暮れ行く2023年。今年から帽子を被るようになった。初老の実感はないが、突然死で世を去る同年代の友人もいて、寿命のマジックナンバーのカウントダウンが始まっている。老後に向かってQOLを意識したのも今年。まず、簡単なオシャレに挑戦しようと、ビーニー帽 (ツバなしのニット帽) に手を出した。還暦を過ぎてファッションに目覚めたというのはウソで、薄くなった頭髪をカバーするために妻の薦めで着用している。この帽子、余裕のある後頭部を弛ませるのがオシャレのアクセント。深めに被るとクールな印象になる。似合っているかはともかく、被り方を “研究” しながら、変化をつけて楽しむようになった。今年は5年ぶりに里帰りをして93歳の母と過ごした。「痴呆症になっていないか?」「私を息子と認識できるだろうか?」 一抹の不安を抱きながらチャイムを鳴らす。私は再会を祝う特上寿司の大皿を携えていた。母は「届けていただいて、ありがとう」と丁寧に頭を下げて、ドアを閉めようとする。慌てた私は「母さん、オレだよ!」 と呼び止めた (やはりボケたのか?)。「あなた、どうしてそんなモノ被ってるの?」と驚いている。配達人さんと勘違いしたらしい。鏡に映る自分の姿。確かに、濃紺色のビーニー帽は和食料理人さんの調理帽子によく似ている。母は正常。2023年も心穏やかに越せそう。(SS) | |
▽2023年の流行語大賞に、阪神タイガースのリーグ制覇&日本一を意味する「アレ (A.R.E)」が選ばれた。他には、今年7月に駆除されたヒグマ「OSO18/アーバンベア」、意中の人に対して急に冷めてしまう「蛙化 (かえるか) 現象」、自分では将棋を指さずに対局観戦を楽しむ「観る将」、「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」、他に「生成AI」「地球沸騰化」「ペッパーミル・パフォーマンス」などが選出された。個人的には、WBC決勝でアメリカ戦の前に大谷くんがナインに呼びかけた「憧れるのをやめましょう」を推していた。▽英語版流行語大賞『コリンズ英語辞典』の “Word of the Year 2023” は「AI」に決まった。ChatGPTを代表格に、簡単にAIを活用できるようになった。次点には、買わないほうがよい商品を紹介する「deinfluencing」、銀行が特定顧客への銀行サービス提供を停止する「debanking」などが選ばれている。▽「きれいに掃除しないと、年神様 (としがみさま) が来ないよ」。12月になると、そんな祖母の言葉が聞こえてくる。一年の実りと幸せをもたらす年神様を迎えるために、一念発起して大掃除に取りかかりたい。▽順番とはいえ、訃報は続くものだ。今年も大切な人を亡くした。毎年のことながら、生きていることの奇跡を深く感じてしまう年の瀬。 (NS)
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また、年末が巡ってきた。実感として、去年よりも時間が経つのが早くなっている。そして、自分が毎年同じことを言っている、ということにも気がついている。年を重ねるごとに、時が加速して流れているということか? なんと、恐ろしいことだろう。このまま行くと、数年後には、正月を迎えて瞬 (まばた) きを数回したら、もう大晦日ということになりかねない (笑)。あっという間の2023年だった。いろいろなことが今年もあった。▽夏は6年ぶりに日本に帰省した。娘とふたりで、姫路、大阪、長野、東京を満喫した。実家の父とも久しぶりに一緒に過ごせて嬉しかった。▽この2年ほど風邪も引かず元気だったのに、この秋は家族そろって次々と体調を崩して大変だった。やはり、マスク無しの日が普通になって、菌をもらいやすくなったのが原因だろうか。免疫力を高めて、発症しても悪化せずに回復できるようにしたいもの。▽娘が水泳を再開したいというので、プールがあるジムに加入した。ちょうどBlack Fridayの時期で、入会金が免除されてラッキー! 娘が泳いでいる間、私はジムで運動しようと思っている。ヨガやHIIT、ピラテスのクラスもあるようだから、参加してみるのも楽しそう。親子で体を鍛えて、元気に2023年を越したい。(RN)
