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昨年暮れに訪れた歴史ある2軒の温泉宿は対照的だった。① 福島県高湯温泉T旅館・・・創業140年。母が少女時代に親と逗留していた湯治の定宿。60年ぶりの母は立派なホテルに様変わりした姿に絶句した。茅葺き屋根の硫黄泉小屋は残されていたが、他の浴場は改築され、モダンさと清潔感を強調。新旧のコントラストを見事に際立たせ、若者の人気も集まり連日満員! ② 山形県瀬見温泉K旅館 ・・・同県最古の温泉宿 (玄関=明治元年築) を切り盛りする大女将 (80代?)。陳列された明治期の大型時計と無数の番傘、そして江戸期の古色蒼然とした雛飾りは「停止した時間」の象徴か。館内は迷うほどに広いが、客は私1人。深夜2時半。雪音が夜の静寂を増幅させるのか、大浴場の湯気の中で “物の怪” が漂うような邪気を感じた。明け方には凍結した水道管が破裂。部屋の洗面所が水浸しに・・・。「時代に乗った」T宿。「時代を残した」K宿。T宿のサービス度もHPの充実度もK宿を凌いでいる。とはいえ、強烈な印象を残したのは紛れもなく後者。K宿のような老舗旅館が存在する限り、母国への旅情が掻き立てられるというのも異境人としての本音だろう。 (SS)



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▽生きていれば今年107歳になる祖母は、毎日寝る前に嫁入り道具の箱枕の小引出しから、セピア色の祖父の写真を取り出して、「今日もありがとう」と手を合わせていた。その箱枕は、硬くて凛とした明治のオンナそのものだった。電車もなかった明治に生まれて、大正、昭和、平成と、時代の変遷に揉まれながら、飛行機にまで乗った祖母を今更ながら凄いと思った。▽エネルギーたっぷり・時間たっぷり・お金なしの「子供時代」。エネルギーあり・時間なし・お金あり(?)の「大人時代」。エネルギーなし・時間たっぷり・お金あり (?) の「老人時代」。人生を大きく3つに分けると、どの時代にも足りないものがある。仮に3つとも持っている幸運な人がいても、有効に使えているかは別問題。人生の妙味はそこにあるような気がする。▽テレビジャパンで放送されているドラマ『JIN-仁-』を楽しみに観ている。現代の脳外科医が幕末の日本にタイムスリップするというSFストーリー。苦楽を共にし、喜怒哀楽を共有することの素晴らしさは、時代を超えて普遍だと思った。南方仁と咲さんの運命や如何に。 (NS)



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【テキスト編】電話よりもテキストメッセージ。短くて、くだらないテキストメッセージが行ったり来たり、“永遠にコミュニケーション” が続いている “若者たち” についていけない!! なんと別れ話もテキストメッセージで済ませるような人々が増えたとは!! 本当に信じられない。会えなくても、人との繋がりは少なくても、電話=声で意思疎通をしたいと私は思っている。【フェイスブック・ティーン編】ティーンの姪と甥は私のフェイスブックのフレンズになっている。彼らの Wall の会話を読んでみると “????”!! 会話になっていないようなやり取りや、彼らの年代しか通じていないようなニュアンス。おばさんの私はびっくり!! 年だなぁ〜と時代を感じてしまう。【フェイスブック・中年編】 かなり “開放” しているフレンドがいる。写真、コメント、考え方などをどんどん “発表”!「OMG」のような大胆さには尊敬するけれど、やはりついていけない! どっちにしても、私は “時代” についていけないような人間だ!! (S.C.C.N.)



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時代家具、アンティーク和家具に惹かれる。わが家のインテリアと合うかどうかは別として、階段箪笥や薬箪笥、茶棚、文机、ちゃぶ台など置いてみたい。アンティーク時代時計もいい。そういえば、母方の田舎、祖父母の家に古い柱時計があった。遊びに行くと、1日中「カチコチカチコチ」と時を刻む音が聞こえる。そして1時間ごと (それとも30分ごとだったっけ?) に時報を知らせる「ボーン、ボーン」という音が聞こえていた。古い梁、以前は土間だった台所、引き戸式の勝手口、仏壇、障子、襖、日中でも薄暗い居間、蚊帳、旧式豆炭あんか・・・懐かしい。普段は洋風の家に住んでいたので、長い休みに母と妹と訪れる祖父母の家は日本家屋そのものでとても珍しかった。ただ珍しかったけど、「いいな」とも「住みたい」とも思ってなかった。今さらながら、とても懐かしく思える。古いもの、時代がかったものが温かく感じられる。アメリカに住んでいるからなのだろうか、それとも歳のせいなのだろうか。 (YA)



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「フィーチャーフォン」。なんだかカッコいい響きだが、時代遅れの携帯電話って意味。Android や iPhone のようなスマートフォンとは違い、いくつかの Feature (機能) なら付いているよ、って意味らしい。テキストとかカメラとかはこのフィーチャーに含まれる。私の携帯もフィーチャーフォン。もう5年近くも使っている。一方、周りのみんなはスマートフォン派。料理の写真をその場で Facebook にアップしたり、GPS機能を利用して快適なドライブをしたり、無料アプリで遊んでみたり、なんだかとっても楽しそう! でも私には必要ない(あれば便利だよ)。私は替えない(本当は買えないでしょ)。むなしい問答をしてみた。そうそう、5年前まで使っていた先代の携帯電話は凄かった。デカイ、オモイ、シロクロ、ノーテキスト、ノーカメラというフィーチャーフォンですらない代物だったから。その頃からすると、私のこのフィーチャーフォンだって、フューチャー (未来) フォンだったのにな。兵どもが夢の跡だよ、スマートフォン。テクノロジーの現代社会、なんともイタチゴッコな時代である。 (AS)



