい。(RN)
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待つ時間は長いけれど、過ぎる時間はやたら速い、速すぎる。この国でのコロナ禍2年目の大晦日を迎えたのは、ついこの前と思っていたら、もう次の大晦日も目の前。あ~やだ、やだ。しかし、今年はコロナも大分落ち着いて、私の最大の趣味である海外旅行が自分の中で解禁、となった年だった。3月に日本の渡航制限が大幅に緩和され、自主隔離なしというニュースに歓喜、すぐに航空券を手配して、若葉の頃を楽しむべく日本へ向かった。今回は初上陸?の富山県の温泉に行き、シーズン終了寸前だった氷見湾のホタルイカや白エビを堪能。満足、満足。その後はJRパスを思い切り使おうと鹿児島へ。黒豚のしゃぶしゃぶやさつま揚げに舌鼓を打った。ああ、シアワセ、シアワセ。9月にはこれまた3年ぶりの大好きなイタリアへ。今回は海中に温泉が涌くVulcano島や、142段の階段が全て異なる「マヨルカ焼き」という聖堂があるCaltagirone (共にシシリー)、そして初の Sardegna島などに赴いて、雲丹 (うに) のパスタを始めシーフード三昧。11月上旬はメキシコシティで死者のフェイスペインティングやピラミッド、そして現在は、今年2回目の日本で、鳥取砂丘や別府温泉などを訪問中。今年は、昨年のこれでもか!というような大問題が起こることもなく、極めて順調で、すこぶる良い年だった。どうか2023年もそうなりますように!!(Belle)
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特記すべきことが思い当たらない、ので、1年前のお話を 笑。前回の年末年始はワクチン規定やら渡航制限やらで、帰国は諦めてしまい、年末にサンディエゴ市内の店5軒ほどハシゴして食材を集め、5日間かけて、お節を作り始めた。誰に見せるでも、どなたかに贈るワケでもないけど、できあがったお節の写真を見せた人から褒められてビツクリ。あれ? これって、もしかして他の人は作らないの? アメリカで暮らしながら食材を集めて作るのスゴイね、の意味?・・かどうかチェックするために 笑、日本の親兄弟に写真を送ったら、お見事!の連呼 笑。父親は、これ本当にウチの娘がつくったのか? と疑ったらしい (失礼きわまりなし 笑)。さもありなん。わたし自身、実家で誰かがお節作ってるの見たことないからさ。ちなみに食べてないから見かけだけ (いや、もう自慢だけど 笑、見かけはすんばらしい) かと思い、友達SとH部長に食べてもらった。ら、どうやら美味かったらしい。これで確定! わたしのお節は、見た目も味もグー! 笑。わたしもインスタを開設して、写真載っけとこうか? 笑? インフルエンザにかかんないけど、あたいはインフルエンサーになれる!? 笑。今年末は愛知県の実家にいるので、ユネスコ無形文化遺産「和食」の名に敬意を払いながら、生協のお節を食べよっと 笑 (つくらんのかい! 笑)。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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重大ニュースを話す季節になった。今年はロシアのウクライナ侵攻、安倍晋三元首相の銃撃事件など、国内外で社会を揺るがす出来事がたくさんあった。個人的に一番記憶に残っているニュースといえば、安倍元首相暗殺。夏休みの帰省中に起きた。一報を耳にしたときは驚いたけど、大物と呼ばれる人は簡単に死なないし、大丈夫だろうと思っていたが、まさかの結果になり、ショックを受けた。このニュースから子供たちが日本で覚えた単語は「心肺停止」。そういえば、去年、一時帰国した時に覚えて帰ってきた日本語は「あおり運転」だった。耳に馴染んでくる、もっと良い言葉は無かったのか? ニュースの言葉は繰り返し耳にするので、自然に記憶に残ってしまうのだろう。ロシアのウクライナ侵攻については、この時代に戦争はないだろうと楽観していたが、あれよあれよという間に始まり、これほど長引くとは想像もつかなかった。どこか遠い国の出来事のようにも感じていたけれど、食料やエネルギーなどの価格上昇、インフレなど、自分たちの生活をも直撃した。良いニュースが思い出せない1年だったが、とりあえず、家族全員が無事に健康で過ごせたことが一番。来年は明るいニュースが多くなることを願い、良い単語を子供たちに覚えてもらいたい。(SU)

