NYの深い孤独と不思議な共感 レンズが捉えた恐怖と安堵のメタファー
Bruce Davidson: Subway
2023/12/3 (日) まで
SD Natural History Museum
https://www.sdmart.org/exhibition/bruce-davidson-subway/
1980年、アメリカ人写真家ブルース・デヴィッドソン(1933年生まれ)は、ニューヨークの地下鉄の線路を1年かけて巡り、ゴトゴトと音を立てながら、時に厳しく街を旅する人々の姿を撮り続けた。
ワンダ&キャム・ガーナー夫妻のコレクションからの寄贈を記念して開催される本展では、ニューヨークの危険な時代に撮影された、色彩豊かで直感的、そして驚くほど親密な乗客のポートレートを紹介する。
普段は気づかれることのない美しさを発見しようと、デイビッドソンが初めてカラーで撮影したドキュメンタリーシリーズである。
孤独の蔓延に苦しむ今日の分断社会にあって、これらの写真は人と人とのつながりの可能性と力を思い出させてくれる。
デビッドソンは次のように回想している。
「電車の中で隣に誰かが立っていると、言葉を交わさずとも親密な絆が生まれることがある。私はよく満員電車の中で人に声をかけ、時には自分の人生の話や、他の誰も知らないような親密な内容を話してくれた」
本展覧会の支援は、匿名の寄付者、サンディエゴ美術館のメンバー、サンディエゴ郡コミュニティ向上プログラムによって提供されている。また、当美術館は、サンディエゴ市芸術文化委員会からの支援を受けている。
◼︎ 入場料:
大人 $20
シニア (65歳以上) $15
軍人 $10
学生 $8
写真:Bruce Davidson, Untitled, Subway, New York, 1980. Dye transfer print. Gift of Wanda and Cam Garner, 2022.59. ©2023 Magnum Photos, Inc. and Bruce Davidson.©2023 Magnum Photos, Inc. and Bruce Davidson