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数年前までは「死」と「来世」の謎が深まるばかりだった。▽祖父、祖母、父、妹の死を迎えて、ある謎に囚われていた。日頃の気苦労が強面 (こわもて) に滲み出ていた厳格な祖父。慢性の胃病に苦しんだ祖母。血族との相続争いに明け暮れた父。繊細すぎる感性が災いして精神を病んでしまった妹。生前の4人は「苦」の真只中にあり、死の影に怯えていた。臨終の刹那 (せつな)、皆に共通していたのは、優しすぎる微笑を浮かべて幽界へ旅立ったこと。苦の連鎖から逃れた安堵感には違いなかろうが、どんな世界で、何を見たのだろう? ▽今では、不幸・不遇に身を預けずに、自分で意味を見つけてユーモアに解し、自ら態度で示して人生に答えたい…と思うようになった。しかし、この「態度で示す」が実に難しい。私たち夫婦は、どちらかが死期を迎えたら、これまでの愉快な話をしながら、笑って見送ることにしている。「人生組曲の最終楽章をどう演奏して、幕を降ろすべきか」などと、大上段に構えるのをヤメた。お笑い芸人が (誰だったか?) 「死 (臨終) は落語のオチに似ている」と言った。劇的な結末ではない、少々気抜けしたような「あ、終わっちゃったな」というような。死はそんなものか? 死は経験則で語れないし、死の恐怖を克服したい欲求こそが煩悩。来世の謎解きもヤメた。 (SS)
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▽2020年が明けたと思ったら、もう10月半ば。年を取ると、なぜこんなに時間が経つのが早いのだろう。▽もともと野良 (ノラ) だった我が家の猫。一体、どこからやって来たのだろう。10月7日で丸7年。今さら「Nextdoor」に投稿する勇気はない。▽両親がサンディエゴに遊びにくる時期に合わせて取り付けたウォシュレット。とても快適に使っている。でも、なぜ、アメリカではウォシュレットが普及しないのだろう。▽10年以上も記録しているのに 「計るだけダイエット」が上手くいかないのは謎だ。じわじわと体重が右肩上がりになっている。▽ずいぶん前に「私有財産不可侵」を明記して憲法改定した中国全人代。官僚が続々と資本家に変身していく中国って、資本主義国家?▽新型コロナウイルスは、感染拡大から半年が過ぎても謎だらけだ。回復後に再び感染したケースが、世界各国の研究グループから、相次いで報告されている。回復した患者は免疫を獲得できるのか。なぜ日本は、新型コロナウイルスで亡くなる人や感染者が少ないのか。そして、ウイルスの発生源が何かについてのはっきりしたデータがないことも謎を深めている。その宿主を突き止めて、ヒトへの感染のメカニズムを解明できれば、有効な治療薬やワクチン開発が劇的に進展するそうだ。 (NS)
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旦那とは東京で出会った。出会ったと言っても、働いていた会社に英語クラスの先生として彼が来ていた。当時、アジアとの輸入業務を任されていた私は、母国語の中国語以外、英語も必要だったので、社長命令でその英語クラスを受けた (会社がレッスン費を全部カバー)。彼のレッスンが面白くて、教え方も上手なので、他のメンバーたちにも好評だった! 私も旦那も日本人じゃない、外国人同士ということもあり、先生と生徒の関係からお友達になり、結果的にアメリカで結婚、サンディエゴで 20+α 年の暮らしを続けている! 旦那の話によると、あの時、私の会社がアレンジした英語クラスは自分のアパートから遠く、スケジュールも全然合わず、どうしても行きたくなかったという。派遣会社に何回も断ったが、私の会社の指名で行くことになった。結婚してから、旦那が「不思議なことに、あの時、謎の力で磁石のように吸い込まれた感じ。あのクラスにいたんだ!」 と私に言った。私は旦那に 「あれは謎じゃなく、運命なのよ」 と答えた (笑)。 (S.C.C.N.)
