SD郡35,000人+、10万人当たりの陽性者100人切る
2020年8月20日
ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者が8月20日、世界全体で2,200万人を超えた。
1,000万人を上回ったのは最初の感染例が世界保健機関 (WHO) に報告された約半年後だったが、今回は40日余りで1,000万人以上も増加した。
8月に入っても4日で100万人増の過去最悪ペースが続いている。死者は80万人に迫る。
8月20日時点で、新型コロナの感染者は、国別では世界最多の米国が561万人を超えて突出。
2番目のブラジルが350万人を上回り、3番目に多いインドが約290万人、4番目のロシアは95万人に近づいている。
ワクチンの実用化や治療薬の開発が待たれる中、感染者増が止まらない背景には世界的な検査態勢の拡充があるが、経済再生のため制限緩和に踏み切った欧米などでの再拡大も影響しているとみられる。
8月20日のアメリカ疾病予防管理センター (CDC) の発表によると、CA州の感染者数は65万人を突破して全米トップ。
死者数は約12,000人でNY州に次いで多い。
SD郡保健福祉課が8月中旬に発表した最新統計では “好転の兆し” も見え始めている。
CA州が目標としている新型コロナ感染抑制の数値として、直近14日間の統計に基づいて、人口10万人当たりの感染者数を100人以下に押さえ込もうとしている。
郡当局の発表によると、8月12日=94.1人、13日=98.3人、14日=96.3人と、感染数の平均が3日連続で100人を下回り、18日は88.4人と報告された。
SD郡は8月18日、CA州の「Covid-19 監視リスト」から外されることになり、郡内の小学校19校に教室再開の許可が与えられた。
その多くは私立校で、早ければ9 月1日にも実現しそう (8月25日からクラス再開に踏み切った学校もある)。
8月19日時点で92校が申請を済ませている。
中・高校の再開には一定の待機期間が設けられている。
一方で、SD郡内では8月8日〜14日の7日間に、ビジネスオフィス、レストラン、食品加工場などで合計24件の集団感染 (クラスター) が発生。
屋内ビジネス再開の条件には1週間で7件未満という規定があり、3倍以上の件数から、実現の見通しが立っていない。
また、フォルコナーSD市長は8月18日、スポーツジムと教会/礼拝所を対象に、340以上ある市営公園を無料開放し、アウトドアでの営業/宗教活動の便宜を図る行政命令を出した。
8月20日現在、SD郡保健福祉課の統計によると、郡内の感染者は合計35,608人、入院者2,930人 (8.2%)、集中治療室 (ICU) 搬送726人 (2.0%)、死者644人 (1.8%)。
2週間前の統計と比較すると、入院、集中治療、死亡の割合が−0.1%から−0.4%減少しており、改善傾向も感じられる。
さらに、1日の感染者数は200人台前半~300人台後半で推移し、200人台後半〜500人台後半から緩やかに減少している。
直近14日間の新規感染率は平均3.9%で、これも改善傾向にある (2週間前は5.3%)。
(2020年9月1日号掲載)