2023年7月6日
MLBエンゼルスの大谷翔平選手は7月4日、ペトコパークでの対パドレス第2戦に「3番・投手兼指名打者」で出場して5回0/3を投げ、2被本塁打を含む7安打5失点で4敗目 (7勝) を喫した。
打者では3打数無安打で9回に代打を送られた。
試合は8-5でパドレスが勝った。
降板理由は「右手中指のまめ」と発表され、オールスター戦 (7月11日・シアトル) の投手出場を断念することを明らかにした。
大谷選手は前回登板で割れた右手中指の爪が完治せず、まめもできた影響で本来の投球ができなかった。
6回途中で5点を失い、無念の86球で降板。
前半戦最後の登板を白星で飾れず「ちょっと力が入りにくかった。
最後の方は厳しかった」と悔しさを滲 (にじ) ませた。
万全でない中でも要所でギアを上げた。
1-2とリードされていた5回無死一、三塁でフアン・ソト外野手、フェルナンド・タティス・Jr. 外野手の両強打者を直球で連続の空振り三振に。
「全体的に力を抜きながら投げたが、あそこは力を入れていった」と、真っ向勝負で抑えた。
ただ、6回はカウントを取りにいった失投を打たれた。
ザンダー・ボガーツ遊撃手に2ラン、ジェイク・クロネンワース一塁手にソロと2打者連続で本塁打を許し、次打者の初球を投げた後に降板を申し出た。
「最後の回はもったいなかった」と唇を噛 (か) んだ。
ペトコでの3連戦はパドレスが3連勝。
大谷選手は打者としても計10打数無安打 (3三振) と振るわなかった。
エンゼルスはマイク・トラウト外野手ら故障者が続出し、苦しい戦いが続く。
大谷選手は「良い勝ち方ができれば、まだまだいける」と、巻き返しへ望みを捨てていない。
*Pictures:© The_AA’s / shutterstock.com
(2023年7月16日号掲載)