Saturday, 17 May 2025

SD国際空港がCLEAR導入 虹彩と指紋で本人確認

2022年4月27日

サンディエゴ国際空港第2ターミナル生体認証のハイテクサービス「CLEAR」が正式に導入された。

登録者は虹彩や指紋をスキャンすることにより、本人確認プロセスをスピードアップさせ、TSAのセキュリティラインを回避することができる。


CLEARに登録したサンディエゴ国際空港の利用客からは「サインインすれば、IDを提示する必要がないので、長い列をスキップできるのが有難い」との声が聞かれ、評判は上々だ。


サンディエゴ国際空港は、CLEARシステムを導入した全米で43番目のエアポートとなった。

このプログラムは、政府を通じて5年間85ドルで提供される「TSAプリチェック」 (米運輸保安局による事前審査プログラム) とは異なるもの。


米国市民または永住権保持者で、政府発行の有効な写真付き身分証明書を持つ成人であれば、CLEARのウェブサイト (www.clearme.com) から登録できる。

CLEARの登録費は1年間179ドルで、家族の人数を追加するオプションもある。

オンラインに必要な情報を入力後、空港で入会手続きを行う。

デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン・エキスプレスの会員には割引が適用される。

また、現役軍関係者、退役軍人、政府関係者も割引の対象となる。


虹彩 (こうさい=瞳の色) と指紋のスキャンはIDの代用としても使用される。

登録者が専用レーンに入ると、運転免許証やパスポートなどの従来の書類の代わりに、目や指を使って本人確認が進められる。

その後、TSAの列の最前列に案内され、物理的なセキュリティチェックを受ける。


CLEARシステムは、空港が混雑している時に便利さが最大限に発揮されそうだ。


*写真は、優先審査を迅速化し、空港のセキュリティを高める生体認証システム「CLEAR」 (フェニックス・スカイハーバー空港ターミナル4)


© BCFC / shutterstock.com



(2022年5月16日号掲載)