2023年7月7日
サンディエゴ市消防局 (SDFD) は7月7日、SD市内ノースパーク地区の民家で電動スクーターのリチウムイオン・バッテリーが発火して火災となり、住人が火傷 (やけど) を負う被害に遭ったと発表した。
地元メディアが伝えた。
住人 (女性) の話によると、電動スクーターのバッテリーが突如として火花を散らした数秒後、
瞬 (またた) く間に燃え上がったという。
「生命の危機を感じた。屋内には年少の甥や姪、幼児もいたので、リチウムイオン電池の扱いを
慎重にしようと肝に命じた」 と述懐していた。
SDPDのロバート・レゼンデ消防指令長によると、過去5年間、SD市内ではリチウムイオン電池の故障による火災が大幅に増加しているという。
「一口に火災と言っても、リチウムイオン電池の発火被害は窓が吹き飛ばされ、ドアが蝶番 (ちょうつがい) から外れるような爆発的な規模になる恐れがある」と警告する。
「(自分で) 消火しようとして火傷や怪我を負う人が後を絶たない。バッテリーが燃え始めたら現場から離れ、直ちに911に通報すべき」と付け加えた。
消防指令長は「リチウムイオン自体が酸素を消費して燃えるので簡単に消すことはできない。水を掛けても消火不能。水に浸した実験でもバケツの中で燃え続けていた」と語る。
リチウム電池火災の予防法として、色の変化、異臭がする、形状の変化、液漏れ、過度の発熱、不自然な音がする -- などは問題が起こる兆候と考えられるので、黒色の家庭用ゴミコンテナや青色のリサイクルビンに入れずに、www.call2recycle.org へアクセスして安全な回収方法を仰ぐことが推奨されている。
(2023年8月1日号掲載)