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時代劇を見るのは結構好きで、好き嫌いの分かれる 「水戸黄門」も「早く印籠出してくれないかな〜」とワクワクしながらテレビで見ていた。近所の友達から「Sちゃんのおじいちゃんって水戸黄門?」と疑われるくらい、父方の祖父 (ヤギ髭あり) は初代水戸黄門に似ていたので親しみが湧いたのかもしれない。遠山の金さん、大岡越前・・・ (あれ?あまり思い出せない)、大河ドラマも1年を通して見ることが多かったし、赤穂浪士や白虎隊にいたっては涙なしでは見られなかった。そういう時代だったからと、一括りで言えないくらい悲しすぎる内容も多かったと思う。年末と言えば赤穂浪士。討ち入りの日、12月14日は母方の祖父 (私が4歳の時に亡くなった) の命日だった。12月14日が来ると、先に討ち入りを思い出していたのだが、調子のいい私は「今日はおじいちゃんの命日だね」と言い、「おじいちゃんのことちゃんと覚えていて、なんていい子なの!」と褒められていい気分になっていた。  (SSo)



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「こんな時代が来るなんてね〜」と話すのは、毎日Skypeで話をしている母。毎日決まった時間にSkypeをかけては、だらだらと、ほぼ1日中つけっ放して適当に話をしたりしている。カメラが付いているから日本の実家の様子もわかるし、両親も私のアメリカ生活がよくわかって安心するようだ。という訳で、Skypeは我が家にとって、とても便利でありがたいものである。父が遠洋漁業をしていた40年ほど前は、母が南米やハワイにいる父に国際電話をすると、3 分で5千円ほどかかったらしい。私は産まれていなかったので知らなかったが、姉たちが言うには、電話をかけても音声が悪く、大声で「もしもしー? もしもしー?」と言っているうちに時間が経ち、すぐに切らなければならなかったそうだ。そういう時代を通ってきた両親からしてみれば、テレビ電話 (?) で、しかも無料でアメリカと日本で話ができるなんて思ってもなかったことだろう。ところで、今20歳くらいの子たちって、カセットテープを知らない子がいるっていうから、これまたビックリだ。もしかして、ビデオテープもか? (SU)



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♪そんなー時代もーあっーたねと~、いつか話せる日が来るわ~♪ 年末に名古屋へ帰った時、樹木希林さんのフジフィルムの “お正月を写そう・富士カラーで写そっ♪” のコマーシャルに、元・超アイドル松田聖子さんと元・超アイドル小泉今日子さんが共演してた。思わず「すごっ」。「小泉今日子さんが出てる」と言ったら、幼なじみのお姉さんの次女が (説明・関係が長いようですが、田舎は近所同士、皆が仲良し!) (しかも正月から、田んぼを挟んだ近所の家の居間で過ごす私)、ネットに 「小泉今日子って誰?」と打ち出した。えええエー? 今どきの女子高生はニッポン代表アイドル歌手・Kyon2を知らない?! 彼女たちは (親戚の親戚の子供らが集まっていた)「えーっと、こいずみ・きょーこって・・女優?」とか、フムフム言いながら検索しているのを見てたら ♪時の流れに身を任せ〜♪ の曲が私の頭の中で鳴り始めた。私だって、ジュリーの時代ではございませんが、あまりにもカッコいいので歌は知ってますぅ→ ♪時のぉ~過ぎゆくままぁにぃ~この身をまかせー男とぉー女がただよいながら~♪ いつの時代でも名曲は名曲じゃーっ!  小・中学生たち! よ~くニッポンの名曲を覚えとけーッ (と言っても私もたいして知らない) (満星と那月と彩雲のおば)



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我が家の車には、ラジオとカセットテーププレイヤーが付いている。普段はラジオだけで十分だし、たまに学生時代に録音したテープを聴くくらいで満足する私なので、まったく不都合も感じずに乗り続けている。ある時、 助手席に乗せた友達が「カセットプレイヤーなんて何年も見たことなかったよ。懐かしい!」と感動するのを見て、やっぱりこれって、一昔前のものよねと妙に納得。2008年に生まれた娘が少しずつ大きくなって、ドライブ中にも音楽を要求するようになった頃、夫のお母さんが童謡とお話が録音されたカセットテープ全集を渡してくれた。何でも、夫が子供の頃(30数年前)に聞いていたものとのこと。歌詞カードなど少し黄ばんでいるものの、とてもきれいに保存されていてびっくり。それ以来、ドライブ中は少年少女童謡歌手の歌う 「月の砂漠」「こがね虫」「りんごのひとりごと」「雨ふり」などを娘と聴いている。車の外は 2012年のサンディエゴ、中は1970年代の日本である。アメリカにいながらにして、今の日本の子供も聴いていないような渋い童謡を聴いている娘。きっとおもしろい人に育ってくれるでしょう。 (RN)



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(2012年2月16日号に掲載)