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△洗濯をすると片一方が失くなるソックス。特に、子供たちが乳幼児の頃の小さい靴下! 一体、どこに行ったのやら。謎です。ちなみに、うちはコンド住まいなので、共同のランドリールームを使っている。△アボカドの種。義父はアボカドを食べた後に必ず種を取っておき、水に浸けておく。夫が子供の頃から、義父はいつも水耕栽培にトライしていたそうだ。夫が覚えているだけで、かれこれ40年以上続けていて、発芽したのは1、2回らしい。夫も気が向くと、アボカドの種を水に漬けている。やり方は、アボカドの種の尖った方を上にし、横側2〜3箇所に竹串を刺し、水を入れた容器に竹串を引っ掛けて、種が全て水に浸かってしまわないように調整する。あとは、水を時々換えて、発芽を待つ。大抵は種に動きが出る前に腐って、捨てて終わりなのだが、今回は5月頃に水耕栽培を始めた種の下部分から根が出てきている! 夫がひとりでせっせと世話をしている。あとの人たちは興味なし。さて、無事にアボカドの芽は出るのだろうか。(YA)
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インターネットのおかげで、謎が出てくれば、その場で調べることができるのが本当にスゴいと思う。私が学生の頃は調べ物などは図書館でするものだった。いろいろな謎も気軽に調べられないし、そのままにしてしまうことも多かった。中学生の娘を見ていてると、分からないことがあると、すぐにネットで検索しているようだ。クラスの課題などでも分からないことを、すぐに検索。オンラインゲームやアプリなどでやり方が分からないことが出てくれば、すぐに検索。ほぼ何でも自力で解決している。ネット社会の弊害などが問題になっているが、恩恵も存分にあるとつくづく思う。▽謎の根っこ出現。庭の草抜きをしていたら地中から出てきた。よく見る植物の根と違って、ブヨブヨした袋状のものがくっつき合って拳 (こぶし) ほどの塊になっているのだ。海に漂う生き物か、何かにも見える。ネット検索したが、該当するものが見つからない。写真を撮って日本の父に送ってみた。父もこんなタイプの根は見たことがないと言う。何の根か興味が出てきて、そのまま置いておいたら、緑の細い茎のようのものがスーッと伸びてきて、可愛らしい小さな葉を付け始めた。茎のようなものはどんどん伸びている。どうやら、ツタ系の植物のようだ。このまま放っておいて観察を続けたい。 (RN)
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アメリカのTV番組にはあまりないが、日本には、レポーターやタレントが世界に出かけて、各国から文化や歴史、そして食などをレポートし、それらの国の生 (ナマ) の情報を伝えてくれる番組が沢山ある。古くは「兼高かおる世界の旅」。調べてみると、1959年から30年強放映されたこの番組で、兼高かおるさんは150か国以上を訪れたという。私はこの番組が好きで、気が付けば、そこにはこの番組が既にあり、この番組が私の世界観を広げてくれたと思っている。他にも、既に30年以上も続き、現在も放映されている「世界ふしぎ発見」や「世界まる見え!テレビ特捜部」などもよく見ていたが、ここ数年、かなりはまっているのが 「世界の果てまでイッテQ!」。異国住まいの私がこの番組を知ったのは4、5年前。以来、過去の放送分もネットでかなり見た。特に好きなコーナーが「目指せ!196か国制覇、珍獣ハンターイモトワールドツアー」。イモトアヤコが世界で体当たりのレポートを見せてくれ、時には「お、ここに行った、行った」 とか「この街に行ったのに、ここは見逃した、次回!」とかで毎回楽しませてもらっている。ここまで書いて、このテーマに何故イッテQ? それは、この番組のサブタイトルが「謎とき冒険バラエティ」だ、か、ら。かなりこじつけ!? (Belle)
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もう秋なのに、夏よりあっつぁ! 家に温度計はないけど、車に付いている。わたしは、アメリカに来てなが〜いのだけど、どうしても馴染めないもの・覚えようとしないのが、、摂氏で育ったので、華氏が分からない (笑)。華氏を言われても、ピンと来ず。。氷点が32ということは最近知った (笑)。これって0でいいじゃん、とかなり不満だったけど (笑)。だから、車に何らかのナゾの (華氏に失礼な 笑) 温度表示されているけど、気にしてなかった。ところが、友達のH部長が同乗したとき、車の温度計を見てかなりビックリして 「これ、スゲェェ!今日めちゃめちゃ暑いよ!」 ・・・あれ? この部長、わたし以下に華氏のこと知らないっと思ってたけど、知ってんだ・・・とちょっと感心。「119って書いてある! これ、かなり暑いハズ!!」。100を超えるって、聞こえは暑い!・・でも待てよ、温度はダッシュボードの左側に書いてあるハズ。わたしの車だから、それくらい、分かる (笑)。。ん? 119って右側に出てる。ナゾじゃん?・・よ〜く見てみたら 1:19!・・なーんだ。右側に表示されているのは、、いつもお世話になっている、と・け・い (笑!)。確かに、この時間帯は、一日の中で一番暑いだろーが。H部長の言うことを、しかも自分の車なのに、一瞬でも真 (ま) に受けたわたしは、、超ナゾ (笑)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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昔、私の父は遠洋漁船の船長をしていた。私がまだ生まれる前のことだったので、その頃の父の仕事は記憶にないが、子供の頃から実家にあった、不気味な置き物だけはよく覚えている。それらは、主に南米へ行っていた父がペルーやエクアドルなどから持ち帰ったお土産らしい。床の間の部屋に飾ってあった、2匹のワニの剥製、ココナツに顔がある妙に笑顔が間抜けな置き物、猫背のおじいさんを象った木彫りの人形。そして、押し入れに入れっぱなしのメキシコ民族衣装のパンチョや帽子。一番驚いたのは、どこから持ってきたのか本物のライフル (弾は入っていない)。母のクローゼットの奥に立てて置いてあるのを見つけてしまい、子供の頃は、このせいで両親が警察に逮捕されたら困ると、本気で悩んでいた時期があった。一体、父はどんな手を使って、こんなものを持ち帰ってきたのだろう。家族の話によれば、猿やペンギンも船で持って帰ってきたことがあるらしい。50年ほど前のことだと思うが、当時、海の通関窓口はユルユルだったのだろうか?? 父はちょっとした (ちょっとじゃないかも) 海の上の無法者だったのではないだろうか? 謎である。もっと話を聞いておけばよかったと、今更ながら思う。 (SU) |
(2020年10月16日号に掲載)