フォールコナーSD 市長、最後の年頭施政方針演説

 

フォールコナーSD 市長、最後の年頭施政方針演説

ホームレス麻薬常習者対策、機能的な住宅事情改善など

2020年1月16日

From San Diego CityTV Live Stream
© The City of San Diego
© The City of San Diego
ケヴィン・フォールコナー第36代サンディエゴ市長は1月15日、午後6時過ぎから約30分間、任期最後の6回目となる年頭施政方針演説をダウンタウンのバルボア・シアターで行った。

演説はサンディエゴ市の公式ホームページからのネット中継のほか、地元ケーブルTVでもライブで放送された。

フォールコナー市長は在任中の功績として、マーフィー元市長時代に露見した市職員年金問題の建て直し、老朽化した市内道路網50%の改修工事終了を含むインフラ整備の断行、フィルナー前市長のセクハラ行為が招いたサンディエゴ市の不名誉なイメージ刷新のほか、市予算の健全化、市内図書館の運営時間延長などを挙げた。

また、任期1年を残す2020年の最優先事項としてホームレス対策と住宅事情改善を挙げた。

昨年の年頭演説を継続した形になったが、今年はより具体的な政策内容を提示した印象を受けた。

サンディエゴ市は全米主要都市圏の中で5番目にホームレス人口が多く (8,102人=*Statista 2019年統計)、精神障害を伴う麻薬中毒者の割合が目立っている。

市長はこの現実を重視し、サンディエゴ郡にも協力を求め、ホームレス者と市民生活の安全を守る目的から、ドラッグアディクト (麻薬常習者) を収容する5番目の施設となる “ブリッジ・シェルター” を建設すると宣言。

中道派の共和党市長として知られるフォールコナー氏は、麻薬犯罪者の処罰規定と仮出所条件を緩和したカリフォルニア州法 (Prop. 47 & Prop. 57) が市民生活の安全性を脅かし、ホームレス問題の抜本的解決を遠ざけていると批判し、2022年を目処 (めど) に州法改正のイニシアチブを取る決意を明らかにしている (市長は同年のカリフォルニア州知事選に出馬するとの見方もある)。

サンディエゴ都市圏の不動産高騰が招く住宅事情悪化については、これまで提唱してきた建築コスト低減による建設業者の「廉価住宅インセンティブ」を高める施策のみならず、機能性のあるコミュニティーとしての生活空間を創出していく意欲を語った。

フォールコナー市長は演説の後半で、サンディエゴ・コンベンションセンターの増築財源となるホテル税 (宿泊勢) アップの是非を問う住民投票 (「提案C」=3月3日実施) に賛成票を投じてほしいと訴えた。

「提案C」が可決されれば、その財源はホームレス対策や道路補修にも充当され、市民生活の安全とクオリティー向上にもつながると力説した。


(2020年2月1日号掲載)