Tuesday, 04 February 2025

サッポロUSA、ストーン社買収 SDを代表する地ビール銘柄

2022年6月25日

サッポロビールは6月24日、米国子会社のサッポロUSA  (本社:ニューヨーク州タリータウン) が、南カリフォルニア最大の醸造所で、サンディエゴを代表するクラフトビールブランドのストーンブルーイング社 (本社:カリフォルニア州エスコンディード) を買収することに合意した。

買収額は約1億6500万ドル (約224億5,000万円)。

買収は今年8月に完了する予定。


サッポロの米国市場での生産は、米国で高級品質を誇る地ビール銘柄の醸造所に移管される。


サッポロUSAは、ストーン・ブルーイング社が保有するエスコンディードとバージニア州リッチモンドの2つの最新鋭の醸造所で、米国流通向けのサッポロブランドのビールを製造することになる。

サッポロは既存の能力をベースに、計画的な設備投資により、2024年末までに米国で36万バレルの醸造を行う予定。

これはストーンブルーイング社の生産量の約2倍に相当し、両ブランドに十分な成長機会を提供することになる。


契約締結により、ストーン社は2つの醸造所でクラフトビールを醸造するとともに、7つのタップルーム (工場内バー) とワールドビストロ&ガーデン (庭園付き居酒屋) を、既存のブランド、経営、従業員とともにサッポロの傘下で運営する。

受賞歴を誇る地ビールで有名なストーン社は、従来のレシピとチームによって醸造を継続する。


東西を結ぶ買収実現により、日本の芸術性と革新性米国クラフトビールの伝統という補完的な強みが融合されそうだ。

サッポロUSAのケニー・サダイ会長は「サッポロの長期的な成長戦略にとって理想的な “結婚”」とコメントした。



*Picture:© Brian Lam / shutterstock.com



(2022年7月16日号掲載)