Saturday, 07 September 2024

ダルビッシュ、連続白星3勝目 カットボール、変化球の配球冴える

2022年5月6日

パドレスのダルビッシュ有投手は4月29日、敵地ピッツバーグでのパイレーツ戦に先発し、6回/8安打/3失点で、2勝目 (1敗) を挙げた。

チームは 7-3 で勝利。


豊富な経験と球種を持つからこそできる軌道修正だった。

ダルビッシュ投手は「立ち上がりは、とにかく真っすぐが良くなかった」と初回に2点を献上したが、2回以降は直球を捨て、カットボール主体で組み立てた。

「同じ球速帯で変化をつければ、バッターは嫌がる」と立て直し、2勝目を手にした。


パイレーツ打戦は2巡目から芯で捉える打球が消えた。

5回に痛烈な打球を右腕に受けるアクシデントがあったが「体を固めてしまうと駄目」と、脱力してダメージを最小限に抑えた。

続投して6回、3失点で役目を終えたエースの右上腕には、ボールの痕がくっきり。

「全然、大丈夫」との言葉が、頼もしく聞こえた。


5月6日、本拠地ペトコパークでのマーリンズ戦で先発マウンドに立ち、7回/5安打/2失点の内容で3勝目を手にした。

チームは 3-2 で勝利。

序盤に3つの大きな外飛球を打たれ、ヒヤリとさせたものの、中盤からカットボールスライダースプリットシンカーナックルカーブなどバラエティ豊かな配球を散りばめて相手打線を翻弄。

失点は6回にアギラル内野手に許した2点本塁打のみ。


「とんでもないのが1試合あったが (1回2/3でKOされた4月12日のジャイアンツ戦)、それ以外は大崩れすることなくきている」 (本人談)。


5月6日現在、チームは直近10試合で8勝2敗と好調で貯金も9に伸ばした。

NL西地区のライバルで首位のドジャースに肉薄している。


© MLB / San Diego Padres


(2022年5月16日号掲載)