(2022年12月16日号に掲載)
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復活

 

▽編集業務は意外にタフな仕事。内容〜文章構造〜使用語彙の適切さを見極めるので、文字通り、一言一句に目を通して推敲する。言葉の意味が不明瞭だったり、表現が曖昧で内容が伝わらない時はコラム担当者に確認する。完璧と信じつつ、出版後に間違いやタイポを発見した日には、さながら「勝利ボクサーが判定後に背後からKOパンチを喰らう」「階段を一段踏み外して転げ落ちる」ようなショックを受ける (結構あるのです)。絶望的なのは、自分がリサーチを重ねて仕上げた記事ファイルが損壊して開かない時。どうにか復元・復活できないものかと悪戦苦闘しても、結局、書き直しを余儀なくされる (過去に3度あり)。ところが、今では Mac OS搭載の全的バックアップ機能 Time Machine があるので、時系列をたどって “消失した原稿” を復活させることができる! ありがたい。▽女性の記憶は恐ろしい。男女の脳のシステムが違うらしい (何かで読んだ)。妻は20年以上も昔の夫婦ゲンカの不快感が瞬時に復活するようで、突然、私の些細な言動まで鮮明に再現して当時の怒りを爆発させる。男は筋道を立てて怒りをロジカルに表現するが、女はまず「怒りありき」で感情が先立ち、非難の刃 (やいば) が堰 (せき) を切る。呆気にとられるばかりで、反論のしようがなく、私はトワイライト・ゾーンに置き去りにされる。 (SS)
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▽「しわしわのプチトマトも、50℃洗いで復活するよ」。友人が教えてくれた裏ワザが役立っている。ヘタれた葉物野菜が、シャキッと復活する。野菜の閉じた気孔が熱のショックで開き、水分を吸収してみずみずしくなるらしい。何と、雑菌も10分の1に減るとのことで、果物、肉、魚にも有効とのことだ。ちなみに、熱湯と水を1対1で混ぜると50℃ぐらいになるそうだ。▽「クレジットヒストリーは7年、破産は10年間記録が残るだけ。借金チャラにしてゼロからやり直す! 踏み倒した借金は、これからガンガン稼いで社会に還元すればいい」。アメリカでは自己破産しても復活する人が多い。トランプさんは「自分が損しないために、破産を利用しただけ」と語っている。リンカーン、ウォルト・ディズニー、ヘンリー・フォードも破産を経験した末に成功した。人は誰でも失敗する。自分の回復力を信じて、失敗から復活したバイタリティー溢れる人々に拍手喝采! ▽体外で人工的に髪の毛を作り出すことに、マウスの実験で成功したと、先月、横浜国立大の研究グループが発表した。人の細胞で作ることができたら、画期的な治療法になると期待されている。まやかしが多いことで知られる育毛・養毛産業。どれを使ってもあまり効果がない。頭頂部が薄くなってきた自分としては、ツヤツヤ髪の復活を心待ちにしている。(NS)
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yoko
「復活」といえば、私のiPhone 6。2015年に購入して、2020年に必要なAppが使えなくなったので、iPhone SE 第2世代に買い替えるまで5年間、問題なく、毎日働いてくれた。このiPhone 6は2017年に一度水没している。ある週末の朝、夫がコンドのランドリールームから持って帰ってきた携帯を渡された。「ジョークかな〜」と思ったら、本気 (マジ) だった! ベッドで使っていたのをそのまま忘れて、シーツと一緒に洗ってしまったらしい。すっかり洗濯されて画面にはカラフルな縦線が!! そこから水没したスマホの救済方法を検索し、お米で乾燥させることにした。ジップロックに生米を入れ、携帯をその中に埋め、冷暗所で放置。3日後に確認したところ、まだ電源がつかなかった。1週間後、なんと電源が入った! ちなみに、携帯が水没したとき、ちょうど日本から妹が友達と来ていて、連絡が取れないと困るので、急遽 (きょ)、小ぶりな第1世代iPhone SE を買った。もし、iPhone 6が直らなかったら、そのままSEを使うつもりだった。でも、無事に(お米のおかげで)復活したので、その後3年間iPhone 6を使うことができた。その時に購入したSEは、今でも音楽プレーヤーとして使っている。 (YA)
