Sunday, 07 July 2024

「Helping Hands for Tohoku」被災地で支援物資を手渡す

「Helping Hands for Tohoku」被災地で支援物資を手渡す

宮城県石巻市の4保育施設、福島県南相馬市の仮設住宅を訪問


東日本大震災の翌月から毎月100世帯を超える被災者家族と被災保育園へ支援物資を送り続けて、被災者と交流を深めている米軍家族らのボランティア団体「ヘルピングハンズフォ東北」のメンバーが震災から5年目の3月、福島県南相馬市の仮設住宅と宮城県石巻市の被災保育園4か所を訪問し、日本、アメリカ、イタリアに住む米軍40家族と横須賀のボランティア10家族から託された支援物資を届け、被災者と交流を楽しんだ。

訪問したのは3月20日から22日までの3日間。

サンディエゴ市在住で同グループ代表のサリバン雅子さんと2人の子ども、日本に休暇で滞在中だったコロラド州に住む米軍妻と子ども1人、米海軍横須賀基地の米軍妻も参加し6人で訪れた。

被災地訪問1日目、2日目は福島県南相馬市の寺内第二仮設住宅を訪ね、義援金で購入した米20袋や寄付された日用品を仮設の住民に届けた。

米軍家族の子ども達は仮設のお婆ちゃんたちと一緒に折り紙をしたり、楽しいひとときを過ごした。

一行は3日目、宮城県石巻市の4か所の保育施設(保育園ミルク、吉田保育園、おひさま保育園、水明保育所)を訪問。

支援物資を渡し、幼児から2歳の園児たちにはハワイ、サンディエゴ、横須賀の米軍家族から託されたぬいぐるみ60個をプレゼントした。

また、3歳から5歳の園児たちとはイースターのエッグハントや日米の童謡を楽しみ、プレゼントを手渡した。

エッグハントを初めて体験した子どもたちは皆 「宝探しみたい」 と歓声を上げて喜んでいた。

今回集まった支援物資は35箱の紙おむつ、10箱ほどの日用品、ぬいぐるみ60個で、国内外の40家族以上から協力があった。

義援金はオンライン募金と合わせて約15万円。

「3月5日、サンディエゴの『ミツワマーケット』で募金活動をさせて頂きました。多くの方が立ち寄り、話に耳を傾け、ご協力いただきました。

この募金活動で集めた義援金でたくさんの支援物資を購入することができました。

ミツワの店長さん、スタッフの方々、支援して頂いた皆さまに心から感謝いたします。

多くの方に支えて頂き、感謝しながら、今後もこの『顔の見える支援』を継続していきたい」とサリバンさんは話している。


「ヘルピングハンズフォー東北」のメンバーは現在約280人。

被災者と直接コミュニケーションを取りながら、支援物資や義援金を送る活動を東日本大震災の翌月から行っている。

また、4月14日、16日の九州の地震で被災した熊本県益城町の被災者支援活動も開始した。

「たとえ一通のお手紙でも、1本のハンドソープでも、被災者の皆さんにとっては、希望を与えてくれる大きな贈り物なのです。

少しでも多くの人に支援の手が差しのべられますように、ご支援ご協力よろしくお願いいたします」とサリバンさん。

被災者の力になりたいという方は、サリバン雅子さんまで連絡を。

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支援物資と一緒に住民の方々と記念撮影=福島県南相馬市の寺内第二仮設住宅
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寺内第二仮設住宅に住むお婆ちゃんと折り紙を楽しむ米軍家族の子どもたち
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保育施設に届けられた紙おむつなどの支援物資                                                               園児たちにぬいぐるみをプレゼント=石巻市の保育園ミルク
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車に積み込まれた支援物資の数々=米海軍横須賀基地                エッグハントの後にプレゼントを手にして喜ぶ園児たち=石巻市の吉田保育園


(2016年5月1日号掲載)