2022年6月25日
サッポロビールは6月24日、米国子会社のサッポロUSA (本社:ニューヨーク州タリータウン) が、南カリフォルニア最大の醸造所で、サンディエゴを代表するクラフトビールブランドのストーン・ブルーイング社 (本社:カリフォルニア州エスコンディード) を買収することに合意した。
買収額は約1億6500万ドル (約224億5,000万円)。
買収は今年8月に完了する予定。
サッポロの米国市場での生産は、米国で高級品質を誇る地ビール銘柄の醸造所に移管される。
サッポロUSAは、ストーン・ブルーイング社が保有するエスコンディードとバージニア州リッチモンドの2つの最新鋭の醸造所で、米国流通向けのサッポロブランドのビールを製造することになる。
サッポロは既存の能力をベースに、計画的な設備投資により、2024年末までに米国で36万バレルの醸造を行う予定。
これはストーン・ブルーイング社の生産量の約2倍に相当し、両ブランドに十分な成長機会を提供することになる。
契約締結により、ストーン社は2つの醸造所でクラフトビールを醸造するとともに、7つのタップルーム (工場内バー) とワールドビストロ&ガーデン (庭園付き居酒屋) を、既存のブランド、経営、従業員とともにサッポロの傘下で運営する。
受賞歴を誇る地ビールで有名なストーン社は、従来のレシピとチームによって醸造を継続する。
東西を結ぶ買収実現により、日本の芸術性と革新性、米国クラフトビールの伝統という補完的な強みが融合されそうだ。
サッポロUSAのケニー・サダイ会長は「サッポロの長期的な成長戦略にとって理想的な “結婚”」とコメントした。
*Picture:© Brian Lam / shutterstock.com
(2022年7月16日号掲載)