クレインフライ、SDで大量発生? 蚊に似た足長昆虫、ハエの一種

2021年4月20日

例年、春先から夏にかけて、サンディエゴ郡内の各家庭で、大型の蚊のような外見をした足の長い虫 (*写真) が浮遊している姿を数多く見かける。

この虫は蚊ではなく、昆虫分類では「ハエ目」(双翅目=そうしもく) に属するクレインフライ (crane fly) という蠅 (ハエ) の一種。

日本ではカトンボ、またはアシナガトンボと呼ばれている。

土中の植物根を食べる害虫という側面もあるが、刺したり、血を吸うことはなく、人間にとっては無害な虫。

光に誘導される性質があるので、民家の照明に引き寄せられ、夜になると屋内に集まってくる。

2017年夏にサンディエゴ郡でクレインフライが大量発生したが、この時には南カリフォルニアを襲った冬季の異常降雨の影響があり、植物の急成長を促し、クレインフライのほか、蝶 (ちょう)、蛾 (が)、毛虫、カブトムシ、シロアリなど、平年以上に各種昆虫の出現に拍車をかけた。

近年の4~5月は平年を下回る低温を記録し、春季のクレインフライの姿はあまり目立たなかった。

だが、郡当局の話によると、気温が上昇する夏季には大量発生する可能性があるという。

夏に向けて警戒すべきは、西ナイル熱、ジカ熱、デング熱などのウイルスを媒介する蚊の大量発生だ。

米疾病予防管理センター (CDC) は、感染予防として「長袖、長ズボン着用」「虫除けスプレー使用」「庭先の水溜まり=ボウフラの生息拠点根絶」などの一層の努力を一般市民に呼びかけている。


(2021年5月1日号掲載)