Saturday, 07 September 2024

アジア系高齢者を狙う犯罪組織 SD市内で強盗、窃盗、スリ頻発


2023年1月25日

サンディエゴ市警察 (SDPD) は、2020年からSD市内で組織的に活動している国際窃盗団を検挙するため、一般市民に情報提供の協力を求めている。

警察当局によると、この組織はアジア人と高齢者のコミュニティを “食い物” にしているようだ。


3年前から現在まで、複数犯による行為と思われる強盗窃盗スリなどの犯罪が市内で頻発している。

昨年12月中旬には、ミラメサ地区の自宅前でベトナム人女性 (72) が2人組の女に襲われ、高価なネックレスを奪われた。

同地区の住民は「年長者の多くが外に出るのを怖がっている」と異口同音に不安がっている。


SDPD経済犯罪課は一連の犯罪に関連して逮捕・起訴された13人の容疑者の名前と顔を公表し、30人以上の容疑者の写真も地元メディアに公表した。


捜査当局によると、犯人たちは近づいて道を尋ねたり、他愛もない会話を交わした後、相手の警戒心が緩んだと見るや、スリの手口で宝石や財布などの金品を掠 (かす) め取る。

目的を遂げられなければ、もっと手荒な手段で強奪するという。

夜間の屋外駐車場で、不自然な動きを続ける無灯火の車が背後に近づき、振り向きざまに強いライトを浴びせられ、被害に遭ったケースもある。


窃盗団は個人のみならず、アジア人居住区スーパーマーケット食料品店などを標的にしているという。


同一犯とみられる累計被害額は数百万ドルに及んでおり、現在まで十数人が逮捕されている。

担当刑事は「これは氷山の一角に過ぎない」と地元メディアに語っている。


(2023年2月16日号掲載)