2022年5月6日
パドレスのダルビッシュ有投手は4月29日、敵地ピッツバーグでのパイレーツ戦に先発し、6回/8安打/3失点で、2勝目 (1敗) を挙げた。チームは 7-3 で勝利。
豊富な経験と球種を持つからこそできる軌道修正だった。
ダルビッシュ投手は「立ち上がりは、とにかく真っすぐが良くなかった」と初回に2点を献上したが、2回以降は直球を捨て、カットボール主体で組み立てた。
「同じ球速帯で変化をつければ、バッターは嫌がる」と立て直し、2勝目を手にした。
パイレーツ打戦は2巡目から芯で捉える打球が消えた。
5回に痛烈な打球を右腕に受けるアクシデントがあったが「体を固めてしまうと駄目」と、脱力してダメージを最小限に抑えた。
続投して6回、3失点で役目を終えたエースの右上腕には、ボールの痕がくっきり。
「全然、大丈夫」との言葉が、頼もしく聞こえた。
5月6日、本拠地ペトコパークでのマーリンズ戦で先発マウンドに立ち、7回/5安打/2失点の内容で3勝目を手にした。
チームは 3-2 で勝利。
序盤に3つの大きな外飛球を打たれ、ヒヤリとさせたものの、中盤からカットボール、スライダー、スプリット、シンカー、ナックルカーブなどバラエティ豊かな配球を散りばめて相手打線を翻弄。
失点は6回にアギラル内野手に許した2点本塁打のみ。
「とんでもないのが1試合あったが (1回2/3でKOされた4月12日のジャイアンツ戦)、それ以外は大崩れすることなくきている」 (本人談)。
5月6日現在、チームは直近10試合で8勝2敗と好調で貯金も9に伸ばした。
NL西地区のライバルで首位のドジャースに肉薄している。
© MLB / San Diego Padres
(2022年5月16日号掲載)