2021年10月18日
サンディエゴ郡内のレギュラーガソリン1ガロン (セルフサービス) の平均小売価格は、10月17日に前日比+1.1セントの4.436ドルとなり、3日連続で1セント以上アップした。2012年10月8日の4.725ドルに次ぐ高値となった。
全米自動車協会 (AAA) と石油価格情報サービス (Oil Price Information Service=OPIS) の発表によると、平均小売価格は9日連続で上昇し、10月16日の1.7セントを含めて15日間で14回アップした。
今後数週間は引き続き値上がりを予想している。
AAAによると、原油価格の高騰がガソリン価格上昇の主因となっている。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所で11月に出荷されるウエスト・テキサス中間原油1バレルの価格は、10月15日に97セント上昇して82.28ドルとなり、2014年10月21日以来の高値を記録した。
新型コロナのパンデミックが再燃する中でも世界経済の回復が続き、原油の需要が高まる一方、石油輸出国機構 (OPEC) とロシア、メキシコなどの石油産出国で構成される「OPECプラス」が協調減産の継続を決めたことで需給が逼迫 (ひっぱく) し、小売価格へ転嫁されたとみられる。
原油価格はコロナウイルス関連規制の撤廃に伴う需要増により、2020年10月30日の52週ぶりの安値35.79ドルから129.9%上昇した。
(2021年11月1日号掲載)