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思えば2020年3月末から、私の人生で最大の娯楽である海外旅行の道が閉ざされた。その時点で、5月のペルーとチリ、8月末から9月にかけてのイタリア+近隣国への航空チケットの手配をしていたのだ。悪夢?のコロナが始まった当初のロックダウンは1か月ということだったので、少なからず旅行の夢はつないでいた。ところが、1か月を経過しても、収まるどころか、コロナは世界中に蔓延。社会に大混乱を招く羽目になってしまった。人々は職を失い、自宅待機、在宅勤務を余儀なくされた結果、観光産業、娯楽産業などは大打撃を被ることに。旅行へのわずかな夢をつないでいた私も、とうとう諦めざるを得なくなってしまい、イタリアの切符はキャンセル、南米は半年後まで有効なチケットに変更した。しかし、半年経過後も終息の兆しは見えず、泣く泣くチケットを無駄にすることになってしまった。1年半後の昨年秋、とうとう痺 (しび) れを切らした私は、遂にメキシコ世界遺産の街グアナファトへの4泊5日の旅を決行。そして、今年4月は同じくメキシコのウアトゥルコ (オアハカ州)、5月は2年半ぶりの日本、9月にイタリア、11月にメキシコシティ、さらに、もうすぐ再び日本へ飛び、各地の温泉の旅を楽しむ予定! 私の旅がとうとう復活した2022年であった。万歳!! (Belle)
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jinnno-san
世の中のコロナの波も終わりに近づいた?ような雰囲気になってきたね。パンデミック期間は、いろいろな行事が中止になって、お店やデパートも休業していた時期があったよね。それで忘れてしまっちゃったのか、今年の10月頃に、友人のH部長が「ブラックフライデーって、今度の土曜日?」と聞いてきた。・・・え!?、まさかのまさか? 爆 あたいの頭の中 → ①ブラックフライデーは、米国史上、10月に開催されてたことないでしょう 笑。②あたいの知る限り、毎年11月開催。確かに、ズレは1か月だけなので、惜しい! 笑。③しかし、1,000歩譲ってブラックフライデーを知らないにしても、行ったことない人でも、フライデーという単語から土曜日にはつながらん 笑。④H部長は、トンチンカン英単語解釈 (例:Back Rib=黒豚)だけで笑わせてくれるのではなく、こちらの方でも、そうだったのか、、。ブラックフライデー復活で笑わせてもろた 笑♪♪ 最近、飲み屋さんへ行くのを復活させた、ら、ボトルキープというシステムを思い出した (忘れてた 笑)。棚の上を眺めると、ボトルに書かれていた字にめちゃめちゃ見覚えがあるではないか。よーく見たら、自分の名前と筆跡 笑。2020年のモノ 笑。これって、ベッドの下からお札見つけた感? 笑。復活って単語、やっぱポジティブだわ~ 笑。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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今も昔も、自他ともに認めるお菓子好きだ。アメリカでは手に入らない日本のお菓子があるのは当然だが、母国を離れている間に、かなり沢山のお気に入り商品が消えてしまっていることに気がついた。一つはスナック菓子「カール」。西日本でしか販売しなくなるというニュースを聞いて、覚悟していたが、なかなかショックが大きかった。販売終了になる前に、日本食スーパーで買いだめした記憶がある。そして、チョコレート菓子「ポポロン」。アメリカではもちろん見たことがなかったが、帰国の際はいつものように食べていた。しかし、今年の夏に帰省した時には、コンビニや複数のスーパーを探しても見つからなかった。ネットで検索したら、なんと2015年に販売終了になっていた。そこで、韓国系のスーパーでよく見かける、ポポロンにそっくりの「ホームランチョコ」なるお菓子を買って食べてみた。うーん、見た目はそっくりだけど、なんだか中身のチョコの味が薄い感じ。ポポロンには負ける。動物の絵柄のチョコレートビスケット「キティランド」もあったな。最近、見かけないと思ったら、2012年頃から生産終了になっているとか。考えてたら、無性に食べたくなってきた。期間限定でいいから、懐しのお菓子が復活しないかなぁ。(SU)

