2023年1月25日
サンディエゴ市警察 (SDPD) は、2020年からSD市内で組織的に活動している国際窃盗団を検挙するため、一般市民に情報提供の協力を求めている。
警察当局によると、この組織はアジア人と高齢者のコミュニティを “食い物” にしているようだ。
3年前から現在まで、複数犯による行為と思われる強盗、窃盗、スリなどの犯罪が市内で頻発している。
昨年12月中旬には、ミラメサ地区の自宅前でベトナム人女性 (72) が2人組の女に襲われ、高価なネックレスを奪われた。
同地区の住民は「年長者の多くが外に出るのを怖がっている」と異口同音に不安がっている。
SDPD経済犯罪課は一連の犯罪に関連して逮捕・起訴された13人の容疑者の名前と顔を公表し、30人以上の容疑者の写真も地元メディアに公表した。
捜査当局によると、犯人たちは近づいて道を尋ねたり、他愛もない会話を交わした後、相手の警戒心が緩んだと見るや、スリの手口で宝石や財布などの金品を掠 (かす) め取る。
目的を遂げられなければ、もっと手荒な手段で強奪するという。
夜間の屋外駐車場で、不自然な動きを続ける無灯火の車が背後に近づき、振り向きざまに強いライトを浴びせられ、被害に遭ったケースもある。
窃盗団は個人のみならず、アジア人居住区、スーパーマーケット、食料品店などを標的にしているという。
同一犯とみられる累計被害額は数百万ドルに及んでおり、現在まで十数人が逮捕されている。
担当刑事は「これは氷山の一角に過ぎない」と地元メディアに語っている。
(2023年2月16日号掲載)