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光陰矢の如し。加齢とともに1年がどんどん短くなっていく・・。誰かが言っていた。10歳の1年は人生の10分の1、50歳の1年はそれの50分の1。故に、年を取れば取るほど1年が短くなっていく——と。ナットク。そんな、ますます短くなっていく今年も「腰が痛い、腰が痛い」とほざきながら、精力的に海外旅行をこなした。春には南米、初夏は日本、そして初秋はここ10年近く恒例となっているイタリア詣で。暮れにはまたまた日本を予定・・。中でも、今年のハイライトは南米の旅だった。目的地はペルーとチリ。ペルーは言わずもがな、マチュピチュ観光が最大の目的。ガイドさんのヘルプで、腰痛持ちでもなんとか登り切り、天空都市を目の当たりにすることができた。そして麓 (ふもと) の街アグアカリエンテで温泉にも浸かり、長旅の疲れを癒すことができた。感謝。次に訪れたチリは、私の海外旅行歴の中で50か国目、とうとう一つの目標が突破できた、記念すべき国となった。首都サンティアゴを訪れた大きな目的は雲丹 (ウニ)。世界中どこでも高価な雲丹が、サンティアゴでは驚くべき低価格で食べられる——という貴重な情報を、テレビ番組や誰かのブログで知り、ぜひ行かねば!と、コロナ前から計画していたのがやっと実現したのだ。念願通り、3食続けて雲丹を山盛りという贅沢三昧に明け暮れて、至福の時を過ごせた。こちらも感謝、感謝。結果、2023年も良い年だった。 (Belle)
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一昔前は、家族全員で紅白を観るのが恒例だった。でも、新しく建て替えた実家には、母親の意向で居間がない。だから一家団欒 (だんらん)、お茶の間に集まってテレビを楽しむこともなく、一人ひとりが自分の部屋で観ることにしたらしい (冷めた家族 笑)。昨年末に帰ったら、噂に聞いていたダイニングとは違い、不自然に窓の真ん前に大型テレビが置いてあった。母いわく、子供全員が久しぶりに集まるのに、年越しそばを食べて部屋に散り、勝手に好きな番組を観るのは、かな~り寂しいではないか!(笑)。やっぱり大晦日は、みんなで楽しく紅白を観たいよね!(笑) ってことで、急遽 (きょ) 、テレビを購入&設置場所を考えたらしい (笑)。そんなワケで去年は、特に姪っ子たちにこのテレビが大活躍。普段はご飯を食べたら、さっさと帰るらしいけど (笑)、元日もテレビの前に長く座っていた (笑)。あれだけ意地を張って、居間もいらん! 団欒なし! テレビは各々 (おのおの) で! と、建築プランを2年ほど言い続けていたお母さんが、一番うれしそーだったわ (笑)。PS:去年、さんざん家中のお酒を兄+兄の娘 (りさ子)+ゲストH部長+私で飲み干してしまい、空瓶のゴミの山を見て激しく呆れ果てていたお母さん。何と、年越し用に、世界中からワイン各種と、焼酎・日本酒をたんまり用意してくれている情報をゲット! 文句あるんだか、うれしいんだか (笑)。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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夏休みに子どもたちと帰省したばかり——だと思っていたが、もう年末。今年もいろいろな出来事があったはずなのに、結構、忘れてしまっているので、思いついたままに挙げてみる。△まずは物価の高騰。とにかく、何を買うにも高い! ガソリン、電気、食品などは、なんとか節約しようと思いながら、食べたいものは我慢したくないし、ガソリンを入れないと車で出かけられないし・・。もともと節約が苦手なので、どこから削ってよいものか、皆目分からない。賢い人たちは知恵を絞って上手に節約しているんだろうけど、私ができることは、せいぜい使っていない部屋の電気を消して歩くくらいかな。△最近、すっかり落ち着いたかにみえた新型コロナウイルスの感染が、2022年末以降、日本や米国など世界各地で再拡大しているという。私もだいぶ慣れてしまって、マスクをしない日々も多くなっていたが、2週間ほど前、旦那のカゼが引き金となり、子どもたちも同じように鼻水、喉の痛みなどの症状が出ていた。私だけが平常だったので「みんな、うつさないでよ〜」なんて調子こいていたら、その数日後、ひどい熱と全身の痛み、鼻水、咳などの症状が出始め、数日間寝込んでしまった。風邪だったのか、コロナだったのか、検査をしなかったので分からないが、油断は禁物だと思った。まぁ、そんなところ。特に何もない2023年でした。(SU) |
(2023年12月16日号に掲載)