2021年2月1日
サンディエゴ動物園サファリパークで複数の飼育ゴリラが新型コロナウイルスに感染したニュースは、初の大型類人猿への自然感染ということもあり、世界の耳目を集めた。
同園が1月11日に報告した内容によると、2頭のゴリラに咳 (せき) と鼻づまりの症状が現れ、検査の暫定結果としてウイルスが検出された。
さらに2頭のゴリラの陽性を確認。
ゴリラの群れの動きが通常よりも “活動的でない” との印象を受けた動物園は一群を隔離する措置を取った。
ゴリラの感染発表から2週間後の1月25日、同園は合計8頭が感染し、8頭全てがコロナウイルス変異株の陽性反応だった事実を明らかにした。
8頭は咳が止まり、鼻づまりの症状も消えるなど症状も落ち着き、糞 (ふん) の再検査でも陰性反応を示したことから、ゴリラ群の「全快宣言」を行った。
無症状のサファリパーク職員からゴリラに感染した可能性が高かったが、重症化には至らなかった。
サンディエゴ動物園サファリパークは昨年12月6日から閉園中。
(2021年2月16日号掲載)