Thursday, 26 December 2024

ラホヤ海岸、巨大崖の崩落発生 美しく雄大なブラックズ・ビーチ

2023年2月4日

ラホヤショアーズ・ビーチの北に位置し、海岸浸食による断崖が絵のように美しいブラックズビーチ


地元メディアによると、北端のトーリーパインズ州立保護区にある有名なグライダーポート地点で
1月下旬に崩壊が発生した。

崩落は幅250フィート (約76メートル)、高さ25フィート (約7.5メートル) に及ぶとされ、崩落規模は15万立方メートルと推定。

報告を受けたライフガードが状況の監視を続けている。


この崩落による負傷者は報告されていない。

地元TV局に語った目撃者の話では、崩落現象は時間をかけて発生したことから、近辺にいた人々は危険が差し迫る前に現場を
離れる余裕があったという。


サーフィン愛好家の一人は「約10分間、崖の塊が岩棚に沿って落ち続け、その後、巨大な “山塊” がスローモーションのように
崩れた」と証言。

「ゆっくりと状況が変化した」ので、誰も被害を受けなかったという。


サンディエゴ州立大学 (SDSU) の地質学名誉教授パット・アボット博士は「今回の崩落はブラックズ・ビーチで発生した最大級の地滑りと言えるが、実は過去の崩落で残された部分が時を経て滑り落ちたもの」と説明した。


アボット博士によると、41年前にも同地域で大規模な崩落が起きていた。

1995年以降、サンディエゴ郡内では5回ほど海食崖の崩壊が起こり、1人5人死亡していると付け加えた。

高波による海食崖崖底に食い込む荒波重力の影響砂浜の減少高潮位降雨量増などが危険度を増長する。


当局はビーチ崩落後の瓦礫 (がれき) 現場を封鎖し、シティズンズ・トレイルと合流する地点のラホヤ・ウォーキング・トレイルも閉鎖された。


*写真はイメージ




(2023年2月16日号掲載)