Thursday, 24 April 2025

サンディエゴで強い地震、震源地ジュリアン近郊 マグニチュード5.2、米国地質調査所 (USGS) 発表

4/14/2025

4月14日月曜日午前10時8分、南カリフォルニアで強い地震が発生した。当初はマグニチュード6.0と報告されたが、米国地質調査所 (USGS) はその後、地震の規模をマグニチュード5.2 (最大震度5弱) に下方修正した。

震源はサンディエゴ郡ジュリアンの北約2.5マイル  (約4.1キロ) に位置し、周辺地域では強い揺れを感じた。サンディエゴ市民の多くが地元メディアに「揺れを感じた」と報告している。本震 (推測) までに発生した複数地震の震源地は以下の通り:

    •    サンディエゴ・カントリー・エステーツの西南西約11.2マイル
    •    パインバレーの南南東約15.8マイル
    •    エスコンディードの西北西約28.7マイル
    •    サンディエゴ市の西南西約36.8マイル
    •    パームスプリングスの北約54.1マイル
    •    エルセントロの東南東約62.7マイル

サンディエゴ郡保安官事務所によれば、14日午前11時現在、負傷者や大きな被害の報告はない。また、USGSによると、地震発生後10分以内に少なくとも7回の余震が観測された。地域住民には「伏せて、身を守り、動かないように」とする警告が迅速にモバイル端末へ配信された。津波警報は現時点では発令されていない。


▪️活断層:エルシノア断層帯沿いの地震

今回の地震は、南カリフォルニアの主要な断層帯の一つであるエルシノア断層帯 (Elsinore Fault Zone) 沿いにあるジュリアン周辺で発生した。

エルシノア断層は、より著名なサンアンドレアス断層と同様に、右横ずれの断層として知られている。サンディエゴ郡地震連合によれば、この断層は大地震を引き起こす可能性があり、地域にとって重要な地震リスクとなっている。近年は比較的静穏だったが、過去には1910年にテメスカルバレー付近でマグニチュード6.0の地震を起こしている。この地震は大きな被害を出さなかったものの、表面に断層のずれは確認されなかった。また、1892年には、この断層の南東延長部であるラグナサラダ断層がマグニチュード7.0の地震を引き起こした例もある。

エルシノア断層帯は複数の分岐から構成されており、北西側にはグレンアイビーノース断層およびサウス断層、南東側にはワイルドマー断層およびウィラード断層が走っている。さらに北側ではチノ断層やウィッティア断層に分岐し、南ではユハウェルズ断層と交差して、複雑かつ活発な地震帯を形成している。

この地域に住む住民や自治体は、今後の余震や地震活動に備え、引き続き警戒を続ける必要がある。