下院が大統領選出も 200年ぶりの展開?

2020年11月5日

大統領選は、全50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人計538人の過半数を獲得した候補が当選する仕組みだ。

しかし、異議申し立てによる再集計などにより、期限までにどの候補も過半数を獲得できない場合、下院が次期大統領を選ぶことになる。

下院投票にまでもつれこめば、1824年の大統領選以来となる異例の展開となる。
 

各州は12月8日までに選挙結果を最終確定させ、選挙人が12月14日に公式投票に臨み、結果を連邦議会に送付する。

だが、共和党のトランプ大統領は民主党支持層の利用が多いとされる郵便投票について「不正が横行する」と主張し、一部州で再集計を求めるなどしており、選挙結果の確定期限に間に合わない可能性が指摘されている。
 

来年1月6日に上下両院合同会議が選挙人による投票の結果を確認して承認するが、この時点で勝者がいなければ下院が決選投票を実施。

50州に1票ずつ割り当て、26票を得た候補が勝利する。

次期副大統領は上院が選ぶ。
 

このシナリオでは、次期大統領を選ぶ下院は、今回の大統領選と同時実施された下院選の結果を反映して1月3日に招集される新議会。

民主党の多数派維持が確実になっているが、各州で投票権を持つのはその州の多数派政党

下院全体の議員数よりも州単位で多数派を占められるかどうかが重要になる。
 

来年1月20日の就任式までに下院が大統領を選出できない場合は、大統領代行が置かれる。

その時点で次期副大統領が上院で選ばれていれば、そのまま大統領代行となるが、選ばれていなければ下院議長が代行に就くことになる。


(2020年11月16日号掲載)