Monday, 27 January 2025

好きな家事・苦手な家事

 

▽ 妻が調理師免許を持っているので「得意な料理は◯◯」などと宣言した日にゃ、マトモに突っ込まれそうな気がして、とても言えない。献立のレパートリーは足元にも及ばない。妻を見ていると、仕事、家事、人の世話を同時にこなしている。右脳と左脳を連結する脳梁が女性は男性よりも約50倍太いという(何かの記事で読んだ)。つまり、女は男より50倍もの「複数処理能力」があるらしい。マルチタスク型 (水平思考型) は女性の特質? 一方で、厄介な問題に没頭して解決する一点集中型 (垂直思考型) は男性の特徴? 鍋底にこびり付いた黒焦げをタワシで削ぎ落とす作業を任せれば、男は一心不乱にやり遂げる (笑)。男女脳の “特技” を生かして家事を分担するなら、無用の夫婦ゲンカは回避できそうだ。▽20年前の隣人はユダヤ系の老夫婦。お爺さんの担当家事は私と同じで、週1回のゴミ出しと回収後のコンテナを運び戻すこと。これこそ彼の特技だったようで、いつも近所では一番乗り。そればかりか、我が家のゴミ箱まで素早く元に戻してくれる。とにかく動きが速い。翌週に隣家のコンテナを戻してあげたら、彼の「ゴミコンテナ片付けバトル」の競争心に火をつけたのか、その後3週連続で制覇された。回収車が去るや否や電光石火の如く現れたと妻が言う。ドアの隙間からタイミングを計っていたに違いない。(SS)
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▽知人は掃除をプロに任せているが、私は掃除屋さんが来る前に慌てて掃除をしてしまう性格なので、それができない。掃除が苦手な私に、日本の友人がYouTubeの「最強の掃除のやり方&神アイテム」(https://x.gd/a1s5Q)や「キッチン泡ハイター」(https://x.gd/3MEMb)などのリンクを送ってくれた。確かに、楽をして掃除をすることが継続のポイント。特に「キッチン泡ハイター」は台所や浴槽、トイレにも使える便利なクリーナーで、掃除グッズを無駄に増やしていた自分にとって、まさに目からウロコのアイテムだった。▽「少しも料理心なきは つたなき心なり」。これは戦国時代の武将、伊達政宗の言葉。料理好きだった政宗は、毎朝献立を考えていたそうで、その研究は戦時の食料にもつながったと言われている。日持ちしつつ、味も良いものを追求し、当然、美味しい方が士気も上がるというものだ。▽10年ほど前、夫が生活習慣病の兆候があるという検査結果を受けてから、ヘルシーな料理を作るようになった。自家製カスピ海ヨーグルト、「ののじピーラー」のキャベツの千切り、ベリーとナッツのジェラート、豆腐お好み焼き、おから+おおばこピザなど。“You are what you eat”。私たちの身体は口にしたものでできている。「健康がいちばん、食事がいちばん」なのだ。(NS)
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好きな家事の1位は洗濯。大まかに洗濯物を分けて洗濯機に放り込み、完了するまで他のことをしながら待つ。終了を知らせるメロディーが鳴ったら、自然乾燥した方が良いものは取り除いて、残りを隣の乾燥機に放り込む。乾燥完了のチャイムが鳴ったら、良い香りに包まれながら、ほんわかと温かい洗濯物をソファーに座ってのんびりと畳む作業が一番好きだ。温かさに吸い寄せられるように猫がやってきて、洗濯物の山の上に丸くなりたがるのをやめさせるのだけが難点。気分が乗った時の食事作りも好き。家にある食材で自己流の料理を作ることもしょっちゅう。美味しくできる時もあるけれど、不思議なものが出来上がる時もあって、家族からは"You don’t have to be too creative."と注文が入る。▽苦手な家事は、疲れている時にする家事全般。疲れているからといって放棄できないモノもあるのは分かっている。でも、私は自分の精神衛生のために、疲弊時は必要最低限のことだけ済ませて、あとは放っておくことにしている。イライラしながら作って不機嫌な顔で出された食事や、ため息をつきながら掃除されたきれいな部屋は、家族にとってもはた迷惑だろう。テイクアウトのご飯を散らかった部屋で楽しく食べて充電できるなら、家事もまた楽しく取り組める。(RN)
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suzuko-san
