Friday, 29 March 2024

SD母港の原子力空母、横須賀に 太平洋で長期活動の中国艦監視

2022年5月21日

米原子力空母ロナルドレーガン (CVN-76) が5月20日、長期航海のため、拠点とする米海軍横須賀基地を出港した。

出港に際して記者会見した第5空母打撃群司令官のマイケル・ドネリー少将は「米海軍と海上自衛隊の関係は大変強固で、インド太平洋地域の安全と平和に貢献してきた」と日米同盟の意義を強調。

ドネリー少将は今回の任務について、周辺海域のパトロールと説明している。


さらに、横須賀市は同日、サンディエゴが母港の原子力空母エイブラハムリンカーン (CVN-72 /*写真右) が5月21日に横須賀基地に寄港すると発表した。

同基地を母港としない米空母の寄港は2年連続となる。


また、防衛省統合幕僚監部は5月20日、中国海軍の情報収集艦1隻が19日、鹿児島県の大隅半島と種子島の間の大隅海峡を西に進み、太平洋から東シナ海へ抜けたのを確認したと発表した。

収集艦は4月20日に奄美大島付近を通過し、太平洋に入っていた。

約1か月間にわたり、太平洋側で活動し、日米の艦艇の動向を探っていた可能性もある。

同省が行動内容の分析を進めている。


防衛省によると、収集艦は5月19日午前9時頃 (日本時間)、種子島の東約100キロを航行。

その後、大隅海峡へ向かった。

海上自衛隊の艦艇やP1哨戒機が監視に当たった。


日米は、北朝鮮や海洋進出を活発化させる中国監視の連携を強化している。

レーガンも関東南方の太平洋で5月8日から16日まで海自と共同訓練を実施した。



Picture:© Claudine Van Massenhove / shutterstock.com



(2022年6月1日号掲載)