2021年1月10日
大リーグのドジャースを20年以上率いた元監督、トミー・ラソーダさんが1月7日夜に心臓発作のため死去したと8日、ドジャース球団が発表した。
93歳だった。
昨年11月8日に心臓の病気でロサンゼルス近郊の病院に入院し、年明けに退院して自宅へ戻ったばかりだった。
左投げ投手だった現役時代は目立った成績を残せなかったが、1976年途中にドジャース監督に就任し、1977、1978年と2年連続でナ・リーグ優勝。
ワールドシリーズも1981、1988年に2度制覇した。
1995年に野茂英雄投手がメジャーデビューした際の監督で、野茂さんは球団アドバイザーを務めるパドレスを通じ「元気で退院されたと聞いていたので、すごいショックです。感謝しても感謝しきれない方です」と追悼のコメントを寄せた。
ラソーダさんは体調を崩して1996年7月に勇退するまでドジャース一筋で指揮を執り、1997年に米国野球殿堂入り。
監督通算成績は1,599勝1,439敗。
2000年シドニー五輪の野球ではマイナーリーグの選手で編成された米国代表を監督として率い、金メダルに導いた。
2008年には日本球界の発展に寄与したとして旭日小綬章を受けた。
Photo:© PhotoWorks / shutterstock.com (2011年撮影)
(2021年2月1日号掲載)