(2022年12月1日号に掲載)
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好感度

 

▽姪の一人は「ガングロ」高校生だった。金髪で、顔に塗るファンデーションは濃い褐色、目の周りと口は白塗り。大人からは眉をひそめられ、不良 (死語だな) の烙印を押されてしまう外見。悪ギャルのサブスタイルを楽しむ理由を聞いたら、驚くべき反応が返ってきた。第一印象が良くないのは知っているという。それが、電車やバスでお年寄りに席を譲ったりすると「うわっ! こいつメッチャ良いヤツなんだ!」みたいな感じで注目され、好感度がブチ上がって得するという。そのギャップが快感でヤメられないそうな。若いながら強 (したた) かな処世術を身に付けていた。▽母を連れて入った飲茶 (ヤムチャ) の人気店は混んでいた。「相席になります」と案内されたテーブルの先客は若いカップル。店員さんが 「ここ、よろしいですか」と尋ねたら「お断りします」と、まさかの返答! ええ〜っ! 普通OKだろ〜? 他の席が空くまで20分以上待たされた。客の自由だろうけど、好感持てないな〜。▽新幹線の座席を少し倒そうとして、後ろの若者に「いいですか?」と声をかけたら「自分は大柄なので、とても窮屈」と拒絶された。本人は悠然と倒しているのに。私は隣が空席なら、承諾を得てそれも倒す。2席を独占するつもりはないが、背もたれの隙間から後ろの乗客に見られるのがイヤなのだ。私の好感度も高くない。(SS)
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▽「私、けっこう、美容整形にお金かけたんだよ」と、会社を経営している韓国人が教えてくれた。大学時代にバイトでお金を貯めて、変身したそうだ。顔に自信が持てるようになったら、就職も恋愛も上手くいったとのこと。韓国は整形天国で、しかも寛容。彼女の旦那も整形のことを知っていて「子どもが親に似ていなくても、将来、整形すればいい」と笑っていた。あえて整形を告白してキラキラ輝いている彼女の好感度がグッと上がった。▽アメリカの政治家たちは、専任のカラーリストを雇っているそうだ。例えば「話し合うとき」は青、「戦うとき」には赤のネクタイをつけるという。色の心理効果は科学的にも明らかにされている。先日、SDのデイサービスを訪問したときも、カラフルな洋服にお気に入りのアクセサリーをつけた高齢者ばかりで、とても明るく楽しそうに見えた。▽第一印象は出会った瞬間、ほんの数秒で決まると言われている。瞬時に「敵」と「味方」を見極めるメカニズムとのことだ。その要素は、見た目が55%、話し方が38%、内容が7%で、何を話すかは重要視していないらしい。好印象はその人を「味方」と見なすサインになるらしい。今から美人に変身したり、可愛い性格に修正するのは難しいけれど、服装なら自由に変えられる。これからは、さわやかな色の服を着て、好感度をアップしてみたい。(NS)
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▽いつも表情が同じで行動の予測がつかない。甘えているのかと思いきや、いきなり噛みついたり、引っ掻いてくる。私にとって、ずっと可愛さと怖さが混じった存在だった猫。慣れ親しんでいた犬と比べ、猫への好感度は決して高くなかった。でも、一緒に暮らすようになって数年経った今、無表情と思っていた猫たちが、実はいろいろな感情を表現していることを知った。鳴き方や体の動き方で、リラックスしているのか、甘えているのか、緊張しているのかなども分かるようになった。我が家に来てくれた猫たちが、とりわけ穏やかで優しく、ラッキーだったのかもしれないが、おかげで世の猫たちへの好感度も急上昇中。▽我が家のお隣さんが犬を飼い始めた。よく吠える子で、私が庭で作業を始めると、ものすごい剣幕で吠え始める。のんびりと庭仕事をしたくても、吠えまくられると「いいや」となって中断。少し困っていた。そんな日々が数週間続いた。ある日、落ち葉などをかき集めていたら、ふと視線を感じ、お隣さん方面に目をやると、フェンス越しにこちらを見つめているワン公の姿が。優しい表情で、じっと私を見守っているような・・。その日を境に、全く私に吠えなくなった。その子に認められた気がして、とても嬉しくなった。好感度一気にアップ (笑)。(RN)
