Saturday, 07 September 2024

リトル ショップ オブ ホラーズ

 “肉食植物” の餌食になる花屋の店員 人間の野心を叶える不思議なパワー

 

Little Shop of Horrors
2022/9/30 (金) ~ 10/30 (日)
San Diego Musical Theatre
https://bit.ly/3ODYtvQ

 

ブロードウェイとハリウッドで大ヒットしたSFミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』は、30年以上も上演が続く人気ショー。

作詞家ハワード・アシュマンと作曲家アラン・メンケン(ディズニー映画『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』)はクリエイティブな才能に恵まれ、ミュージカル界の「黄金コンビ」と絶賛されている。

<あらすじ>

閑古鳥が鳴く花屋のオーナー・ムシュニクが「店を閉じたい」と言い出した。

営業を続けるには、起死回生の秘策が必要だった。

ムシュニクに引き取られ、店を手伝う気弱なシーモアは、中国人から買い取った奇妙な植物を「オードリーⅡ」と名付け、客引き用に店内に飾ることを提案する。

シーモアのアイディアは的中し、ムシュニクの花屋は一転して大繁盛。

「オードリーⅡ」の名前の由来は同僚のオードリーだった。

シーモアは密かにオードリーに好意を抱いていた。

だが、彼女には暴力的な歯科医の彼氏オリンがいた。

オリンの粗暴な振る舞いで、顔にアザを作ったり、腕を負傷するオードリー。

オードリーも穏やかなシーモアのような男性と結婚したいと夢見ながらも、お金欲しさにナイトクラブで働いていた過去に負い目を感じ、自分の相手はオリンがふさわしいのだろうと、幸せを諦めていた。

さて「オードリーⅡ」は、人間の血肉を餌に成長し、人間の欲望を叶えるという不思議なパワーを持っていた。

口が悪く、R&Bを歌いまくる、この恐ろしい肉食植物は「血」を与え続ける限り、落ち目のシーモアに限りない名声と富を約束していく。

シーモアはうだつの上がらない生活から抜け出そうと、オリン、ムシュニクと、次々に「オードリーⅡ」の餌にしてしまう。

夢が叶い、憧れのオードリーと恋人となったシーモアは植物栽培家としても人気急上昇。

しかし、有名になればなるほど、殺人の罪の意識に苛 (さいな) まれ「オードリーⅡ」の餌の調達に苦慮していく。

苦悩の果てに、シーモアは「オードリーⅡ」を始末したいと思うようになり、愛するオードリーと細 (ささ) やかな家庭を築き、幸せに暮らそうと考え始める。

あろうことか、最愛のオードリーも「オードリーⅡ」の餌食になってしまう。

やがて、シーモアにビジネスの誘いが舞い込む。

「オードリーⅡ」の葉を採集し、増やしては販売を繰り返し、アメリカ中の家庭に「オードリーⅡ」を広めようというビジネス。

これこそが「オードリーⅡ」の壮大な計画である地球征服の全容だった。

シーモアは「オードリーⅡ」の野心を阻止すべく、銃や毒薬などを使い、悪魔の植物を破壊しようとするが、まったく歯が立たない。

追い詰められ、ノコギリを携えて、自ら「オードリーⅡ」の中に入るシーモア。

しかし、無残にも食べられてしまい・・・。


◼︎ チケット:$33〜$75


© Matt Bishop