Thursday, 18 April 2024

SD空港ターミナル1刷新計画 SD郡当局承認、26億ドル上限

2021年10月8日

サンディエゴ郡域空港委員会 (SDCRAA) は10月7日、サンディエゴ国際空港の第1ターミナルに代わる新ビルディング (新T1) の設計と建設について審議を進め、基本計画のスケジュールを確認し、最大契約額を26億ドル (3,000億円未満) に制限することを全会一致で承認した。

これにより、建設開始に必要な認可は、連邦航空局 (FAA) の国家環境政策法 (NEPA) の審査完了を待つだけとなった。

FAAは10月末にも「NEPAレビュー」を完了する見通しで、早ければ11月にも建設が開始される可能性がある。

SDCRAAのギル・カブレラ議長は「サンディエゴ国際空港は地域経済を牽 (けん) 引する重要な役割を担っており、モダンで効率的な機能を備えた新T1が完成すれば、空路で降り立つ何百万人もの人々に “America’s Finest City” の魅力を伝える広告塔となる」と語った。

1967年にサンディエゴ国際空港の唯一のターミナルとして建設された「T1」の初年度の利用客は延べ約250万人。

2019年には4.8倍の1,200万人に達した。

推計では2043年に4,000万人を超えると予想され、空港の収容能力が限界に達することから、ターミナル1の拡張・改造計画を段階的に進めながら、現在の新ターミナル1建設プロジェクトへと発展した。

「新T1」では、搭乗ゲートを30まで増設し、飲食店、ニューススタンド、ギフト店、各種小売店を新設するほか、保安検査場のレーンも拡張する。

また、全交通機関の出入りを容易にする空港内の連結システム改善、複数の地上交通機関を取り扱うパーキングプラザの設置も予定されている。

計画通りに進んだ場合、最初の19ゲートは2025年7月に使用可能となり、その後、残りの11ゲートの建設に着手するという。

プロジェクトの完成は2028年6月を見込んでいる。


*Picture:© Markus Mainka / shutterstock.com



(2021年11月1日号掲載)