差別解消へ「止まらない」 大統領、警察改革訴え

2021年4月22日

バイデン大統領は4月22日、ホワイトハウスで演説し、ミネソタ州の黒人男性暴行死事件で白人の元警察官に有罪評決が出たことを評価した上で、「まだ十分ではない。ここで止まることはできない」と人種差別解消への取り組み強化を訴えた。

刑事司法制度全体に構造的な差別があることを直視すべきだと強調し、議会に警察改革法案の速やかな可決を求めた。
 

バイデン氏は「人種差別は米国の魂の汚点だ」と指摘。

事件後に全米に広がった抗議活動に触れ「1960年代の公民権運動以来となるものだ。人種や世代を超えて人々が一つになり、『無意味な殺人行為はもう十分だ』と訴えた」と共感を寄せた。
 

米国の都市では有罪評決を喜ぶ市民が街頭に繰り出しており、バイデン氏は白人至上主義者らを念頭に「正義への歩みを止めようと暴力や憎悪をあおる恐れがある。

今は米国人として結束する時だ」と自制を求めた。
 

バイデン氏は評決前、記者団に「正しい評決となることを祈っている。私の見方では圧倒的だと思う」と発言。

有罪となるのに十分な証拠があると示唆したとも受け止められ、サキ大統領報道官は陪審員の判断に「影響を与えようとするものではない」と釈明した。


(2021年5月1日号掲載)