Christian Marclay: Telephones
クリスチャン・マークレー/電話
芸術の既成概念を変えるサウンドアート
モンタージュした映画作品の電話シーン
芸術は長い歴史の中で概念化され、事物は具象、音は抽象、イメージは象徴という解釈が続いてきた。
日常的に耳にする音は「雑音」 で、音楽を「芸術」 とする根拠はどこにあるのか? クリスチャン・マークレー (1955-) は1970年代に誕生した芸術分野「サウンドアート」の第一人者。
彼は100本を超える映画作品の電話シーンをモンタージュしたビデオ作品 “Telephones” (1995) を発表し、雑音が調和、あるいは不協和音を奏でながらアートの一要素となることを主張した。
SAN DIEGO MUSEUM OF ART, 1450 El Prado, Balboa Park.
phone: 619-232-7931 (I)
10am〜5pm (日曜:12pm〜、金曜:〜8pm)
水曜休館
$15 (一般)
www.sdmart.org
(2019年4月16日号掲載)