私は自称・他称を問わず、リッパな呑み助。飲兵衛には“おつまみ” が最大の友とばかりに、昔から独り身の割には必要に迫られて、せっせと料理に勤しんできた。それが嵩じて、我が家でのパーティ―開催もいとわず、多い時には月に2回も仲間を集めて、朝6時頃からパーティー料理の準備を始めたり、はたまた友達が勤める会社の忘年会に我が家を使ってもらったりと、自分の時間をかなり料理に費やしている。この国に乗り込んできた時も「食関係で身を立てられたら」という淡い期待を抱いていた。結果、民宿を始めたり、インド料理教室を開いたり、頼まれれば誰かの家庭に夕食を届けるケータリングに手を染めたりと、私は少なからず食関係でお金を頂戴してきた。と、ここまで書けば、当然お分かりだろうが、好きな家事と言えば料理!と言い切ることができる。一方、嫌いな家事はアイロン掛け。この「仕事」だけは溜めるだけ溜め込んで、嫌々ながらしている。そんな私だから、遂にはアイロンを必要とする衣類は着ない、という方向へ走ってしまう。最後にアイロンを使ったのはいつ?と考えなくてはいけないほどだ。そんな中、元旦那の娘がなんとジーンズにアイロン掛けをしているのを見てオッたまげたことがあった。殊更にアイロン掛けが嫌いな人にしてみれば、なんでジーンズにまでアイロン? 世の中には奇特な人もいるもんだ! (Belle)
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jinnno-san
どうしても「お片づけ」ができない友達がいる。帰宅すると、歩きながら自分の持ち物を床に置き捨てていく感じ(分かる?笑)。元の場所へ戻せばいいのにって思うけど、これだから、いつも部屋は散らかし放題。旦那は料理が得意なので“ご飯係” だけれど、片付けはしない 笑。そこは料理しない女房が担当。バランスが取れてる 笑。お二人は座敷犬を飼っている。散歩させる時間がありながら、室内の数箇所にオムツの風呂敷バージョンみたいなのを敷いていて、そこでオシッコするし、うXこもしてる。どういうこと?笑 ネコだって家の中に設えた一箇所のトイレで用を足すのに、座敷犬ってそういうもの? 片付けが好きじゃない御両人だけど、排泄物は処分しているみたい (当たり前 笑)。わたしといえば面倒くさがり屋だけど、水周りが汚れているのには耐えられず、料理をしながら、すぐさま洗い物と並行して終わらせる。食器を片付けるときも、棚に手が届かないので、いちいち踏み台を持ってきて収納する。面倒で面倒で仕方ないけど、やる 笑。たまに洗ってないお皿までしまっちゃうことも 笑。煩わしいので、トイレ掃除の使い捨て洗剤付きスポンジで、台所シンク → 洗面所 → 風呂場 → トイレの順で掃除完了 笑。要するに、、面倒くさがりが高じて、苦手な家事などない、かも? (・・・すべて面倒だぁ~ 笑)。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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家事は決して好きな作業ではないが、掃除機をかけたり、床を拭いたりすることに少しの満足感を見出している。使い捨てのモップで床を拭き、付着したたくさんの汚れを見ると、こんなに取れたのかと思えて嬉しくなる。洗濯や皿洗いもそれほど苦にはならない。しかし、夫が調理した後の片付けは、大きくて重い洗い物が多いので嫌いだ。何より苦手なのが料理。レパートリーが少ないため、朝食は味噌汁にご飯、焼き魚に卵焼きの普通すぎる和食か、パンとコーヒーという簡単なものばかり。毎日の子供のお弁当作りも辛い。日本のように美味しい冷凍食品が豊富にあれば助かるのだが、アメリカではそうもいかない。唐揚げなどのfrozen foodはあるものの、味がイマイチなので、結局は朝から揚げたり、焼いたり、炒めたりする羽目になる。限られた選択肢の中から、ブロッコリーやトマト、卵焼きなどで彩りを工夫し、メインは唐揚げか肉団子という具合。もっと面倒な時はハムサンドと卵サンドでごまかす。料理は頭を使う必要があり、段取りや手際の良さが求められる。私が料理を苦手とする理由は、メニューを考えたり、レシピを探したりすることで頭を悩ませたくないから。疲れている時には食事を作る気力さえ湧かない。家族のために自分に鞭打って頑張れるけど、一人暮らしだったら、毎日インスタントラーメンで済ませているかも。(SU)

(2024年9月16日号に掲載)