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日本のメディアでは、芸能人好感度ランキング (1位:サンドイッチマン、2位:マツコ・デラックス、3位:明石家さんま) や好感度女性アナウンサー (同:水ト麻美、有働由美子、和久田真由子)、好感度の高い企業ランキング (同:セブン-イレブン、無印良品、日本マクドナルド) などの調査結果が毎年発表され、「へえ~そうだったのか」とか「なぜにこの人、この会社が1位?」という感想を持つことがある。実際に私は、明石家さんまはともかくも、マツコ・デラックスは決して好きなタレントの範囲に入らない。好感度とは他人に好印象を与える度合いのこと。では、どうすれば、どう振る舞えば、人に好まれるのか。私的に好感度が高い人という定義は、出しゃばらない、嫌みを言わない、一緒にいて楽しい、気遣いがよくできる、顔立ちの印象がさわやか、心が広い、などなどである(決して、私がそのすべてに当てはまるという意味ではない)。特に、私は自分の顔はさておいて、いや、自分の顔に自信がない分だけ、とても“面食い” なので、私がその人に好感を持つには、男女ともに顔の印象が大事。そうやって、私が選んだ? 私に選ばれた? 現在、交流ある友達は皆、好感度の高い人たちばかりで、そういう人たちに恵まれていることに、唯々、感謝である。(Belle)
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そもそもの顔つきが、垂れ目、パンダ面、口元ニッコリ型の人は、怒っていても笑い顔なので 笑、腹を立てているのか分からない。一言も言葉を発しなくても、すでに他の人より好感度が高い 笑。お徳 (得) なお顔だわ 笑。全く反対の人もいて、怒ってないのに、メンチ切ってないのに (昭和の言い方?笑)、相手が不快になってしまうパターン。気の毒だわ~ 苦笑。知り合いに、怒ってもないけど、笑い顔でもない、微笑んでもなぜか、不幸そ〜に見えてしまう 笑 アメリカ人の青年男子がいる。肌が青白いので、血色がよろしくないように思ってしまう。大丈夫? 具合が悪いの? と気遣ったら、至って健康とのことだった 笑。わたしは怒り顔でも悲観的な顔でもないと思うけど、見た目が小さい。いや、実際に小さい 笑。6年間履き続けた靴が浸水するようになり 笑、同じ靴が欲しくなり、探して、探して、探しまくって、やっとオンラインで見つけた。前回はBoys 4 (小学生のサイズ 笑) だったけど、まだ大きいではないか!! なんと3.5でよかった。足も縮む?? 小柄だからなのか、アメリカ人の子供に、よーく足の先から頭のてっぺんまでジロジロ見られる 笑。子犬にはキャンキャン吠えられる 笑。わたしって、子供や小動物には好感度バツグンらしいわ! 笑 (ライバル意識を持たれているという意見もあり 笑)。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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いつも笑顔で話しやすい、他人の悪口を言わない、ポジティブに物事を考える人は好感度が高い。私自身が話しやすい人間かどうかは、相手が感じる印象だから何とも言えないが、人に会う時は笑顔で話すことを心がけている。もともと人との付き合いが苦手なので、意識して無理に明るく振るまうことも少なくない。私の近所に、通り道や学校の送り迎えでバッタリ会うと話が長く、なかなかその場を離れられなくなる人がいる。初対面の時は気さくで良い人という印象だったが、次第に、かなり口が軽く、他人の情報をよく話すことに気がついた。時には、それは誰かがあなただけに言った個人的なお話なのでは?ということも喋べるので、ちょっと警戒するようになった。話の流れで、子どものことや夫の仕事のことなども尋ねられたりするが、うっかり話せば、ご近所に伝わってしまう可能性ありと思ったので、最近は何を聞かれても「まあ、適当にやってるよ」的なことしか言わないようにしている。私が人と付き合う上で、第三者の個人的情報を簡単に話さない人、悪口を言わない人を選ぶというのは結構重要だ。どんなに気さくで明るくても、噂好きだったり、他人を悪く言う人は、正直好きではない。好感度というのは、上がるのも早いが落ちるのもとても早いのだ。(SU)

