去る11月15日(日)、NPO法人「チュラビスタバレエ(CVB)」によるホリデーシーズン恒例の 『くるみ割り人形』が、CVBスタジオ前の屋外特設ステージで上演された。コロナ禍における公演のため、ソーシャルディスタンスを保つ振り付けや演出に変更。
また、観客を例年の5分の1に減らすなど、大幅な調整を行っての公演となった。
屋内シアターの使用が禁じられているカリフォルニア州では、多くのバレエ団が活動の休止を余儀なくされている。
そんな困難な状況のなか、しっかりとトレーニングを積んで、公演当日、華麗な 『くるみ割り人形』を披露したCVBのダンサーたちに観客から大きな拍手が送られた。
同バレエ団芸術監督の西野多恵子先生(右上写真)は次のように話している。
「チュラビスタバレエは今シーズン、15周年を迎えました。
若いダンサーたちは、あらゆる行動が制限される状況の中、Resilience を合言葉に、3月から約8か月間必死で頑張ってきました。
屋内活動が制限されてからは、スタジオの外にリノリウム床を設置して稽古を重ねてきました。
Zoomでリハーサルやクラスを行わざるを得なかった時もありましたが、皆、くじけずによく頑張ってくれました。
本当に誇りに思います。記念すべき15周年の節目の年に、無事 『くるみ割り人形』を披露できたことをたいへん嬉しく思います。
サポートしてくださった全ての方に、心より感謝いたします」。
▽Chula Vista Ballet: ☎619-585-1133 / www.chulavistaballet.org