Friday, 19 April 2024

SDでの海水浴は安全、9割以上の海岸「A+」 「A」 評価

SDでの海水浴は安全、9割以上の海岸「A+」 「A」 評価

水中バクテリア測定値に基づいた海洋汚染度レポート

2016年7月20日


カリフォルニア州の海浜浄化活動を推進する非営利団体「ヒール・ザ・ベイ」 (本部:サンタモニカ) が発表した海岸・湾岸水質汚染検査 (2015年~16年ビーチレポート) によると、サンディエゴ郡内にある海岸・湾岸の9割以上が「A」評価を獲得し、最大汚染度を示す「F」評価は僅かに2か所の海岸・湾岸にとどまった。

ヒール・ザ・ベイはソノマ郡からメキシコ国境までの海岸に約300か所の水質検査拠点を設定し、バクテリア測定値から海水汚染度を算出して「A」~「F」のランクで評価している。

汚染度が「F」ランクの海岸で海水浴を行うと、外・内耳炎、呼吸器系疾患、発疹などの症状を呈する可能性もあるので注意を要する。

2015年~16年ビーチのレポートで「F」 の最低評価を受けたサンディエゴ郡内の海岸・湾岸は、冬季 (11月〜3月) と降雨日におけるミッションベイ・ビジターセンター前と、降雨日に限られたインペリアルビーチ・ピアの2か所。

サンディエゴ郡内で調査された15か所の海岸・湾岸のうち、乾燥期 (4〜10月) において 「A+」 評価を受けたのは、セントマロ・ビーチ (カールスバッド)、ポインセチア・レーン (カールスバッド)、サンエリホ州立公園北端部 (カーディフ)、カーディフ・ビーチ (カーディフ)、フレッチャー・コーブ (ソラナビーチ)、ロスペナスキトス・ラグーン河口 (デルマー)、ウィンドシー・ビーチ (ラホヤ)、オーシャンビーチ・ピア (OB)、ポイントロマ灯台、シルバーストランド・ビーチ (コロナド) の10か所。

乾燥期の「A」 評価は、サンディエギト・リバー・ビーチ (デルマー)、ミッションビーチ・ベルモントパーク (MB)、オーシャンビーチ・ドッグビーチ (OB)、インペリアルビーチ・ピア (IB) の4か所。

冬季 (11月〜3月) と降雨日に 「F」 の最低評価を受けたミッションベイ・ビジターセンターでも、乾燥期の水質ランクは「B」 まで回復している。

一般論として、降雨量の多い年回りには、汚水が地上から道路などを伝って海洋に流されて海水汚染が進行する。

一方、ここ数年のように、異常乾燥に見舞われた年回りには、地上からの汚水が制御されることから海岸の安全度がアップする傾向にある。

調査結果では乾燥期におけるサンディエゴ郡内の海岸・湾岸15か所のうち、ミッションベイ ・ビジターセンター前の「B」評価を除く14か所が「A+」 または「A」 の高評価だった。

サンディエゴ郡では毎年、カリフォルニアの州基準による海水汚染検査も実施している。

検査の結果、基準値を上回ればバクテリア汚染度に応じて、遊泳による健康被害の可能性を告げる警告サインを表示したり、最悪の場合は海岸の閉鎖措置が取られることもある。


(2016年8月1日号掲載)