(2022年11月16日号に掲載)
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買い物

 

▽長年使用していた冷蔵庫が故障した。代替品と無償交換してくれる保証書があり、出費せずに新品を得られて喜んでいたが、その「お得感」は時代遅れかも —。IoT (インターネット・オブ・シングズ) の世を迎え、家電製品に搭載したセンサーと通信機能をネットにつなぐことで、日常生活の省力化と利便性が急速に高まっている。将来的には、初めから各家庭に冷蔵庫が無料で配られるという (!)。ミルクやバターが不足すると、センサーが働いて流通業界に情報が送られ、必要品が自動的に届けられる。家電メーカーはマージンを稼ぐ業態へ移行すると予想され、買い物の概念が “製品を買う” から “サービスを買う” へ大きくシフトするらしい。▽人生最後の大きな買い物と言えば、お墓? 家墓があり、墓守 (はかもり) を次世代に継いでいけるなら問題ないが、私のように子供がいないと、先祖の「永代供養」あるいは「墓じまい」の決断を迫られる。それでなくとも、月々の墓地管理費や檀家が負担する菩提寺の修繕費用が遺族の自由度を圧迫する。日本では少子化の現実から、墓じまいビジネスが活況を呈してきた。「葬送」と「処分」の境界線を明確にし、先祖の威厳が失われない賢明な選択をしたい。ここでも買い物の概念が “墓石を買う” から “墓じまいのサービスを買う” へ大転換している。(SS)
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▽昔から買い物が苦手だ。服も靴も必要に迫られて「買わなきゃ」となるまでモールに出かけない。試着も疲れるし、たくさんの品物を見ているだけで目眩 (めまい) がしてくる。そういえば、母親もそんなタイプの人だった。せっかく、サンディエゴのアウトレットに連れていったのに「広くてすごい」と感心するばかりで、何も買わずに帰っていった。▽ネットフリックスで日本発のリアリティ番組「はじめてのおつかい」が放送されている。タイトルは「Old Enough!」。生まれて初めて、買い物に挑戦する子どもたちの奮闘ぶりは、海外の視聴者にも微笑ましく映り、たちまち大ブレイク。でも、子どもの単独行動を原則、法律で禁じているアメリカでは「子どもにもっと自分たちで行動させるようにしよう」と違った受け止め方がなされ、NYタイムズ紙で米国の子育て見直し論にまで発展している。▽最近の心理学の研究によると「物を買うより、経験を買ったほうが幸せになる」とのこと。経験が人との繋がりをもたらし、人とのつながりこそ幸福をもたらす。ブランド品を買い求めるより、大切な人とレジャーを楽しんだほうがハッピーになれるらしい。物を買う時は、誰と使おうかな、と考えてみる。このワインは誰と飲もうかな、この家に誰を呼ぼうかな、と想像する。還暦を過ぎて知った「買い物と幸福度の捉え方」。実践してみようと思う。(NS)
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▽日本に帰省すると楽しみなのが買い物。普通のスーパーマーケットでも十分に楽しい。普段から生食卵に飢えているため、卵コーナーはキラキラ輝いて見える。種類の豊富さに圧倒され、しかも、全て生食OK! 卵かけご飯は私の日本滞在中のご馳走。お惣菜コーナーの品揃えに狂喜乱舞し、鮮魚コーナーでは新鮮で親しみのある魚介類を前に、どれを買おうかと贅沢に悩む。パン屋さん巡りも欠かせない。特に日本の食パンが大好き。生活用品や雑貨コーナーには何時間でもいられる。本屋さんも外せない。文房具店も絶対に外せない。機能性に富んでデザインも自分好みの「優れもの文具」がたくさんある。コロナの影響で3年以上帰省していない。入国制限の措置も解除されるということで、気軽に帰省できるようになるのはとても嬉しい。▽高校生の娘とショッピングモールへ買い物に行くことがある。娘は自分の着る服にもこだわりが出てきて、気に入った服や靴を求めて店巡り。最初は張り切って試着するけれど、2軒、3軒目になると、もう嫌になってくるらしく、さっさと買って早く家に帰ろう、と言い出すのがいつものパターン。自分の服も見て回りたい私は、好きなものを食べさせ、飲ませて、エネルギーチャージさせて、買い物に付き合わせている (笑)。(RN)
