Thursday, 21 November 2024

ガソリン小売価格、高騰止まらず SD郡、初の1ガロン平均$5突破




2022年3月5日

サンディエゴ郡内のレギュラーガソリン1ガロン (セルフサービス) の平均小売価格は、2015年7月13日以来、最大の上昇幅を3月4日に記録。

12.9セント上昇の5.104ドルを付けて、初めて5ドルを上回った


南カリフォルニア自動車クラブ (AAA南カリフォルニア支部) と石油価格情報サービス (Oil Price Information Service=OPIS) の数字によると、サンディエゴ郡内の平均小売価格は過去32日間で上昇日が29日を数え、前日 (3月4日) 比の8セント増を含む、トータルで48セントの上昇を記録した。

前週比29.2セント、前月比43.8セント、前年比1.353ドルとそれぞれアップした。


石油業界のアナリストは、ウクライナ情勢が緊迫の度を高める中、トレーダー、荷主、保険会社、銀行が欧米の制裁に抵触するのを恐れ、ロシアとの石油取引を避けていることから、原油の供給不安が価格急騰を招いていると分析している。


南カリフォルニア自動車クラブの広報担当マリー・モンゴメリー・ノードヒュース氏は、「価格高騰の収束は、不安定な国際関係原油価格の変動、春季に起こりがちなカリフォルニア州のガソリン供給問題に大きく左右される」と述べた。


米国エネルギー情報局 (EIA) によると、原油コストはガソリン価格の半分強を占めている。

残り半分の価格には、ガソリン以外の成分比率生産コスト流通コスト販売に至るまでの間接費税金、製油所が支払うカリフォルニア州のカーボンオフセット料 (環境保護の対策費用として、排出CO2の量に見合う支払額) が含まれる。


(2022年3月16日号掲載)