Saturday, 17 May 2025

オミクロン猛威、3月初旬に収束? スクリプスヘルス、ワクチンが鍵

2022年2月1日

サンディエゴを拠点とする非営利の医療システム、スクリプスヘルス社のモデリングによると、Covid-19による入院者の急増は3月初旬までに収束し2月半ばにもオミクロン変異型ウイルスによる患者数の減少が加速する見通しがあるという。

とはいえ、医療機関がCovid-19以外の症例対応で忙しくなり、コロナ・パンデミックの中で延期された処置に追われることから、依然として医療スタッフの需要は高いままであると想定されている。


スクリプスヘルスのクリス・ヴァン・ゴーダー社長兼最高経営責任者 (CEO) は「オミクロン感染拡大の抑制にようやく光が見えてきたが、まだ大流行が収束する時期は断定できない」とも述べた。

また「ワクチンは感染急増の深刻さを軽減し、将来的に出現しそうな新型コロナウイルス亜種の影響を相殺する上でも重要な役割を担っている」とし、改めてワクチン接種の有効性を強調。

さらに「米疾病対策予防センター (CDC) の最新調査によると、接種完了者の約90%が重症化せず入院を回避できる効果がある」と付け加えた。


米保健福祉省 (HHSA) の最新統計 (2月1日時点) によると、規定のワクチン接種 (2回) を完了したサンディエゴ郡住民のうち、合計1,021,730人 (49.9%) がブースター接種を済ませている

現在、ブースターは12歳以上の全年齢層が受けることができる。


スクリプスヘルス社によると、2020年冬のアルファ型、2021年夏のデルタ型、今冬のオミクロン型の変異株3種の急増時期におけるモデリングの精度レベルは「極めて高い」という。


(2022年2月16日号掲載)