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「また大けがをした~」と姉がよくほざいていた。別に買いたい物もないのに、デパートへふらっと立ち寄ったら目が欲しがり、ついつい買ってしまったと言う。姉は造船業の下請けを営む実家の手伝いで懐は豊かだった。それに比べて、この妹と言えば、大学卒業後、親との約束を破って東京に居座ることを決めてしまった手前、もう親の脛は何があってもかじれない。月々のサラリーでやり繰りしていたので、普段の生活は慎ましさそのもの。スーパーやデパートの広告と睨めっこしながらの日常だった。生鮮食料品はともかく、保存の効く日用品は必要だから買うのではなく、安くなっているから買う。こういう癖をつけて乗り込んだ (?) サンディエゴ。私の買い物意欲を大いにくすぐってくれたのが、クーポンの存在だった。渡米当時はクーポンと同額をスーパー側が引いてくれるという嬉しいサービスがあった。さあ、そこから、私のスーパーとの闘いが始まった。ひとしきり買い物品をカートに入れて、レジで「これでどうだ!」とばかりにクーポンを出すと、合計金額がみるみる下がっていく。「私の買い物術を見たか!」と勝ち誇った気分でスーパーを後にする。気持ち良い! こうやってせっせと貯めたお金を、世界でパア〜ッと使う。これもかなりの爽快感! ああ、楽しからずや、買い物!(Belle)
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友達に大の牛乳好きの夫婦がいて、好きすぎて、思わず牛1頭を共同で購入し、乳搾りの権利を獲得! 週に一度、乳を搾りに酪農場へ通っている (すごっ 笑)。そして、一回に10リットルほどの生乳を持って帰ってくるらしい。実はわたしも、牛乳だーい好き。ご飯を食べずに牛乳を飲んで過ごせる。それを知った友達は、私に2リットルの生乳をお裾分けしてくれた。それは、すでにクリーミー部分と液体が分離していた。クリーミー部分はそのまま飲んだり、バターを作った。液体部分はモッツァレラチーズが作れた。自分で作るからか、これが買うよりもめちゃめちゃウマい! クリーミー部分はまるで生クリームのドリンク版。濃厚で甘くも感じる。自作のチーズは、ちょっと思っていたのと違うけど 笑 (多分、温度計が壊れていた? 笑)、簡単でしかも上品! 買えば高価なチーズをお家で作れちゃうとは、素晴らしい!・・と自己満足 笑。と、と、ところが、、、あまりに好きすぎて、大切に、たーいせつに使おうと自制していたら、味が変わってきた! ヤバい! これは、もうゴクゴク飲むしかない!と思ったけど、何杯も一挙に飲めない。生乳がもっと手に入れば、遠慮なく飲めるのに・・。と、次第に頭の中で、次の大きな買い物の絵が “牛1頭” になっていた 笑。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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物価が高い。△えのき茸が7.99ドル!? 納豆3パックが4.99ドル!? 日本だったら、こんな買い物はせいぜい100円以下なのに! 最近は、日本食スーパーで値段を気にせずに必要な物を買うと、100ドルなんて簡単に超えてしまう。子どもを連れていくと、お菓子とジュースをねだられて、つい買ってしまうので、さらに出費が増える。なので、買い出しは1か月に1〜2回だけにしている。△今日、ガソリンを補給したら、1ガロン4.95ドルだった。高い〜っ!! 何年間も高すぎると思ってきたが、私が我慢できるのは3ドル台まで。だんだんケチになってきて、今までは満タンで入れていたのが、20ドル限定でストップするようになってきた。でも、20ドルだけではすぐに空になるので、やむなく40ドル入れることも・・。それでも満タンにならないが、子どもの学校の送り迎えだけなら4日くらいはもつ。私が入れると自分で支払わないといけないので、旦那が休みの週末まで待って、彼にわざと私の車を運転させて、思い付いたように 「あ、ガソリン入れないと!」と言って入れさせる小ワザを使う。物価高のせいで、性格までケチ臭くなってきた自分がイヤになってきた。(SU)

(2022年10月16日号に掲載)